一眼レフのホワイトバランス機能。光源の光の色を設定して、白を白として正しく映し出す機能です。
上の写真は、同じ被写体、同じ露出で撮ったもの。色の違いはホワイトバランスの調整でしました。
ホワイトバランスはとてもおなじみの機能だと思いますが、今回はこの機能を利用して、写真を自分好みに色づけしてみようと思います。
この記事のもくじ
ホワイトバランスを設定してみよう
私もささっと設定を終わらせてしまうときはAUTOで撮ってしまいがちなのですが、どの設定にするとどんな色味になるかということを覚えておくと、撮影の幅がとても広がると思います。
(Nikon D610)
メーカーによって表示は異なると思いますが、だいたいこんな感じでしょうか。
青くしたい> 電球 ⇔ 蛍光灯 ⇔ 太陽光 ⇔ 曇天 ⇔ 晴天日陰 <赤くしたい
(青=ブルー・B 赤褐色=アンバー・A)
だいたい名前で想像がつきますかね。。。
具体的に、どう色づけしてみたか・・・というと、下のようにまとめてみました。
ブルーに色づけしてみた
(Nikon D610 iso2500 f8 ss1/15)
雪が残るハーバーの日暮れ。
空の濃紺を強調するために「電球」で撮影。
(SONY α77 iso400 f8 ss1/160)
こちらは雪降るシンデレラ城。
AUTOで撮るとグレーになってしまう悪天候の昼間で、冬の寒さを表現してみたいと思いこちらも「電球」で。
(Nikon D610 iso4000 f2.8 ss1/60)
ファンタズミックのパイロを七夕飾りとともに。
夏の暑い季節もブルーを足すと涼しいイメージになるかな。
ブルーは「涼しさ」「寒さ」「冬」「夜空」・・・などが表現できる気がします。
アンバーに色づけしてみた
今度はアンバーを足してみました。
(Nikon D610 iso160 f2.8 ss1/250)
秋のトムソーヤ島。
正午くらいの時間で真昼間でしたが、秋の感じと夕日っぽくしたかったので、「晴天日陰」で。
(Nikon D610 iso64 f1.8 ss1/640)
屋外グリでもアンバー使ってみました!
こちらも「晴天日陰」です。アラビアンコーストの砂漠感、ちょっと出たかしら。。。
(Nikon D610 iso160 f1.8 ss1/4000)
夕日を夕日らしく見せるためにアンバーをプラス。
「曇天」や「晴天日陰」でもよかったのですが、ちょっとアンバーが強すぎて細部の色が飛んでしまう可能性があったので、控えめにAUTO+Aで撮ってみました。
ブルーに対してアンバーは「秋」「あたたかさ」「夕日」「異国情緒」・・・私はそんなイメージで使っています。
ブルーとアンバー以外の色づけは?
ホワイトバランスでブルーとアンバーで色づけした作例を載せましたが、これ以外の色づけもしてみました。
基本のイメージは前出のホワイトバランスで、更にホワイトバランス補正で設定してみます。
縦軸のグリーン(G)とマゼンタ(M)を足すことができますね。
マゼンタで色づけしてみた
(SONY α77 iso320 f2.8 ss40)
イッツアスモールワールドの夕景。マゼンタを加えることで夜と夕方の境目がほのかにピンク色になりました。
(SONY α77 iso800 f2.8 ss20)
ビッグサンダーマウンテンからアメリカ川。「曇天」にマゼンタを足しています。明かりはより暖かみのある色に、空はグレーに近かったと思いますが、ピンクに色づけされました。
マゼンタは夕暮れ時や日没直後のマジックアワーのときに使うと効果的かもしれませんね。
グリーンで色づけしてみた
トムソーヤ島のミッキーの葉っぱ。
「電球」で曇り空を青く、グリーンを足して葉っぱの緑を強調してみました。
(Nikon D610 iso125 f8 ss1/50)
夏のトレイルの遺跡。
草に覆われた熱帯雨林感をだしてみたかったのでグリーンをプラス。肉眼では緑というより黄緑・・・的な感じだったかもしれません。
自然の緑を撮るときは、彩度をプラスして緑を強調することもありますが、控えめで効果的なこの方法が結構好きだったりします。
色を強調したり、自分好みに色づけして雰囲気を創り出して、肉眼とは全く違う情景を映し出せるホワイトバランス。撮影の遊び心をくすぐりますね。
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