【ディズニー】1人で10枚のパスポートで入園!?一体何が起こった?どんな問題が?

ライター:

東京ディズニーシー常に新しいグッズなどが販売される東京ディズニーリゾート。パークを訪れる楽しみの1つでもあります。

そんな中、普通では考えられない「ひとりで十数枚のパスポートを使って入園する」と言う行為が大きな話題に。

「何のために?」「そもそもそれってオーケーなの?」「どんな問題があるの?」について考えます。

新商品発売の度に繰り返される「大量購入」

東京ディズニーシー日本だけではなく、海外でも人気の東京ディズニーリゾートのグッズ。

中でも、ダッフィーフレンズに関する商品は、各フリーマーケットやオークションサイトなどでも高値で取引がされています。

そんな中、オリエンタルランドとしては転売防止対策として、「入園者一人当たりの個数制限」を設ける等の対策を行っていますが、実質的な効果はあまりありません。

少しでも多く購入しようとする、いわゆる「転売ヤー」の方々は、「赤ちゃんの人形をひとりとしてカウントさせて購入しようとする」(参考:【ベビーカーに赤ちゃん人形】ディズニー人気グッズ販売日で話題に。個数制限の条件クリアのため?)など、あの手この手で、「いたちごっこ」な状態が続いています。

そんな中、起きたまさかの「想定外の出来事」が。

 「1人で複数枚のパスポート」を使って入園するゲスト

東京ディズニーシー基本的には1人1枚購入してパークに入園するパスポート。

そんな中、本日「ひとりで十数枚のパスポートを使って入園するゲスト」が話題になりました。

一般的に考えれば、「なぜ、ひとりで何枚もパスポートを使うの?」と疑問に感じるかもしれません。

これはいくつかの理由がありますが、まず「本当にパークが大好きなゲスト」としては、「ショーの抽選を何回もするために複数枚パスポートを購入する」と言う行為。

もちろん、ひとりで複数購入し、何度も使用する事は違法でもなんでもなく、過去に年間パスポートが販売されていた時は、「同じ年間パスポート複数枚購入して、抽選などを行うゲスト」も実際にいました。

東京ディズニーシーまた、筆者自身も、過去にどうしてもハロウィーンのステージショーが見たくて、年間パスポートを持っているのに、その抽選の為だけにチケットを購入したと言うことも実際にあります。

…しかし、本日のツイートでは、他にも「(転売ヤーと思われる人物が)一人で40枚近く通していた」と言う話も見かけました。

これはショー抽選の為ではなく、明らかに「転売を行うため」と察せられます。

複数枚購入はルール違反ではない

東京ディズニーシーそんなチケット購入ですが、ひとりのゲストが複数枚のパスポートを購入して入園する行為はルール違反でも何でもありません。

また、システム上も特に全く問題のない行為であり、それ自体は感情的な問題はあるかもしれませんが、むしろパークに取ってみれば、「たくさんお金を使ってくれる、良いゲスト」であるとも言えます。

しかしながら、現在はまだ一日の入園者数を制限して入園させている状態のパーク。

一見すると「一人で多くのチケットを購入してくれるありがたいゲスト」ですが、パークとしてはそれが明らかに転売の手助けになっている事が明らかなのであれば、対策する事は必要になってくると言えます。

具体的に「何が問題」となるのか?

東京ディズニーシーお伝えしたように複数枚購入して入園すること自体は問題がある事ではありません。

ただ、やはり一般的なゲストから見れば、やはり「少なからず嫌悪感を抱いている」事が感じ取れます。

これは、購入自体が問題ないとしても、ゲートに入園する時は「1人につき1度のスキャンをして入園すると言うのが一般的な形」であると思われるからと感じます。(家族や同グループの分をスキャンする場合を除く)

また、例えばパーク内ではパスポート代以外にお金を払って楽しむゲーム、「アブーズ・バザール」などがあります。

こちらは1人で何度も購入してチャレンジする事は可能ですか、そのたびに列の最後に並び直す必要があります。

東京ディズニーシーアトラクションなどでもそうですが、何回買って何回遊んでもいいですが、「ひとつの権利を行使した後は、もう一度並ぶ」というのが平等で一般的な考え方ではないかと思われる部分が大きいと思います。

パーク自体が全体的にこのルールで行っている訳であり、やはりこれは入園時にも適用すべき事の様に感じます。

ただ、こちらも「それが望ましい」と言うだけであり、ルールとして定められていない以上、それが「モラルやルールに反する行為とは言い切れない」と言う歯痒さもあると思います。

「転売の手助け」を今後どう考えるべきか

東京ディズニーシールール的には全く問題ない複数枚パスポートでの入園。しかしここでパークとして考えなければならないのは、「新商品発売の日は、一人当たりの個数制限を設けている」と言う点。

この制度がOKと言うことで、本来ならば一人当たりの個数制限」であるはずなのに、「1パスポート当たりの個数制限」なってしまっている事。

その為、個数制限の意味が全く関係なく、転売目的で大量購入しようとしてる方については、むしろ手助けをしている仕組みと言うことになってしまいます。

転売対策としてルール化していく必要性

東京ディズニーシー本来ならば「1人の人が複数枚パスポートを使って入園する」と言う事は想定されていなかった事。

そのため、パーク側として新たにその部分だけへの具体的な対策をするのは難しいと言う面もあると思います。

また正直言うと、「ひとりで複数枚パスポートを購入してくれるゲスト」も、「大量購入してくれるゲスト」もパークにとっては「ありがたいゲスト」であるのも事実。

しかし、原則論で考えるならば基本的には誰もが平等であるはずのパーク。

現状のこの仕組みによって、「他人の利益(品切れで買えなくなってしまうゲスト)」を侵害して、得をする一部の方がいる事を容認してしまっている現状。

「夢」や「希望」を謳う東京ディズニーリゾートとしては、そうした一部の方だけの利益の為に、パークのあるべき姿がそのままでいいのか…については今一度考える必要があるのかもしれませんね。

ABOUTこの記事を書いた人

DヲタのWEBライター。TDRハックの他に、 個人ブログ「TDRな生活」や「株式会社ぴあ」の「ディズニー特集 -ウレぴあ総研」で多くのTDRにまつわる記事を執筆。7冊のディズニー関連書籍の著者でもある。近著に「ひとりディズニー50の楽しみ方」 (サンクチュアリ出版 )。…慌てず急がず、ゆっくりゆったりとパークを散策しながらお酒を楽しむのが好きです。

8 件のコメント

  • 私はよくメルカリをみるんですけど、元の値段より高く売っていたりすると、ゲンナリします。特にラプンツェルの光るポップコーンバケット!すごく欲しかったんですけどメルカリでの酷い売り方をみてたら、ほしくなくなりました。本当にディズニー好きな人なら、転売なんてしないと思います。ダッフィーもなんかすきになれません。まだ人気でてないときはすきだったんですけど。
    転売やる人は、ただのよくばりです。行けない人たちに余計なお金を払わせて、だましてるんです。

  • 転売ヤーに買わせたくなかったら、値段を3万くらい釣り上げれば良い。
    転売ヤーは、チケットを買う枚数が減るので、チケットの制作コストと、時間が有意義に使える。

  • まぁ、支払った対価だと思えばある意味平等だし、そこまでやられるならもう諦めもつくわw
    どうやったって完璧な解決策なんかないんやしどうでもいいですわ。

  • 転売対策に効くのは飽和攻撃です。公式でネットで品切れしないよう大量に準備しいくらでも買えるようにするのです。

  • 「嫌悪感」という個人の「お気持ち」に対して配慮しろ、なんて正直無理だし、そんな配慮で労力を使わせるのも無駄。
    お金を使って、っていうのがダメなら究極、バケパでの予約も嫌悪感を持つ人がでるからダメとかいいだしそう。

  • 転売どうこう言うなら、限りあるものを少しでも回数多く得る行為としてショー抽選のためにパス何枚も買う行為も本質は同じだろうに。
    「本当にパークが大好きなゲスト」とかいう訳分からんカテゴライズで自分を正当化してるだけのように見える。
    1人の人間が本来は想定されていないパスの使い方で何度も機会を得ておいて、私は本当にパーク好きだからセーフというのはファン特有の棚上げだよ、そういう自己正義の発想は転売ヤーにもあって、そこを考え直さない限り戦争はなくならない。

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