常に変化する東京ディズニーリゾート。久しぶりに行く方はびっくりする、ディズニーランド・シーから消えたもの・変わったものを一挙紹介します。
攻略法や楽しみ方を考えるためにも参考になるかもしれません。コロナウイルスの影響も含めて、これまでの「過去のパークに比べてなくなったものや変わったもの」を特集します。
この記事のもくじ
常に完成しないパークの中で消えゆくもの
常に進化する東京ディズニーリゾートは、「永遠に完成しない」と言うのがひとつの大きなキーワードになっている事はご存知だと思います。
そんな中で、ショーやアトラクションもいつまでも同じものではなく、リニューアルしたり、演出が変わったり…と変わっていく事がよくあります。もちろん変化していたり、無くなっていくのはそれだけではありません。
さらに、世界に大きな影響を与えた新型コロナウィルス。もちろん、東京ディズニーリゾートへの影響も皆さんご承知の通り、かなり大きなものとなりました。
特に突然の発表、実施となった2020年2月29日から、同年7月1日までの約4ヶ月の休園。そして再開した後は、感染予防の観点から、ソーシャルディスタンスを保つ配慮の他、パーク内の様々な仕組みや方法が大きく変わりました。
そんな中、著者のTwitterでこんな募集をかけた所、多くのご反応をいただきました。ここではそんな「これまでの東京ディズニーリゾートで無くなってしまったもの」を紹介していきます。
なお、単に終了した季節イベントやリニューアルなどで継続しているもの等に関しては外してありますのでご了承ください。また、たくさんのご協力いただきまして、ありがとうございます。
それでは早速大きく6つに分けてご紹介していきます。
施設の更新などで無くなったもの
まずは、施設の更新などでなくなったものについてご紹介します。これは、具体的に施設やハードなどの変更や更新などによって無くなってしまったもの。時代の変化に合わせてなくなったものなどを紹介しています。
ディズニーランドのアーリーゲート
ディズニーランドの中央にあった、「アーリー入園専用のゲート」が、チケットブースの工事のために無くなってしまいました。実質的に今後は中央のゲートが同じ役割を果たす様になってくるのかもしれません。
ショーの抽選所
現在のショーの抽選(エントリー)は全てスマートフォンのアプリで行うため、直接パスポートを読み込ませ、当選したらチケットを発券してもらう抽選会場が無くなりました。(場所は現存)
トゥーンタウンの入口ゲート
トゥーンタウンができた当初からあった、お馴染みの入り口の大きなゲート。こちらは新ファンタジーランドエリアの建設とともに撤去され、その姿はなくなってしまいました。トゥーンタウンの象徴のようなゲートでしたが、実際は上を通っていたロープウェー、スカイウェイの落下防止のための意味合いもあったためだと思われます。
入園ゲート手荷物検査のカバンオープン(機械チェックの場合)
お馴染みの入園前の荷物検査。以前は「カバンを手で開けてチェックする方式」がメインでしたが、現在は機械によるチェックが増えた為、カバンを開けずにチェックする事が多くなっています。(ゲートによっては手でチェックすることもあります。)
新型コロナウイルス感染予防で無くなったもの
続いては、コロナウイルス感染予防対策として変わったものや無くなったものについてご紹介。基本的に多くの人が触れる事になる「配布物」や「直接触れ合う事や物」などが細かく多く無くなりました。コロナ前から無くなっていたものもあり、今後コロナが終息した後にも復活するのか微妙なものも多くあります。
キャラクターのサイン
グリーティングで登場するキャラクターの多くは、サイン帳とサインペンを持っていけば、キャラクターが直接サインをしてくれました。しかし現在は感染予防の観点からサインは一切してもらえなくなっています。
存在はあるけれど…実質的に意味が無くなってきている「黄色い線」
たびたび話題になる、パーク内に引かれている「ソーシャルディスタンスの黄色いライン」。こちらは増えたゲストの数に比例して、気にせず間を詰めてくる方が多く、実質的に意味が無くなってきている部分があります。
配布されていた紙の「TODAY」
こちらも感染予防として配布されなくなった、その日のプログラムやグッズ、フードなどが書かれている「TODAY(トゥデイ)」が無くなってしまっています。
パレードのダンサー&キャラクター
こちらは説明の必要はありませんが、コロナによる縮小・短縮運営によって、パレードやショーのダンサーがほぼいなくなってしまっています。早く華やかなショーを彩るダンサーに復活してほしいものですね。
生ビール(アルコール類)のコイン
これまでのディズニーシーではアルコールを頼んだ場合、それを注いでくれるカウンターが別にあるレストランがあります。その際はレジでビールを買って「コイン」を受け取り、それを別のカウンターに渡すと言う方式でしたが、現在は無くなってしまいました。
紙の「マップ」
過去のディズニーリゾートでは、入場チケットを買う時や、パークに入ってすぐの場所に、紙製のマップがワゴンなどに並べられて置かれていました。こちらも現在感染予防対策として一切無くなってしまいました。
フリーのキャラクターグリーテイング(触れ合えるグリ)
これまではいわゆるフリーのキャラクターグリーティングは色々な場所に登場し、自由に触れ合える形でしたが、現在はコロナの感染対策で直接触れ合うことができず、微妙な距離感のあるグリーティングとなっています。
「メインエントランス」での整列キャラクターグリーティング
以前は両パークともエントランス周辺でミッキーミニーの整列グリーティングが行われていましたが、現在は休止中。
「窓口で買えない当日券」と「消えた紙チケット」
ご存知の通り、現在は窓口でのパークチケット販売は行っておらず、基本、インターネットでスマートフォンに表示するか、自宅でプリントしてアウトして持参する形。ディズニーホテル宿泊者や、ある特定の方に対しては紙のチケットを購入することができます。
いろいろ考えさせられる無くなったもの
続いては、無くなってしまったものが、「いろいろ考えさせられるもの」のご紹介。それが無くなってしまった原因がはっきりしていたり、本来は無くならなくてもよかったのに消えてしまったものなどについてです。
消えた「秩序」
これはパーク側の問題だけではなく、ゲストの問題としても大きな課題。これまでは自主的に様々なルールを守ってきたゲストですが、近年は自分を優先したいと言う行動や言動からそうしたルールを守らずに楽しむゲストが増えてきていたと言う方も多く見受けられます。
周りを威嚇するダンヲタの地蔵
こちらは過去の「あるエピソード」が元になっているお話ですが、パレード待ちをする方には、「推しキャラ」の外に「推しダンサー」などがいる場合があります。そんな中で、いわゆる「同担拒否」で、「自分の定位置に関係ない人が入ってくるな!」と言う威嚇の言葉が話題になった事が過去にありました。
ライツで光り棒を振るダンヲタ
こちらも以前のパーク内のエピソードのひとつから出た言葉。エレクトリカルパレードの中で、キャラクターに注目をしてもらうために、光る棒などを振って注目を浴びさせたい、と言う行為が一時流行った事があります。
トゥーンタウン、ダウンタウンの「木箱」
こちらはいまだに繰り返される、いわゆる「学級会話題」のひとつ。
トゥーンタウンのダウンタウンに置かれていた木箱は、蓋を開けると色々な音が出たり、触って楽しめる子供向けの場所でしたが、ここでのいわゆる「映え写真」を撮ろうとする若い方の間で、乗ってはいけない箱に乗る行為が流行りました。
その後「NO STEP」の言葉が書き足されましたが、それでもそこを踏んで撮影する方が非常に多くなり、それが原因なのかどうかは明らかではありませんが、この木箱が撤去されてしまったエピソードがあります。
残しておいてほしかった…ちょっと寂しいもの
続いては「パークの都合」の可能性が高かったり、「それは残して置いて欲しかった…」と言う、楽しく快適に「東京ディズニーリゾートらしさ」で無くして欲しくなかったものについてご紹介します。今からでも戻して欲しいものも…。
スタージェット、グランドサーキットレースウェイ
様々なアトラクションはリニューアルされたりバージョンが変わったりすることがありますが、アトラクションそのものが全く消えてしまうと言う事は意外にあまりありませんでした。そんな中、この2つのアトラクションは新ファンタジーランドエリア開発のため、「全くその姿が消えてしまったアトラクション」です。事実、かなりレトロなアトラクションになってしまっていましたが、幅広い年齢のゲストが楽しめるアトラクションでした。
無料で貰える「袋」
現在はコンビニレジ袋などの有料化に合わせて、パーク内のおみやげ袋も、「1枚20円」と有料化されています。複数サイズがあり、どれでも同じ金額なのはありがたいですが、デザインは一種類のみ。
季節ごとのデザインのお土産袋
上記の袋の有料化に合わせ、現在はお土産の袋が1種類しかありません。以前はスペシャルイベントや、その季節や企画に合わせた、毎回デザインが異なる、それだけでも楽しい袋だったのですが、それも現在は無くなってしまいました。
消えたアンバサ
わかる方にはわかる、こちら。パーク内のフードのセットに付いてくるドリンクの中で、コカ・コーラ社が出している、「アンバサ」がなくなってしまった事。ちょっとマニアックなお話です。
アトモスショー
ショープログラムに掲載されていない、時間や場所未定のショーのことを「アトモス(ショー)」と言いますが、コロナに関わらず、以前はあちこちで行われていた時期もありました。現在はほとんど行われておらず、あの独特の雰囲気がなくなってしまったのは寂しい限りです。
ファストパス
今はこのファストパスに代わってスタンバイバスがありますが、使いやすさやわかりやすさからすれば圧倒的にファストパスの方が利便性が良いと思います。こちらは現在は休止中ですが、いずれは有料化として復活することがほぼ確定となっています。
キャストの「余裕ある接客」
こちらについてはもちろんそのキャストさんの対応によってだいぶ変化はあります。ただ、コロナ再開後からのパークはキャストの募集をほとんどしておらず、少ない人数で多くのゲストを対応している感があります。
そんな中、余裕のあるゲストと笑顔で会話を交わすキャストさんが減ってきたような所も感じます。もちろんこれはキャストさん個人の問題と言うより、運営側の問題。早く解決するといいですよね。
キャストの人数
こちらもコロナウィルスによる休園からの再開後、パークの様々な施設が完全運営となっていないため、併せてキャストの人数も少なくなっています。加えて人数的にもかなり少なくなっているため、パーク内の「今までいた場所にキャストがいない、少ない」と言う事がよく言われます。
シンデレラ城裏のミッキー銅像
シンデレラ城の裏にあった、おなじみのファンタジアのミッキーの銅像。こちらが現在はなくなっています。こちらについて、具体的な理由等が明かされておらず、どうなるのかわかっていません。現在建設途中のディズニーシーのファンタジースプリングスに移設されるのでは?という予想もありますが、どうなりますかね…?
人気アトラクションのスタンバイ(並ぶ事)
現在はスタンバイパスが主流となり、人気アトラクションや対象アトラクションは並ぶことさえできなくなってしまったと言う事。全てのアトラクションが対象ではありませんが、おかけで非常にプランが組みにくくなっています。
時代の変化?変わる事が自然だったもの
続いては、「時代に流れや変化に併せて無くなった、変わったもの」をご紹介。環境保護や様々な立場からの考え方を企業として示さなければならない時代。そのままでも良かったのに…と思う所はあれど、変化していく事が「時代の要請」とされている部分です。
「レディース&ジェントルマン…」の言葉
いわゆる性別で人を判断しない、ジェンダーフリーに対応し、パーク内では「男性」と「女性」の表現の区別に対し、これまでショー開始前に流れていた「レディース&ジェントルマン…」が無くなりました。こちらは世界的な流れに併せたもの。ただ、今まで慣れ親しんだキーワードなので、違和感も残ります。
凝った食器(今は紙皿)
以前はゴミの削減の目的の一環として、各テーマランドに沿った「そのエリアらしい食器」が使われていましたが、現在はほぼ「食べたらそのまま捨てられる紙容器」になっています。
ストロー(プラスチック製から紙製へ)
環境保護の活動の1つでもあるプラスチック削減のため、現在パークのストローは紙ストローに変更になりました。また、ストローが無くても飲めるプラカップに順次変更になっています。
ビールもプラスチックコップから紙コップへ
こちらも同じくビールもプラスチックコップから紙コップへ変更になりました。青空に映えるビールの色も良かったんですけどね。
ジャングルクルーズのサムの職業
アドベンチャーランドにある、ジャングルクルーズ。現在はリニューアル版の「ジャングルクルーズ:ワイルドライフ・エクスペディション」となっていますが、初期では最後に登場する行商人のサムが売っていたのは、なんと「干し首」でした。
しかし、これはその後発生した猟奇的な事件などに対する配慮から果物売りに変わり、更にリニューアルされた現在ではストーリーに併せて、お守り売りになっています。
いつかは復活?一時的に無くなったもの
続いてはコロナの影響も無いとは言えないものの、現在は一時的に無くなっているものなどについて。コロナが終わったらもとに戻るのか?そのままなのか…?はわかりませんが、これらもパークの魅力の一つ。ぜひ復活して欲しいものです。
シンデレラ城前のショー
「ディズニーランドと言えば、シンデレラ城の前のステージで行われるショー」と言う位、ここでのショーはメインエンターテイメントのひとつでしたが、現在は2019年夏に6年ぶりに「オー!サマー・バンザイ!」が復活したものの、それもしばらくぶりの復活で、なかなか行われていません。いつかまた復活して欲しいですね。
レジャーシート(場所取り)の開始時間
ちょっとマイナーなお話ではありますが、以前はパレードやショー待ちのレジャーシート等は「開始1時間前にならないと広げていけないルール」だったのですが、現在は特にそうしたルールが無いと状態になっています。コロナによる適正距離が保たれているからがその理由の様ですが、既にゲストが増えているので、まだ徹底して欲しいものですね。
年間パスポート
こちらは個人的なお願いでもあります(笑)が、一体いつになったら復活してくれるのでしょうか…。
偶然パークで会っていた「ヲタ仲間」
年間パスポートが販売している時は、約束をしたわけではないのに、パーク内でいわゆるディズニー仲間に突然あったり、Twitterなどを見て、今パークにいる事を知り、連絡をとって、お茶だけしたり、ご飯だけ食べて後は別れる…と言った事が気軽にできていましたが、今はそれができなくなってしまいました。お友達とも緩く、気軽に会えるパークに早く戻って欲しいものです。
風船(バルーン)
定期的に繰り返される、世界的なヘリウムガス不足のため、その影響でパーク内のバルーンが販売休止されることが度々起こります。今後もあり得る事なのでこればかりは仕方が無いと言えるかもしれません。
お菓子
パーク内ではお菓子不足により、2021年12月上旬から、パーク内でお菓子が一切販売していないと言う異常事態になっています。コロナによる物流停滞が原因とも言われていますが、他の業種などではそれほど目立った遅れは無い様にも見えます。早く安定した供給が確保できればいいのですが…。
以上、パークで「無くなったもの、変化したもの」についてご紹介しました。いかがでしたでしょうか?
もちろんこれからまた元の運営に戻っていくパーク。無かったものが復活したり、さらに今よりも楽しいありがたいサービスが増えていく事ももちろんあると思います。
冒頭も申し上げたように、常に進化し、変化し、永遠に完成しないパーク。コロナウィルスにより、これまでにない新しいパークの姿となりましたが、これからもまた大勢のゲストを楽しませてくれる嬉しい変化があると良いですよね。