2022年11月から始まった東京ディズニーシーの夜のハーバーショー「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」。
開始から約半年が経ち、観覧状況もだいぶ落ち着いてきた感もあります。
そんな中、半年経って色々見えてきた同ショーの客観的な感想や個性的な部分。今回はそんな所について触れてみたいと思います。
この記事のもくじ
ディズニーシーらしい夜のハーバーショー
前作の夜のハーバーショーであった、「ファンタズミック!」が2020年3月で終了。(実質的にはコロナによる閉園期間中に終了したため、2月28日が事実上の最終日。)
それから3年以上の歳月が経過して新たに始まった。久しぶりの夜のバーバーショー。
本来はディズニーシーの20周年と同時に開始される予定だったと思われますが、コロナウィルスによる影響でスタートが遅れてしまったものと思われます。
そんな久しぶりのナイトハーバーショー。夜の海を彩る、鮮やかなパイロやレーザー光線、そして数々のバージや特殊効果…。
間違いなく、夜のシーを彩る華やかなエンターテイメントですが、しばらく経過した事で見えてきた部分もあります。
ここではネット上などで見られるショーの「生の感想」や皆さんの反応についてまとめてみました。
※本記事ではショーの詳細には極力触れていませんが、一部の演出についての記述があります。ネタバレを気にされる方はご注意下さい。
実際にショーを見た感想は?
ショーがスタートしてから約半年が経過。複数回見た方も多く、そして半年経過したことで、客観的な目で見られるようになった時期ともいえます。
スタート直後は、新しいショーである事や、メディアでも数多く露出する事などで、「良く見えてしまう」といった現象も少なくないと思います。
もちろん素晴らしいショーではありますが、冷静に見られる様になったからこそ見えてくるものもあるかもしれません。
そんな中、皆さんの実際のショーの感想としてはどうなのでしょうか?
ネットやTwitter上で見た様々な意見をまとめると、以上のような感想が多い気がします。
●多くのディズニー映画のシーンが次々登場し、見応えがある
●キャラクターが少し遠いから見えにくいかも
●パイロ(花火)やレーザー光線などの特殊効果が凄い
●ミラコスタに映されるプロジェクションマッピングが凄い
●ディズニー映画を見てないとちょっとわからないかも
●全方位で楽しめるのがありがたい!
もちろんご紹介したのはごく一部の意見や感想。他にも様々な感想が見られます。
舞台装置や演出で見所がたくさん
そんな多くの感想がある中ですが、まずはショーで展開される装置やバージ(船)。
こちらはスタート当初からも言われていましたが、中央の大きなメインバージで展開される様々な照明や上下に移動する円盤のような部分による演出はかなり斬新。
そしてそれを取り囲むように登場するスクリーンの付いた様々なバージにより、ファンタズミックよりも、幅広くハーバーで展開できる様になったと言えます。
ハーバー360度で展開する壮大なショー
そしてこれまでのショーと言えば、基本的には「海の上だけで行われるもの」でした。
しかし、今回のビリーヴはホテルミラコスタの外壁にもプロジェクションマッピングが投影され、「どの方向から見ても楽しめるショー」に進化した印象があります。
ミラコスタ方向から火山を見ると、火山へのレーザー光線の投影があり、逆に火山側から見るとミラコスタへの投影が見られる…など、別の方向から見ることで違った印象のショーになると言う特徴もあります。
逆に見所が絞り切れない?
そんな中、それらの「メリットの裏返し」でもありますが、「初見の方はどこをメインに見たらいいかわからない」といった感想も見られました。
確かに「複数方向から何度も楽しめる」と言う特徴はあるものの、火山を見ているとミラコスタの投影が見えない、逆に火山側から見ると、山の投影が見えない…といった贅沢な悩みもあると言えそうです。
ただ、「前に見た場所と違う場所からも新鮮な感動が楽しめる」と言うのは良い特徴とも言えますね。
ディズニー映画を見てないと楽しめない?
そしてよく言われる特徴としては、今回のビリーヴでは、比較的新しめのディズニー映画が多く登場しています。
例えば、「アナと雪の女王2(2019年)」や「リメンバー・ミー(2018年)」、「モアナと伝説の海(2017年)」など。(公開年はいずれも日本のもの)
前作の「ファンタズミック!」が比較的初期のディズニー作品がメインとなっている中、今回は新しいディズニー映画のシーンが多くあります。
その為、それらの「ショーに登場するディズニー映画を見ていないと内容がわかりにくい」といった感想も見られます。

ショー中のリメンバー・ミーのワンシーン(こちらはネタバレシーンではありません)
また、そのため逆に見ていない方にとっては、ショー中、特に「リメンバー・ミー」の一部では「盛大なネタバレシーン」が含まれているので注意も必要です。
もちろん見ていなくても楽しめるショーではありますが、「登場するディズニー映画を全て見ていると前提でのショー」いう側面もある様に感じます。
また、ショーには金色の船が登場しますが、これもピーターパンの映画を見ていないとどういう意味なのかわからない…といった部分もあります。
また、広範囲で行われるショーである為、「キャラクターの位置が遠すぎてわからない」といった感想も多く見かけられます。
例えばライブキャラクター(映像ではなく、人が演じるキャラ)のエルサが登場し、コスチュームの変化を見せる場面があります。
しかし、これも「変化することを知っていて、更にそのシーンを凝視してないとわからない」と言う印象もあります。
ディズニー映画の「切り貼り感」も
前述したように、各ディズニー映画のシーンがたくさん登場するこちらのショー。
それぞれの映画の「ポイントとなる部分」が題材となっているため、「個々の映画のシーンの切り貼り的なイメージ」もあり、ショー全体としてのストーリー性がわからない、またはつかみにくいといった感想も見受けられました。
確かに多くの映画のキャラが登場する為、それらの個々の特徴的な場面を入れなければならない為、そうした傾向はあるのかもしれませんね。
エンディング「賛否両論」?
さらに、ネット上で多く見られる意見として、「ショーの終わり方に違和感がある」と言った感想。
これまでのディズニーシーのナイトショーのエンディングと言えば、「最後に大きなパイロ(花火)」が打ち上がり、盛大なエンディングと共に大きな歓声が湧き上がり、余韻を残して終了…と言ったパターンが多くありました。
対して、今回はそうした場面もありますが、派手なパイロなどの後に歌手のMISIAが歌うテーマソングが流れ、静かにショーが終わっていく…と言う形になっています。
この形だと、ショーの終わりのタイミングが掴みにくく、初見の方からすると、「ん?もう終わったの?」や「感激したけど、終わりがわかりにくいから拍手のタイミングがよくわからなかった」と言う感想も見られます。
もちろん、これはそうした終わり方が良いと言う方も多いですが、この部分に少し違和感を持たれている方が多いようにも見受けられました。
もちろん、何も知らなくても楽しめるショー
こうしたこのショーですが、お伝えしたとおり、基本的には登場するディズニー映画を事前に見ておく、又は見直しておくと更に深く楽しめると言えます。
それぞれの映画の場面とリンクして楽しむことでショーへの没入感が高まると思います。
しかしながら、もちろん何も知らなくても夜のハーバーで展開する華やかなショーはそれだけでも見応え充分。
おすすめの見方としては、ミラコスタのロジェクションマッピングも気になりますが、まずは、海の上で行われるショーをメインに見て、次回余裕があるときは、プロジェクションマッピングを見る…と言う形がいいような気がいたします。
…しばらく寂しかった夜のディズニーシーのハーバー。やっと約3年ぶりに華やかな夜が帰ってきました。
見所はたくさんありますし、「まさにこれぞ、ディズニーのナイトショー」行った形に仕上がっています。
当初の混雑からはだいぶ落ち着いて来た感もある「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」。行かれる際はぜひご覧になってみてくださいね。