これまでアトラクションを乗る上では欠かせなかった「ファストパス」ですが、2022年5月13日に、実質的「有料ファストパス」となる「ディズニー・プレミアアクセス」の登場が発表されました。
今後は「紙」から「スマートフォン上のデジタルパス」へ、アナログからデジタルへ移行していくパーク。
これまで便利だった制度ですが、実は通常のファストパス以外にも「珍しい変わったファストパス」などもありました。今回はそんな過去の「かなりレアなファストパス」を紹介します。
この記事のもくじ
白紙の「エラーファストパス」
まずはご覧の通り、珍しい「白紙のファストバス」。
こちらはチケットの「元々の用紙」。発券機内部で残りが少なくなって、用紙が切れる間際になると、通常のファストバスに続けてご覧の「白紙のファストパス」がついて出てくる事が稀にありました。
ご覧の通り、運良く複数のアトラクションで手に入れる事ができました。
もちろんこればかりは狙って取れる物ではなく、恐らく本来はこうした紙切れが発生する前にキャストのチェックなどが入るものだと思われます。
中にはご覧の通り、縦につながって出てくると言う、かなり貴重なものも…!
なかなか出会う事の無いタイミング。とても貴重なファストパスと言えるかもしれません。

入手不可能?「テストファストパス」
続いては、「極めて珍しいファストパス」をご紹介。こちらは「テストファストパス」。
こちらはパークが開園して、おそらく一番最初にファストパス発券機にたどり着いた時に手に入れたもの。普通に発券しようと思った時に、券の出口に残っていたものなのですが…。
ご覧の通り通常のものではなく、そこに書かれている通りおそらくテスト発見するときのファストパス。
本来であれば担当キャストが回収するものだと思われますが、こちらは激レアと言ってもいいかもしれません。
もう一枚出て来た!「サプライズファストパス」
続いてはこちらは多くの方がまだ記憶に新しいものだと思います。
写真の様に「あるアトラクションのファストパス」を取ると、稀にその下に「おまけのファストパス」がついてくる事がありました。
それがこの「サプライズファストパス」。
その名の通り、取得したアトラクションではなく、比較的近くにある、全く別のアトラクションが体験できるチケットが続けてくっついて出てくるものです。
ご覧の通り、シーでは2007年以前までのバージョン、「シンドバッド・セブンヴォヤッジ」(現在は「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」にリニューアル)にすぐ乗れるサプライズファストパスが付いてきた事がありました。
他にも上の写真の様に「タワー・オブ・テラー」に蒸気船である、「トランジットスチーマーライン(一周コース)」に乗れるものなどもありました。
また、ランドではパスポート代とは別の有料(一回200円)の施設である、「ウエスタンランド・シューティングギャラリー」に無料体験券が付いてきたこともありました。
これは比較的空いているアトラクションへ誘導する事が目的だったと思われますが、予告なく登場し、そのまま終了してしまいました。
ホテル宿泊者のみの限定ファストパス
こちらもかなり限定的なファストパス。こちらはディズニーアンバサダーホテルが10周年を迎えた時、冬の閑散期でゲストが少ない時期だけ、「宿泊者にファストパスが配布」された時のもの。
ただ、当時はまだオープン間もなかった「モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”」(2009年4月15日オープン)は対象外と言う限定付き。
こちらはバケーションパッケージではなく、「宿泊者に全員に無料で付いてきた」と言う、なかなか太っ腹な企画でした。
しかし、対象の時期は元々空いている、冬の閑散期だったため、このファストパスを使わなくても十分楽しめた時もありました。
見かけるのは困難?「生ファストパス」
続いてはこちらも見かけるのはかなりレアだった、印字がされる前の紙の束、「生ファストパス」。名称は私が勝手に名付けたもので、正式なものではありません。
ご覧の通り、「ファストパスになる前の原紙」です。時々キャストが用紙を入れ替えるタイミングで見かける事ができた貴重なもの。
基本的に普段は見る事は無いので、ちょっと珍しいシーンですよね。
もちろんそのタイミングまで見極めることはできませんので、偶然見かけた珍しい光景です。
写真は同じく「タワー・オブ・テラー」のもの。同様にファストパス用紙を入れ替える場面に偶然出くわしました。
これからは紙ではなく、デジタルに移行していくパーク。こうした場面はもう見ることは無いのかもしれませんね。

その時だけの「期間限定ファストパス」
続いては、こちらもちょっと珍しい、「期間限定のファストパス」。
アトラクションの期間限定バージョンと言えば、クリスマス期間限定の「イッツ・ア・スモールワールド “ベリーメリーホリデー”」などがあります。
その期間だけのファストパスもありましたが、それ以外にも新規オープン当初だけ、混雑緩和の為に発券されていたアトラクションもあります。
上の写真は、東京ディズニーリゾート35周年の時にリニューアルオープンした、「イッツ・ア・スモールワールド」のもの。
そしてこちらの写真は「スティッチ・エンカウンター」(2015年7月オープン)のもの。
こちらも期間限定で発券していましたが、すぐにその発券対象でなくなったため、意外に短期間しか見られなかったものです。
二度と見られない終了アトラクションのファストパス
続いてはこちらはもう二度と手に入れられない貴重なもの。「運営終了したアトラクションのファストパス」です。
もちろん他にもありますが、両パークの思い出深いアトラクションの代表格、ランドの「キャプテンEO」と、シーの「ストームライダー」のものです。
これらは運営終了してしまったので入手不可能に加え、比較的空いている事が多かった為、「そもそも発券していた事が極端に少なかった」為、更にレア度が増しているとも言えます。
そう言えばこんなデザインだったなぁ…なんて方も多いのではないでしょうか。
ファストパス・チケット発券カード
続いては「ファストパスであって、ファストパスではない」と言うもの。こちらは「ファストパス・チケット発券カード」と言うもの。
こちらはご存知ない方も多いかもしれませんが、紙チケットを読み込んで発券する際に、「磁気不良や破れ、破損」のために発券が出来なくなった時にキャストから渡される臨時的な発券専用のチケットです。
もともと一般的なものではなかったもの。更にその後はファストパス発券もQRコード読み込みに変わったので、出番はなくなりました。
…以上、これまで筆者がパークに通う中で見つけた、ちょっと珍しいファストパス。
今後は紙のファストパスの発券は行われず、こうした思い出を持ち帰る事もできなくなりそうです。
今後は「有料ファストパス」である、「ディズニー・プレミアアクセス」の対象施設は徐々に拡大していくものと思われます。
選択肢が増え、快適なパークを楽しむためには、ある程度の有料化は仕方がない部分もありますが、これまでのように便利に使えるものになると良いですよね。