東京ディズニーリゾートの2つのパーク「ランドとシー」。どちらも個性的な魅力がたくさん詰まっています。
そんな中、行き慣れた方は、あまり詳しくない方から「ランドとシーってどっちがいいの?」と聞かれる事も多いと思います。
もちろんそれぞれの魅力がありますが、すぐにその違いに答える事って意外と難しいですよね。今回はそんな「ディズニーランドとディズニーシーの違い」、「どっちに行けばいいの?」等について考えます。
この記事のもくじ
あまり行かない人にとっては違いがわからない
完成してから約40年が経つ東京ディズニーランド、そしてその約半分の20年が経った東京ディズニーシー。
あまり行かない人から見れば、その違いが何なのか、意外にわからないのかもしれません。
そんな中、この記事を見せていただければシンプルにその違いがよくわかるようにまとめてみました。
「何が違うの?」「どっちに行けば良い?」と疑問に思った方がいたらこちらの記事を読んでいただければわかるような構成にしてあります。
アトラクションの数は圧倒的な差が
まず、どちらかのパークに行こうとする場合、「何をメインとするか」で目的が大きく変わってきます。
いわゆる「Dヲタ(ディズニーオタク)」はショーやパレードだったり、キャラクターグリーティングを目的とする方が多いですが、一般的な方からすれば、やはり「アトラクションをメインとする方」が多いと考えられます。
そんな中、単純にアトラクション数を比較してみると、東京ディズニーランドは39、東京ディズニーシーは29と、実はアトラクションの数では圧倒的な差があります。(2022年6月現在)
もちろん、どちらも魅力的なアトラクションがたくさんありますが、「多くのアトラクションを楽しみたいと思うならディズニーランド」をおすすめします。
お酒は両方飲めるけど…メニューが多いのは?
以前はランドではお酒が提供されておらず、シーでしか飲む事ができませんでした。しかし、現在は両方のパークで飲めるようになったアルコール。
ただ、アルコールのメニューが多いのは圧倒的にシー。ビールはもちろんですが、レストランによってはワイン、日本酒、オリジナルのカクテルなど、多彩で様々な季節のドリンクが楽しめます。
対してディズニーランドではその種類が非常に少なく、この辺はあえて差をつけているものだと思います。
また、「料理の質」や「種類」に関しても、ディズニーシーの方が「一段グレードが上」と考えていいと思います。
元々は大人のためのディズニーシーというコンセプトがあったように、現在でもその伝統は受け継がれています。お酒や食事をじっくり楽しみたいならディズニーシーと言うことになるかもしれません。
花火が見やすいパークはどっち?
パークで行われる花火は「1つの打ち上げ場所からあげられる花火を両パークから見る」と言う形になります。
意外に知られていないことですが、この花火がよく見えるのは東京ディズニーランドといえます。それは東京ディズニーランドでは視界を遮るような高い建物等が少ない事が理由です。
対してはホテルミラコスタや、プロメテウス火山、アメリカンウォーターフロントの建物、さらに高低差がある事などから、実は、東京ディズニーシーは、パークの北側半分位の位置からは非常に花火が見えにくいと言う点があります。
もちろん見やすい場所に移動すれば全く問題は無いのですが、様々な場所から見やすいのは東京ディズニーランドともいえます。
なお、それぞれのパークからの花火の見え方については下記の記事をご参照ください。
「平坦」なランド、高低差がある「シー」
続いては、ガイドブックやネットにもあまり載っていない大きな違いとして、「パーク内部の高低差」があります。
ディズニーランドはシンデレラ城を中心にほぼ平坦と言っても良い立地です。それに対し、東京ディズニーシーでは、高低差があり、坂や階段が多いのが特徴のひとつです
そのため、ご高齢の方やベビーカー、車いすなどの移動がスムーズにしやすいのはディズニーランドと言う事になります。
もちろんスロープやエレベーター等はしっかり整備されているので、どちらのパークでも問題はありません。
悪天候の時に遊べる場所は?
続いて意外と気にならない、「雨の日の過ごし方」。
そんな中、ランドでは正直に申し上げると、悪天候や荒天時に屋内で遊べる場所がほとんどありません。基本的にはアトラクションやレストランの中で雨をやり過ごすと言う形になります。
対して、後から作られたディズニーシーではそのあたりの配慮がされており、マーメイドラグーンでは雨の日でも楽しめる様になっています。
また、完全屋内ではありませんが、フォートレス・エクスプロレーション(火山の前の要塞)や、SSコロンビア号内の散策など、雨天時でも楽しめるのはシーと言ってもいいかもしれません。
駐車場から遠いランド、直近のシー
続いては、こちらは「行ってみないと気がつかない大きな相違点」。
ディズニーランドはパークの入り口から、自家用車を停める駐車場までの距離が長めになっており、駐車場から非常に遠いため、荷物を置いたり戻るのに非常に距離があります。
対してシーはパーク入り口に駐車場が隣接しており、ゲートを出ればすぐに駐車場です。
特に真夏や真冬など、着替えや荷物、お土産などで車を何度か行き来する事があると思いますが、ランドはかなり歩く印象です。
対して、東京ディズニーシーは立体駐車場がエントランスからすぐそばにあり、行き来も非常に楽です。
ただ、混雑時に案内される臨時第7駐車場(上の写真)は、むしろ東京ディズニーランドより遠い距離にあると言ってもいいので注意が必要です。
駅から近く、イクスピアリなど便利な立地
JR舞浜駅からどちらも便利な2つのパーク。しかしご承知の通り、東京ディズニーランドは舞浜駅から比較的近い位置にあり、イクスピアリなどを利用するのにも便利。
極端な話、パーク内が非常に混んでいるときはイクスピアリで食事をして…と言うことも可能です
対してディズニーシーは、直近に店舗等がなく、基本的にはパーク内でいろいろなものを調達しなければならない点が大きく異なります。
実在の世界の歴史が楽しめるのは?
東京ディズニーランドは「夢と魔法の王国」、対して東京ディズニーシーは「冒険とイマジネーションの海へ」と言うサブタイトルがあります。
その名の通り、ディズニーランドは夢と魔法といった、ファンタジーな非現実の世界、対して東京ディズニーシーは歴史や史実に基づいた、実在した場所や地域、細かな物語など、非常に凝った作りになっています。
そのために実際の歴史などに触れたり、非常に細かなこだわりアトラクションなど、深い物語や設定でも楽しめるのはディズニーシーということになりそうです。
座れる場所が多いのはどっち?
意外と気にならない所がこちら。広大なパーク、歩き疲れてちょっと休みたい事は多くあると思います。実は東京ディズニーランドには座って休める所が比較的少ないのです。
この辺も後からできた東京ディズニーシーは考慮されている場所が多く、しっかりとしたベンチではなくても、ちょっと座って休める場所というのが比較的多くあります。
反面、階段やスロープが多いところもありますが、年配の方や小さなお子さんがいて、ゆっくりじっくり楽しみたいと言う方はシーの方が落ち着いて休める場所が多いといえます。
フリーグリーティングのキャラが多いのは?
様々な魅力の一つとして挙げられる、キャラクターグリーティング。こちらは並んで体験するグリーティング以外にも、フリーで様々なキャラクターとグリーティングする事ができます。
そんなキャラクターグリーティングですが、キャラクターの数や出現場所が多いのは東京ディズニーランド。
もともとキャラクターの登場に縛りが少ないディズニーランドでは、様々な場所に様々なキャラクターが登場します。
対して必ずしもディズニーキャラクターが背景となっていないディズニーシーでは、キャラクターグリーティングの施設は多いものの、フリーグリーティングとしてはやや少なめになります。
閉園後の渋滞はどっちが大変?
電車の方はあまり影響ないですが、車で来場する方にとって大きいのは、パークが閉園した後の渋滞。
近年はコロナウィルスの影響で、チケットを制限販売しているため、以前のような閉園後の大渋滞になる事は少なくなりましたが、それでも週末や混雑日の閉園後には渋滞が多く発生します。
この渋滞、比較的渋滞に巻き込まれにくいのは東京ディズニーシー。何故かと言うと、単純にディズニーシーの方が高速道路などの入り口に近いからです。
退園時にパークが推奨するルートに従って進むと、ディズニーランドを出た後に、ディズニーシーの後方を通ってから、高速道路や国道に出る形になります。
そのため、ディズニーシーの渋滞の後にランドから出てきた車が背後に着くと言う形になります。
あらかじめ渋滞を避ける抜け道などを調べておくのも有効ですが、物理的に2つのパークのそんな違いもあります。
映える写真はどっちが撮りやすい?
近年のディズニーリゾートの新しい楽しみ方としては、アトラクションやショーだけでなく、パーク内でいわゆる「映え写真を撮る」というのがあります。
そうした面から両パークを比較してみると、「ディズニーシーは落ち着いた大人の風景が多い」のに対し、「ディズニーランドは原色の世界が広がる印象的な場所」が多い気がします。
特にトゥーンタウンやファンタジーランドでは、そうしたいわゆる「カラフルで映える写真」が撮れるポイントが多く、ディズニーランドの方がそんな写真を撮るのに適しているかと思います。
もちろんこれは撮り方や工夫次第で、もっとたくさんいろいろなパターンが撮れるので一概には言えませんが、いわゆるファンタジー要素の多いランドの方が撮影には向いていると言っていいのかもしれません。
…以上、表立った両パークの特徴を比較してみました。もちろんそれぞれが非常に魅力的で楽しい2つのパーク。それぞれでしか味わえない個性もたくさんあります。
最終的には乗りたいアトラクションや、見たいショーで、どちらのパークに行くのか変わってくると思いますが、少しでもどちらのパークがいいのか、悩んでいる方の参考になれば幸いです。