ビリーヴ初日、最高に良い天気にめぐまれる中、開園直後から地蔵していた筆者。
日傘もさして水分摂取もしていたけど、11月とは思えないほどの日差しの強さ、暑さにギブアップ。申し訳ないながら、救護室を利用させていただきました。
今回は、その利用レポをまとめてみました。今後救護室を利用される方の参考になればと思います。(記事で使われている写真のほとんどは、その時の体調不良時に著者が撮影したものではなく、今回の記事作成にあたり、編集部より提供を受けています。)
この記事のもくじ
今、パーク内で体調を崩している方へ
最初に、いまパーク内で体調を崩しながら、この記事にたどりついてくださった方へ。この記事には救護室の場所や利用方法が書かれていますが、無理して救護室まで行かず、動かない、動かさない方が良い場合もあります。
ご本人が大丈夫と言っても、脳の異常には気がつけないことも多いものです。「ヤバいかも」とちょっとでも思ったら、すぐに近くのキャストさんに伝えてください。アトラクションキャストでも、お掃除のキャストさんでも構いません。無理をしないでくださいね。
両パークの救護室はココ!
ディズニーランドの救護室は、パークを入って左手にあります。ワールドバザールの十字路で左へ曲がり、カリブの海賊の裏手やワッフルカンパニーのあたりを目指してください。
景観へ配慮するためもあって木の陰に隠れていますが、すぐ隣にお手洗いがあるので、目印にしてみてください。
ディズニーシーの救護室は、ミラコスタをくぐって右手にあります。下の写真左手にあるのですが、こちらもアイスクリームワゴンや木の陰に隠れて、少しわかりづらくなっていますね。
ミラコスタの建物沿いを歩いていくと、すぐに見つかりますよ。赤い看板が目印です。
どうやって利用したらいいの?
救護室に行くと、大抵入り口あたりにナースキャストが立っていますから、声をかけて利用したい旨を伝えてください。座ってからお名前、住所、症状などを改めてゆっくり確認していただけます。
また新型コロナウイルス感染対策のため、利用は基本的に30分までとなっております。
中はどんな感じ?
救護室に行くと、コンビニくらいの広さの部屋に通されます。病院の診察室にあるような、ビニール張りの簡単なベッドやソファ、椅子などがいくつか並んでいるだけです。
1つひとつがカーテンで仕切れるようになっているため、ある程度人目を気にせず休むことができます。ふとんなどがないことと、周りの方の声は少し気になるかもしれません。
熱中症気味だった筆者の受けた処置
厚手のニットを着たまま、3時間直射日光のもとにいた筆者。同行者は着替えを取りに一旦パークを離れてしまい、気軽に席を離れることもできず……同行者が戻るのを待ってバトンタッチしました。
入り口のナースキャストにだるさと少しの頭痛、吐き気、ほてりがあることを伝えると、30分横になって休ませていただけることになりました。ダメもとで頭痛薬がないか伺いましたが、今は提供していないようです。
かわりに袋に入った氷と、それを包むためのガーゼをいただくことができました。おでこに乗せて休んでいると体調もだいぶ回復しました。
30分経ったころ、カーテンを開けてナースが「調子どうですか?戻れそうですか?」と確認に。追い出される様な雰囲気はなかったのですが、他にベッドを利用したい方もいるかなと、救護室を後にしました。
出る時に「氷が溶けたら、新しいのを差し上げるのでいらしてください」と言われたので、ありがたく2回ほど替えの氷をいただきに行きました。
どんな処置をしてもらえるの?
救護室にいるナースキャストは国家資格のある、本物の看護師さんです。体調不良に対しては、きちんと的確な判断をくだせるので、安心してご利用ください。
しかし基本的に治療というものは行っていません。ベッドや椅子で休む、氷やばんそうこう、ガーゼをいただけるくらいです。
・体調が悪いので少し休みたい
・転んで擦りむいてしまった
・靴擦れをしたのでばんそうこうがほしい
といった方の利用がほとんどになるかと思います。筆者は昔、張り切って履いた新品の靴で、足裏のタコがひどくなってお世話になった経験があります……
パークに行く日はいつもより早起きしたり、たくさん動いたりするので、体も調子が悪くなりがち。横になれるだけでもかなりありがたいですよね。
また体調があまりにも悪い時は、外部の医療機関とも繋いでくださるのでご安心ください。
以下、あらためて救護室でできないことを少しまとめてみました。
×医薬品の無償提供
前述の通り、パークでは現在薬は提供していません。最寄りのドラッグストアは、イクスピアリ2階(ボンボヤージュや舞浜駅を結ぶ歩道橋と同じ高さのフロアです)、ディズニーストアの奥の方にあります。
ちょっと辛いですが休んでから買いに行くか、同行者におつかいをお願いしましょう。(ちなみにイクスピアリ1階に以前あったドラッグストアは、すでに閉店しています)
またいつも飲んでいるお薬などがある方は、必ず忘れずにお持ちくださいね。
×注射、吸入などの日常的なケアのお手伝い
ナースによるお手伝いはできませんが、救護室内でゲスト自身で処置をすることはOKだそうです。救護室の予約は特に行っていないため、利用の際はそのまま救護室に向かってください。
吸引、吸入、経管栄養(別名:注入)、腹膜透析(別名:CAPD)、自己注射をお客様ご自身で処置いただけます。看護師は、処置のお手伝いはいたしませんので、あらかじめご了承ください。
※公式サイトより引用
なおお手洗いなどで注射を使うのはOKですが、使った注射器はカストーディアル(掃除係)の怪我防止のため、ダストボックスや汚物入れには捨てずに、救護室で回収をしてもらってください。
△大人のおむつ交換
大人の方のおむつ交換が必要な場合は、救護室までご相談くださいとのことでした。場合によっては、救護室内を利用できることもあるのかもしれませんね。
よくある質問はこちらからチェックを
その他、よくある質問は公式サイトのQ&Aをご覧ください。
救護室が遠くて辛い時は、無理せず周りのキャストさんに相談を!
パークは広いですし、体調の悪い中ですから、必ずしも救護室に行けない場合もあります。そんな時は無理して動かず、動かさず、近くのキャストさんに相談してみてください。
アトラクションのキャストさんでも、お掃除のキャストさんでも構いません。相談すれば、必ず連携してなにか対処してくださります。
筆者も体調を崩してうずくまる方や、ベンチに横になる方を何度か見かけましたが、
・エチケット袋代わりのものを用意
・キャストさんが壁になって他のゲストから見えづらく
・ナースキャストが駆けつける
といった対応をすばやくなさっていて、さすがだなあと思いました。
メディカルIDの登録を
もし持病があって心配な方は、事前にスマホに搭載されている「メディカルID登録」というものを済ませておいてください。
こちらはiPhoneのメディカルIDの登録方法です。パスコードなしで、あなたの持病やいつも飲んでいる薬、緊急連絡先をチェックすることができるようになるものです。ナースキャストもより迅速に適切な対処をすることができます。
まとめ
筆者も救護室利用はほとんど初めてで不安でしたが、利用してみるとあっけなくて、「無理せずもっと早くに来ればよかった」と思いました。
簡易的な設備で、処置内容も制限のある中ではありましたが、ナースキャストも優しく適切に対応してくださるので安心して利用できました。
みなさんも、いつかあるかもしれない「パークでの突然の体調不良」。そんな時のための参考になれば幸いです。