年間1,200万人を超えるゲストが訪れる東京ディズニーリゾート。(2022/3月期決算時点)
せっかくディズニーリゾートで過ごすなら、オシャレしてパークを楽しみたい!大好きなキャラクターのイメージを普段着の中にプラスして、仲良しの友達との時間もSNSでシェアしたい!
でも最近話題の「バウンドコーデ」って難しそう。「全身仮装とバウンドコーデの違いがわからない」。こんなお悩みを抱えるゲストも多くないと感じます。
今回この記事を担当することとなった筆者自身も、実は「バウンドコーデ」についてそこまで詳しくもなく、毎年9月・10月に行われる「大人も全身フル仮装を楽しめるハロウィーン期間」でも本格的な仮装をしているわけでもないので、自身の理解を深めつつ、みなさんと情報を共有できたら、と思います。
この記事のもくじ
そもそも、バウンドコーデって?
まずは昨今SNSでも話題の「バウンドコーデ」とはどういったものかを、簡潔に(なるべく噛み砕いて)まとめてみたいと思います。
全く同じアパレルブランドの服を複数人で着る「双子コーデ」や、服の素材や色味をカップル等で揃える「リンクコーデ」から始まり、ディズニー作品に登場するアニメキャラクターのイメージ色やトレードマークに合わせた服装で楽しむのが「バウンドコーデ」。
ディズニー関連のキャラクターは本当に様々で、どのキャラクターのバウンドをするか、どんなコーデで表現するか、考えて着こなすのはもちろん、見ているだけでも楽しいですよね。
一方、ディズニーハロウィーン期間でのみ大人もOKとされていた「全身フル仮装」に限りなく近いバウンドコーデは、その完成度の高さが裏目に出て「普段は小学生以下の子供しか許されていないのに…!」といったネガティブな意見が出てくることも。
全身フル仮装では衣装によって特殊な素材や小物なども使われており、まるで本物とそっくりなほど「舞台衣装」のような完成度の高さが目を惹きますね。
対してバウンドコーデでは、誰でも手に取りやすい「市販で売られている普段着」をいかに上手くコーディネートに取り入れられるか、パークを訪れるゲストのセンスが問われることのように思います。
じゃぁ、どこまでが仮装なの…!?
こうなってくると、「バウンドコーデ」とは「プチ仮装」のことなのか…?という声も聞こえてきそうですね。
筆者自身の体感としては、あくまでも「普段着として着ているものかどうか」が境界線のように感じます。
このコラムを読んで頂いている皆さんの感じ方にもよりますし、より噛み砕いた表現を用いるのであれば「近所のコンビニやスーパーに行くときも着ているもの」とすれば分かりやすいかもしれません。
普段着では楽しみが半減してしまいそう…
とは言え、せっかくのパークを楽しむのであれば「普段よりも少しオシャレに」行きたいですよね。
個人的に1日中パーク内を歩き回って楽しむなら動きやすくラフな格好がおすすめ。人気アトラクションやグリーティング施設に長時間並んだり、これからの季節は炎天下で普段以上に体力を奪われてしまいます。
今回のバウンドコーデと時を同じく、近年では在庫不足となっている人気アイテムのカチューシャを自身で手作りしてコーディネートにプラスするという工夫が密かなブームにもなっているようです。
手作りと聞くと難易度が高く感じてしまうかもしれませんが、気軽に(年間パスポートがあった頃のように)ディズニーへインパークする機会も減ってしまっているので、時間をかけてトライしてみる価値はあるかもしれませんね。
キャラクターのモチーフとなっている小物をバッグチャームとしてつけたり、パーク公式のグッズを私服に組み合わせるだけの手軽なバウンドコーデも個人的には素敵だなと感じます。
オシャレ用ウィッグは注意が必要…?
一方、たびたびSNSで物議を醸しているのが「ウィッグ」の着用についてです。
本格的な全身フル仮装であればウィッグをかかぶるだけでクオリティもアップしますが、元のキャラクターによっては奇抜な髪型をしていることもしばしば。
バウンドコーデにおいても、最近では原宿等の都内でもオシャレ用ウィッグが流行している流れもあって誰でも気軽にトライすることが可能な時代になってきました。
ここでポイントとなるのは、やはり「普段の自分らしさ」。
中には身体的・精神的理由で、医療用ウィッグを日常でも着用されている方がいらっしゃるかと思います。絶叫系の激しいアトラクション施設を利用する際など、あらかじめ注意すべき点はいくつかあるかもしれませんが(乗車中に風で飛ばされるなど)個人的に「普段の自分らしく」パークを楽しむことについて、それが現地のキャストであっても他人が口を出すべきではないと感じています(あまりに奇抜な色・デザインのものは除きます)。
企業側の狙いや広告を見て感じること
近年のディズニーリゾートから打ち出される広告を見ていると、「テーマパークの楽しみ方」をアトラクションだけでなく、「SNS映えする写真を撮ってもらうこと」を楽しみ方の一つとして紹介する一面も見受けられます。
ある年にはインフルエンサーを起用してTikTok等のSNSへ動画投稿を促すCM広告も流れ、今やディズニーパーク(だけでなくほぼ全ての企業)とSNSは切っても切れない関係です。
パークの楽しみ方として「バウンドコーデ」をファッション雑誌でも紹介されることが多く、またゲストを迎え入れるパークで働くキャストさんをはじめ運営側としても「楽しい思い出を持ち帰ってほしい」という根底は今も昔も変わっていないと思います。
一部ではこうした広告に対してもネガティブな意見を目にすることはありますが、パークの楽しみ方を様々な視点からみることで新たな発見もできるという側面もまた、多様性の一つと感じますね。
いかがでしたでしょうか。
少し抽象的な表現ではありますが、アニメに登場するキャラクターを『現代ファッションで自分自身にトレースする』というのがバウンドコーデの醍醐味なのではないかと感じます。
創意工夫によってパークの楽しみ方をゲストからも発信していくことは相乗効果に繋がるため、今後新たな施策が生まれることにも期待したいですね。
ぜひ、皆さんのご意見もコメント欄にお寄せください。