東京ディズニーランドで実施されていたデイパレード、「ドリーミング・アップ!」がついに本日2023年4月10日、フィナーレを迎えました。
2018年4月15日の「東京ディズニーリゾート35周年 “Happiest Celebration!”」でのパレード開始ということで、約5年間の公演。しかしながら、途中で新型コロナウイルス感染予防の為の一時休園などで実施期間が短かったパレードでした。
そんな貴重となってしまったパレードの歴史などを開始当初の完全版の画像を交えて振り返ります。
この記事のもくじ
完全版の実施が極端に短かったパレード
こちらのパレードはミッキーマウスやミニーマウスをはじめとする、大勢のディズニーの仲間たちが登場するディズニーランドらしい昼のパレード。
同パレードは全部で「5つ」のユニットにわかれており、合計で13台のフロートで構成。多くのキャラクターが登場する人気のパレードでした。
しかし、開始からまだ2年も経過しない、2020年2月29日、新型コロナウイルスによる感染予防から緊急事態宣言となり、東京ディズニーリゾートもこの日から臨時休園となりました。
その後、パークの運営は同年7月1日に再開したものの、パレードの休演は継続。
更にその約1年後、2021年4月19日に1年2か月ぶりに「ドリーミング・アップ!」が再開となりました。
新フェイス、キャラSD…環境変化が大きかったパレード
同パレードは久しぶりの再開となりましたが、その後も感染予防の観点から、ダンサーはほぼカット。
更にキャラクター同士のソーシャルディスタンスも保たれ、出演キャラクターも減少し、短縮版での開催となりました。
更に途中にはミッキー&ミニーの新フェイスに変更になる等、開催期間を通じて大きな環境の変化があったパレードとなりました。
そしてコロナによる影響は徐々に復調してきたものの、そのまま完全版で再開がされないまま、40周年の新パレード開始の為に終演を迎えることとなりました。
そんな常に激動の歴史の中にあったパレードと言える、「ドリーミング・アップ!」。
以下では開始当初の完全版の様子を振り返ります。
ミッキーが率いる「夢の世界への入口」
こちらは完全版として開催されていた、35周年当初のパレードの様子。
パレードのホスト役であるミッキーマウスとプルートが乗った「ファンタジア」のフロートはペガサスと船がモチーフでした。正面には35の文字が。
当時はミッキーが乗る位置はフロートの前方、進行方向の右側でしたが、再開後は比較的左右に動きやすい状況になりました。
「笑顔があふれる楽しい夢の世界」
続いてはグーフィーが乗るフロート。ほうきの柄の部分はティーポットを被っていました。
グーフィーは「アリスのにぎやかなお茶会」や「ピノキオのおもちゃの世界」のフロートを先導。
「不思議の国のアリス」のな世界をモチーフにしたフロートは「マッドハッター主催のハチャメチャなお茶会」。
アリス、トウイードルディー、トウイードルダム、マッドハッター、三月ウサギ、チシヤ猫、ホワイトラビット、ハートの女王、ハートの王、モメラス…が登場。
その後ろには「操り人形や木のおもちゃ」のフロートが続き、ピノキオ、ジミニークリケット、ゼペット、ギデオン、ファウルフェローが登場していました。
ゼペットじいさんがつくった工芸品があしらわれたフロートはにぎやかな雰囲気が特徴でした。
「ロマンティックな夢の世界」
続いてはミニーマウスが先導する、王冠を被ってステージを持ったほうきのフロート。
その後ろには「ディズニープリンセスが乗っているキラキラ輝くクリスタルのシャンデリア」のフロートが続きます。
フェアリー・ゴッドマザーが導く、ステンドグラスの美しいフロートで輝くディズニープリンセス。
シンデレラ、フェアリー・ゴッドマザー、オーロラ、フォーナ、フローラ、メリーウェザー、ラプンツェルが登場しました。
やはり華やかなダンサーがたくさんいるとパレードが更に美しく映えますね。
「不思議な夢の世界」
続いてはチップとデールが先導する「お菓子をのせた魔法のほうき」。シェフ帽子を被り、ごちそうが並んだフロートです。
そして続いては「音楽にあふれたご馳走を楽しんでいるフロート」。
お菓子やテーブルウエアがならんだ「美女と野獣」の晩餐会のフロートにはベルが登場。
その後に、想像力あふれる夢に出てくるはちみつを表現した、プーさんとピグレットが乗るゼンマイ仕掛けのおもちゃのフロートが続きます。
そして単独で小さいフロートに乗ったティガーも登場。
プーさんとピグレットだけでなく、ティガーのコミカルな動きも話題になりました。
「永遠に続く夢の世界」
そして、「魔法のじゅうたんがあしらわれたほうき」を先導するのは、ドナルドダックとデイジーダック。
ターバンが巻かれ、魔法のじゅうたんを持つほうきのフロートで登場です。
その後方にはヒロが乗ったベイマックスが登場。「サンフランソウキョウ」を飛ぶ2人の姿が印象的でした。
再開後はヒロの姿が消え、更にはベイマックスのフロート自体も登場しなくなるなど、大きく変化した部分でした。
そして登場当時は驚きの演出だったフロート、「ロンドン上空を飛ぶ」メリー・ポピンズ、ピーター・パンとウェンディのフロート。
ロンドンの街並みに実際にワイヤーで空を飛ぶピーターパンとウェンディの演出は見事でした。
メリー・ポピンズはフロート前方、バートとペンギンは前方に徒歩で登場しました。
最後には多くのキャラクターが徒歩で登場
そしてパレード最後には多くのキャラクターが徒歩で登場しました。
登場したのは、アラジン・ジャスミン、ファイファー、フィドラー、プラクティカル、ビッグ・バッド・ウルフ、スージー、パーラ、クラリス、マックス、スクルージ・マクダック、ホーレス・ホースカラー、クララベル・カウ…など。
それぞれが旗を振り、ゲストの近くまで来てくれる等、非常に華やかなパレードのフィナーレでした。
そして40周年へ…
ついに終了となった「ドリーミング・アップ!」。
前述した様に新型コロナウィルスの影響で、スタートから約2年間で完全バージョンが実質終了してしまったパレード。
その後、ゲストの期待もありましたが、なかなか完全版として復帰せず、最後まで短縮バージョンのパレードで終演を迎えました。
こちらは非常に残念なことではありますが、それでもパークのエンターテイメントは途絶える事はありません。
そしてまもなく始まる40周年。そうした様々な思いも乗せて、さらに充実したパレードになってくれると良いですよね。