ディズニーお菓子問題はこれで解決?パーク内で助けてくれそうな人がいます【トリビア】

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東京ディズニーリゾートのお菓子現在ニュースでも話題になっている、東京ディズニーリゾートの「お菓子不足問題」。こちらの記事でも触れておりますが、現在(2021年12月現在)パーク内では原則お菓子が販売されていないなど、これまでに無い異常事態となっています。

そんな中、東京ディズニーリゾートの中には様々な技術で、そんな「お菓子不足を解消してくれそうな登場人物」もたくさん存在しています。

今回はそんな人物を探してみました。もちろん本当に解消される訳では無いですが、パークの様々なトリビアも含めて紹介します。

天才科学者ネモ船長の力を借りてみる

「海底二万マイル」

ミステリアスアイランドの天才科学者ネモ船長。言うまでもなく、「センター・オブ・ジ・アース」の地底走行車や、「海底二万マイル」のネプチューン号、そして潜水艦ノーチラス号など、画期的な発明と発見を次々と行う天才科学者です。

しかし、そんなネモ船長ですが、さすがに食糧だけは自分で作り出す事ができません。更に同エリアは土が無いため、作物が育てられないという背景があります。

「海底二万マイル」

ネモ船長の机。左側には海藻のサンプルがぶら下がっています。

しかし類稀なるその才能を生かして、彼はそんな植物の育たないミステリアスアイランドで、「水中農園」を作り、そこで海藻を栽培し、自分たちの食糧にしているのです。

水中農園のイラスト。左上にはネプチューン号が。全体の大きさがわかります。

現在は販売しておりませんが、同エリアの「ノーチラスギャレー」では潜水艦ノーチラス号の形をした「3種のギョウザ」、更にこのエリアで収穫されたと言う設定のもとに「エビとワカメのスープ」といったフードも販売していました。

更に興味深いのは、このノーチラスギャレーで時折流れるアナウンスには…「アテンション、アテンション。水中農園の全クルーに告ぐ。次回の航海のために収穫した海藻保存用コンテナを1台追加でノーチラス号に搭載せよ」や、「~水中農園の全クルーに告ぐ。明日14時より、新型の海藻収穫装置の操作テストをミッションオペレーションルームにて行う。水中農園のクルーは全員出席せよ」と言った、そうした物語にも関わりのあるアナウンスがされているのです。

海藻収穫マシンの構造図

また、天才科学者である彼は他にも「自ら発電して推進する能力」を持った潜水艦ノーチラス号や、排気ガスの出ないクリーンエネルギーの「ネモニウム」も開発しています。

そんな自給自足する技術と能力を持ったネモ船長。これらの技術や、海底で育てている海藻を活かして、このお菓子の危機も何とかしてくれるかもしれません。

…あ!でも、ネモ船長は人前に出る事を好まないので、なかなか会ってくれないかもしれません。もしパークでどなたか見つけられたら、ぜひ声をかけてお願いしてみてくださいね。

元はお菓子屋さん。「あの人」の力を借りてみる

アメリカンウォーターフロントの一角にあるケープコッド。皆様ご存知、のどかな漁村の風景が広がります。そしてこの村の唯一のショップ「アーント・ペグズ・ヴィレッジストア」は、その名の通り、「ベグおばさん」のお店です。

余談ですが、アメリカンウォーターフロントのショップ「マクダックス・デパートメントストア」がドナルドダックの「伯父」であるスクルージ・マクダックのお店で、こちらはベグおばさんのお店なので、それぞれ「おじさん家」「おばさん家」とマニア(ヲタ)の間では呼ばれています。

そんなこのお店では、現在ダッフィーフレンズのグッズが主に販売されています。…しかし、ここは元々はペグおばさんが経営する家庭雑貨のお店でした。

今は「別のクマ」になりましたが、ディズニーシーの開園当初からしばらくは「クマのプーさん」の家庭雑貨が「シー内で唯一売られているお店」でもありました。

更にここでは個性的なお菓子も多数販売されていました。現在はダッフィー専門ショップとなってしまいましたが、現在でもその名残を見ることができます。それは上の写真、店舗の奥にある「黒い大きなキッチン台」のようなもの。

これは「クッキングストーブ」と言われ、ストーブでありながら、その上で調理ができる…と言う、アメリカ北部やカナダなどの家庭で100年以上にもわたり、親しまれてきた実在したものです。

ここに置かれているものも、その型番等で検索すると「WOOD & BISHOP CO,」と言う会社のもので、1907年製の本物である事がわかります。100年以上も前のもので現在はアンティーク商品として重宝されているものです。

さらにその上には様々なお菓子を作るキッチン道具などが壁にかけられています。

また、このショップの「関係者(キャスト)専用入り口」には「CONFECTIONERY HELP ONLY(コンフェクショナリーオンリー)」と書かれています。「コンフェクショナリー」とは「お菓子職人」の事。ここはペグおばさんとそのお手伝いの人が働いている事がわかります。

現在のダッフィーグッズ関連ショップももちろん人気ではありますが、このお菓子の危機に、ペグおばさん達にちょっと頑張ってもらって、少しでもお菓子の在庫が増えるといいのですが…小さな村の小さなショップだと、ちょっと大変ですかね?

アメリカンウォーターフロントの「あの人物」を頼る

豪華客船S.S.コロンビア号がシンボル的存在であるアメリカンウォーターフロント。主に1912年が舞台となっているこのエリアでは、船(海運)による交易が盛んであった事が伺えます。

現在、行方不明になっている、「タワー・オブ・テラー」の主人公、ハイタワー三世も大富豪ではありますが、そのライバル関係であった人物が「コーネリアス・エンディコット三世」。

その姿は表には出てきませんが、彼はS.S.コロンビア号などを所有する「USスチームシップカンパニー」のオーナーであり、現在のレストランで元貨物倉庫の「ドックサイドダイナー」なども管理する資産家です。

このレストランの中、上部の棚には様々な荷物が置かれており、様々な国や地域に多くの品々を輸出入している様子がわかります。

その中には先程ご紹介した、ケープコッドの「アーント・ペグズ・ヴィレッジストア」の名が刻まれたお菓子の大きな木箱が置かれており、海外に輸出されていた事がわかります。

現在の東京ディズニーリゾートのお菓子不足問題。こちらはコロナウイルスによる、海外工場の停止などの影響で、一部では物流の停滞による様々な原材料の輸出が滞っているからとも言われています。

そんな中、こうして様々な輸出入による事業を展開しているエンディコット三世に積極的に動いていただければ、独自のルートを使って、パークのお菓子不足も解消するかもしれませんね。

…と、言う事で、勝手な想像でお伝えしてきた内容ですが、他にもディズニーシーには、「世界各国にワインを輸出するザンビーニ兄弟」や、「ジーニーの魔法」を頼ったり、インディージョーンズアドベンチャーで、インディ博士に黙って勝手に魔宮ツアーを行っている、商魂たくましいパコに頼ったり(ただ、ちょっと彼に頼るのは危ない気がしますが)…と、色々考えるのも面白いかもしれませんね。

あ、最終手段としてパークを代表する「あの人」に頼めば、すべて「魔法」で何とかしてくれるかもしれません。

いずれにせよ、解決までにはまだ時間がかかりそうなパーク。それなりの「覚悟」と「楽しみ方」で一日楽しく過ごしたいものですね。