【パスポート】東京ディズニーも変動料金制を検討。海外ディズニー・USJ導入で流れに乗るか

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海外ディズニーでは当たり前のように実施されている1dayパスポートの料金変動制。国内でもユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が導入を決定する中、東京ディズニーリゾートでも実施される見込みは大いにありそうです。

パスポートの料金変動制とは

アメリカ本国のディズニーランドでは、時期によってワンデーパスポートの料金が異なります。

以下のカレンダーはフロリダのWalt Disney Worldの11月のもの。

ご覧の通り、繁忙度に合わせてパスポートの値段が変動しています。

通常価格は114ドル、バリュー価格は102ドル、そして、ピークは122ドルとなっています。

11月のカレンダーで、18日の週がピーク価格である理由は、サンクスギビングホリデーがあるため。アメリカ版正月のような期間で、学校・仕事ともに秋休み的な連休になるためです。

基本的には、土曜日・祝日はピーク、平日・日曜は通常料金、もしくはバリュー料金となっています。

東京ディズニーリゾートにも導入??

さて、パスポートの料金変動制はTDRにもやってくるのでしょうか。

その答えは限りなくYESに近いと考えられます。理由は2つ。

まず、アメリカのディズニーパークで展開されているサービス、システムは、東京を含む他のパークにも導入されるケースが多くなっています。ファストパス、園内で使えるアプリ、通販サービスなど、様々なサービスはTDRに導入される前に、アメリカで導入ずみです。

次に、オリエンタル・ランドの社長も料金変動制について直接言及しています。

東洋経済とのインタビューで、チケット価格の値上げに触れる中で、需要の高低を考え、時期によって料金を変動させることなども検討していると述べています。

料金変動制のメリット・デメリットは?

閑散期はバリュー料金でお得に

現在の料金一律制は、確かにシンプルで分かりやすいのですが、閑散期においては休止アトラクションが多くても、パスポート料金は変わらず、不公平感があるのは否めません。

そうした期間はバリュー価格にすることで、顧客満足度を高められるというのは、料金変動制のメリットといえます。

また、閑散期にバリュー価格を設定することで、「安くて空いてるから」と、一定数の需要を引き込むこともできるでしょう。

一方、料金変動制のデメリットもあります。

当たり前のことなのですが、ピーク価格に設定された日は、「料金も高く、混雑する」ということです。

当然、混雑すれば、アトラクションやショー閲覧の機会損失が出やすく、来園価値は下がりがちですが、一方、払う料金は普段より高いのです。

休日を動かすことが難しいゲストにとっては、事実上の値上げとなります。

どのように来園価値を確保するかという点にオリエンタルランドも力を入れているでしょう。

来園者も増加してますから、色々なことを検討していると思います。その中に価格変動制があり、利益の面だけでなく、顧客満足度向上の面からも、導入の可能性は大いにありそうですね。