ディズニーランドで人気の転職上手な人を紹介します!その手口は?

ライター:

ジャングルクルーズのサム個性的なキャラクターがたくさん登場する東京ディズニーリゾート。アニメや映画の世界から飛び出した魅力あるキャラクターたちがたくさん存在します。

しかし、パークに登場するキャラクターの中で、なんと「転職を繰り返しているキャラクター」がいます。

今回はそんな時代の変化と共に変わるパークの様子と、個性的な「あのキャラクター」について紹介します。

それはジャングルクルーズの「あの人」

ジャングルクルーズ東京ディズニーランドにアドベンチャーランドにあるアトラクション「ジャングルクルーズ:ワイルドライフ・エクスペディション」。

こちらは東京ディズニーランドのグランドオープンから存在する目玉アトラクションの1つ。2014年9月8日に現在の形に大幅にリニューアルされました。

そんなこのアトラクションの最後の方に登場するキャラクター、行商人の「サム」。

ジャングルクルーズのサム褐色の肌に太った体、そして商売のための作り笑い(?)なのか、異様なまでにニコニコとした笑顔が特徴の、愛嬌あるキャラクターです。

ディズニーキャラクターと言っていいのかどうかは微妙なところですが、誰もが知る彼は、実はこれまで2回ほど転職を繰り返しています。

「え?そうなの?」「子供の頃、何となく記憶があるのは間違いじゃなかった!」と言う方も多いので、今回改めてご紹介します。

最初は「首を売る」サイコパスなキャラだった?

ジャングルクルーズのサム 生首

ディズニーランドのグランドオープンからしばらくは、このサムの最初の職業は、なんとまさかの「人間の首を縮めてお土産として販売する」と言う、かなり猟奇的なキャラクターでした。

ジャングルクルーズのサムが持ってる生首

実際に彼が首を狩って縮めたのかどうかは明確にはなっていませんでしたが、「借金で首が回らなくなっちゃった」や、「クビにした部下」、「頭、刈ってくれ、って言ったら本当に刈られちゃった」言うスキッパー(キャスト)のトークもありました。

そんな今では色々問題になりそうな、考えられない様なブラックジョークも普通に行われていたのですね。

…しかし、そんな彼もある時から突然転職をする事になります。

次の職業は「果物売り」

ジャングルクルーズのサム

そして、彼の最初に転職は、2008年頃。彼は物騒な職業から、次は普通に「ジャングルの果物売り」へと変わりました。

スキッパーのトークも「本日のおすすめはバナナみたいですね!バナナジュースの方が欲しければ、隣の子ゾウが足で踏んでくれますよ!」と言ったものに変わりました。

ジャングルクルーズのサム足元の背後をよく見ると、バナナの他に、パイナップルやドラゴンフルーツ、ヤシの実やパパイヤなども見えます。結構幅広く売られていたのですね。

ジャングルクルーズのサムこのサムが途中から転職になった事については、公式からは特に発表などはされていませんでしたが、現実的には、この近年で実際に発生していた猟奇的な事件などの社会的な影響を考慮して変えられたものだと思われます。

…ディズニーに的に考えるならば、この転職は彼自身が望んだものなのか分かりませんが、時代の流れとともに変化を感じとる、彼の商魂たくましい部分なのかもしれませんね。

続いての転職は「お守り売り」

ジャングルクルーズのサムそして2022年現在の彼の職業は「お守り売り」に。

今回のこの「ジャングルクルーズ:ワイルドライフ・エクスペディション」の転職に関しては、2014年にリニューアルされたストーリーに合わせた形になっています。

ジャングルクルーズのサム現在のジャングルクルーズは、それぞれの船の先頭に「お守り」がぶら下がっており、その船の守護神が決まっています。

ボートが神殿に入る時に、それぞれの「守り神の鳴き声」がしますので注目してみて下さい。

ジャングルクルーズ同アトラクションに乗って最後まで進んで行けばわかりますが、実はこのアトラクションのキーアイテムとなる、お守りを売っていたのはこのサム。

最終的にゲストはこのサムのお守りに守られて戻ってこれた…と言うよう物語になっています。

ジャングルクルーズ色々な職業を経てお守り売りに転職したサム。これまでの職業では、いわゆるおまけ的な存在(?)でしたが、転職を繰り返して、アトラクションの物語には欠かせない重要人物に成長しました。

動植物や環境保護への意識が高まったリニューアル

ジャングルクルーズちなみにこのジャングルクルーズのリニューアルの大きな特徴は、これまでの残虐性が強かった内容に比べ、「動植物や環境保護への配慮」がかなり大きくなった部分です。

例えば、「動物を傷つけるような描写が一切なくなった」こと。リニューアル前にアトラクション入り口に飾られていた「銃」や「弾丸」などもなくなっています。

ジャングルクルーズ

現在は無くなった「ヘビが水牛の子供を襲う場面」

また、上の写真の様に「ヘビが水牛の子供を襲う場面」や、「原住民が踊る小屋にぶら下がっていた骸骨」なども全てなくなり、残虐な要素が徹底して排除されています。

ジャングルクルーズ

現在の原住民の小屋の様子

これらについては、本来であれば「本物のジャングルの弱肉強食の厳しさ」や「命の大切さ」を知るという観点ではこれまでの方が良かったと思える部分もあります。

しかし、ディズニー社の方向性としては、世界的な意識の変化に併せてこうした内容も変化しているのですね。

ジャングルクルーズ

リニューアル前には骸骨がぶらさがっていた

なお、「リニューアルされた内容と過去の比較」や、「もっと楽しむためのトリビア」については、下記の過去の記事でも詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

アトラクション別傾向&攻略法【ジャングルクルーズ:ワイルドライフ・エクスペディション】その1
アトラクション別傾向&攻略法【ジャングルクルーズ:ワイルドライフ・エクスペディション】その2
アトラクション別傾向&攻略法【ジャングルクルーズ:ワイルドライフ・エクスペディション】その3

…と、言う事でお伝えしてきた、ジャングルクルーズのサムの転職の経緯について。

職業の多様性も叫ばれる中、就職や転職に悩んでらっしゃる方は、時代と共にうまく転職していく、このサムに相談してみてはいかがでしょうか?