TDRで働くキャスト(準社員)のために、上司である社員や役員が閉園後のパークを貸し切り、日頃の感謝の気持ちを込めてもてなす年に1度のイベント「サンクスデー」が今年も開催されました。
この記事のもくじ
サンクスデーとは?
ゲストの目線を忘れないための特別な日。閉園後のパークを貸し切り、上司が日頃の感謝の気持ちを込めてキャストのみなさんをおもてなしするイベントです。セレモニーやスペシャルメニューなどいつもと違ったパークを楽しむことができます。 『東京ディズニーリゾートキャスティングセンター』より
年に1度毎年開催されているこのイベント、2015年の今年は1月19日のパーク閉園後ディズニーランドにて開催され、約1万6000人ものキャストが訪れました。
上西社長らによるセレモニーのほか、メニューやBGMも特別仕様に
この日シンデレラ城前のキャッスルフォアコートでは、加賀見俊夫会長や、カストーディアル(パーク内の清掃係)のコスチュームを身にまとった上西京一郎社長らによるスピーチが行われ、今後のパークの展開についてや、キャストへの励ましの言葉が送られました。
ワールドバザールでは毎年恒例となりつつある、カストーディアル姿の上西社長とキャストらの記念撮影も行われた模様。
さらに、「サンクスデーチョコレートムース」やハロウィーン期間のディズニーシーのみで展開される「ブラックギョウザドッグ」など、通常にはないメニューでキャストへのおもてなしがされました。
めざましのサンクスデー見れた 食べ物が色々気になった コップなんですかそれ? ブラック餃子ドックあるよね あとカレー?となんだあの大き目のどんぶりわ! 食べ物も色々と特別なんだね pic.twitter.com/3xNpiJBeGn
— たっきゃーお (@takkyao_Disney) 2015, 1月 19
その他、パークワイドでは事前投票によって選曲された「ディズニー・ファンティリュージョン!」や「ディズニー・イースターワンダーランド」など懐かしいショーやパレードのBGM。
1月13日から開催中の「ワンス・アポン・ア・タイム~スペシャルウィンターエディション~」の公演もあり、TDRのキャストさん、社員さんともに楽しいスペシャルな一夜となりました。
キャストさんはゲストの目線を再確認し、社員さんは日頃の感謝を楽しい形で伝えることで会社全体の士気も向上するはずですね。
一方で、過剰な宣伝による人員確保やイメージアップ戦略ではないかという声も
「サンクスデー」の様子は、翌日のめざましテレビやネット上の各ニュースサイトを通じて報道されています。
ディズニーの社員教育がテレビや書籍で注目を浴びている一方、社内の内輪イベントの大々的な宣伝は、キャスト不足の解消をねらったものではないかという声も。
以下はツイッター上の声の要約です。
- サンクスデーは秘密のパーティーみたいなイメージだったけど、こういうのも「めざまし」で流して宣伝に使っちゃうのか…
- サンクスデーをメディアで大々的に公開するなんて、そんなに人手が足りないのね…
- サンクスデーで新しいキャストを集めようとしているのか?
新しく入るキャストが多い一方でやめていくキャストも多く、昨今では「キャストの使い捨て」や雇用形態の不備をめぐったニュースも耳にします。

筆者は実際にパークで働いた経験があるわけではないので、真実のほどは分かりかねます。
しかし、誰もが楽しめる場所を作るには、そこで働くキャストさんもモチベーションと安心感を持てることが必須。
働く上でのやりがいが、会社の見かけ上によって作り上げられた虚像になることなく、キャストさん自身が心から感じられるものであってほしいですね。
そしてパークでは、そんなキャストさん達の明るい笑顔で、より多くのゲストにさらなる笑顔を届けてほしいと願うばかりです。
参考および画像引用:キャスト限定イベント 2014サンクスデー│東京ディズニーリゾートキャスティングセンター
参考:閉園後の東京ディズニーランドにキャスト約1万6000人が集結! ありがとうの日「サンクスデー」潜入レポ