
さて、真夏の陽射しが降り注ぐ東京ディズニーリゾート。これまで真夏のディズニーの2つのパークについて触れましたが、今回もその続き。
ちなみに前回は・・・
夏休みの傾向と対策【その1】混雑予想は?
夏休みの傾向と対策【その2】熱中症に注意!
まだまだこれから夏休み本番で多くの方が訪れると思います。言うまでも無く、熱中症などにご注意いただきたい事は当然ですが、特に今回はエンターテイメントに関するお話です。
特に近年の暑い夏。以前のディズニーリゾートでは無かった事態もいくつかあります。楽しみにしていたショーが雨でもなく風でもなく中止になる「第3の中止」がこの夏場には存在します。今回はそんな部分をご紹介していきます。
この記事のもくじ
気をつけるのは暑さだけじゃない!高温中止の「熱キャン」に注意!

まぶしい太陽の光が降り注ぐ、真夏のディズニーリゾート。しかしながら近年の夏は一般的にはまだあまり知られていない「この時期ならでは」の事態も発生する事があります。…様々な気候に左右されるパークですが、雨だけでなく風によるショー中止については前も述べました。
それなら「雨もなく、風もなければショーは必ず開催する!」と思ったアナタ、実はまだ中止の要素があるんです。…それは「夏の高温によるショー中止」、通称「熱キャン」と呼ばれる事態。
近年の夏では特にお子さんを対象としているディズニーキッズサマーアドベンチャー「ナミナミナ」の中止が多くありました。過去にはディズニーシーの「レジェンド・オブ・ミシカ」が中止になった事もあります。
これはここ数年発生する傾向が強くなりました。これは簡単に言うと、ショーを待つゲストの安全性だけでなく、ショーのダンサーやキャラクターの熱中症予防のための緊急避難的な中止です。これは、パーク運営側の都合だけでなく、ショーを長時間待つゲストが熱中症で倒れて搬送されるというケースが増えてきたために行われている措置です。
また、この高温キャンセルの場合は天候・気温だけでなく、湿度も関係あるので、雨天や風によるキャンセルと違って、「予告も無く、開始直前に突然中止が発表されるという場合」もあります。これは気温だけできまるものではないので、猛暑日で風もない日に発生する事がよくあります。
ただ、「水浴び系」のショーの場合、高温を理由として中止になるケースは今の所確認していません。ただ、現在行われているディズニーランドの昼間のショー、「爽涼鼓舞」では、中央鑑賞エリア(当選者)が途中で立ち上がって踊るシーンがありますが、この部分が着席したままになる場合などの軽微な変更がある場合があります。
高温中止の「熱キャン」は何が基準?温度計を見ればいいの?

この高温中止となる「熱キャン」ですが、雨や風と同じく、自然現象ですからどうしようもありません。ただ、そうは言ってもどれくらいで中止になるのか気になるところ。
雨や強風の場合はなんとなく様子を見ていればわかりますが、この「熱キャン」が難しいところは単に気温だけで判断されるわけではないので、「00度を超えたら中止」という目安が立てられない特徴があります。
この「熱キャン」の場合の判断基準は熱中症の指標となるWBGT(湿球黒球温度)によって決定されていると思われます。計算式などは少し難しいので省きますが、簡単に言うと人体の熱収支(表面の熱の出入り)に影響が大きい、「気温」「湿度」、「輻射熱」(遠赤外線の熱線によって直接伝わる熱)の要素を取り入れた指標で、専用の機器で計測します。
ちなみに上下の写真はその計測をしている場面。最近ではショー開始前にステージ上でこの機器を使って計測している姿をよく見かけます。
そのため、どういった場合に発生するのかは判断しにくいのですが、概ねの目安としては気温が30度以上で、風が無く湿度が高い日は要注意です。予め天気予報などで概ねの気温や湿度までは調べられますので事前に見ておくのもいいでしょうね。

レギュラーショー開催の時間に注意!真夏は時間が変更に!

真夏の暑さが厳しいパーク。特に気をつけたいのは、単に高温であるだけでなく、高湿度にもあります。日影でもあまり涼しくなく、まとわり付くような湿度は屋外どこにいてもついてきます。
そんな中、季節のスペシャルイベントだけでなく、通常行われているレギュラーショーの時間が変更になっている事にもご注意を。真夏の一番暑い時間帯である午後2時~4時くらいまでの時間に行われていたエンターテイメントの時間がこの夏季には変わっています。
ディズニーランドではお昼のパレード、「ジュビレーション!」が通常期は13~14時前後から開催ですが、この期間は16:00から、ディズニーシーの水上ショー「レジェンド・オブ・ミシカ」は通常期14:30開始ですが、こちらも16:30開始になっていますのでご注意を。
