どのエリアも風景が美しく、まるで海外旅行をしたような気分になれることもその魅力のディズニーシー。
パークに入るとホテルミラコスタのアーチの間から見えるプロメテウス火山、そしてメディテレーニアンハーバー、なんだかワクワクしませんか?
今回、幸運にも念願が叶い、ハーバーの風景のモデルとなった場所、イタリア北部のポルトフィーノ(Portfino)を訪れることができましたので、観光の様子をご紹介します。
この場所を知ったのは、2016年5月に日本テレビにて放送された「夢の通り道スペシャル」がきっかけでした。
この記事のもくじ
旅の準備:下調べを入念に
ガイドブックやインターネットで調べた結果、ポルトフィーノへは最寄り駅があるサンタ・マルゲリータ・リグレからバスか船でアクセスできること、駅周辺のホテルに宿泊するとよいことがわかりました。
ポルトフィーノは人口500人程度の小さなコムーネ(日本でいう区市町村)ですが、隣接するサンタ・マルゲリータ・リグレは人口10,000人程度の少し大きなコムーネです。
ポルトフィーノとサンタ・マルゲリータ・リグレはジェノヴァ県にあり、最寄りの大都市と空港はジェノヴァになります。
今回はスケジュールの都合で、ミラノ・マルペンサ空港からバスと電車で向かうことにし、航空券とホテルは旅行会社で手配しました。
旅の目的は景色を楽しむことですので、天候が重要です。
旅行会社の方にアドバイスをいただき、どうにか天気が良いときに行けるようにサンタ・マルゲリータ・リグレに2泊することにしました。
冒険の旅のお供はいつもシーに一緒に行くダッフィーたちです。イタリア出身のジェラトーニは張り切っているみたい。
ミラノ・マルペンサ空港からミラノ中央駅へ
ミラノ・マルペンサ空港はイタリアで2番目に大きい空港で、2017年2月現在、成田空港からの直行便も就航しています。空港とミラノの中心部は50kmほど離れています。エアポートバスに乗ってミラノ中央駅へ向かいました。バスは20分に1本運行しており、運賃は片道10ユーロ(往復16ユーロ)、所要時間は約1時間でした。

ミラノ中央駅、バス乗り場の近く
ミラノ中央駅からサンタ・マルゲリータ・リグレ -ポルトフィーノ駅へ
ミラノ中央駅はとても広く、雰囲気に圧倒されてしまいました。ここから特急IC (Intercity)に乗ってサンタ・マルゲリータ・リグレ -ポルトフィーノ駅に向かいました。所要時間は約2時間、運賃は2等車で約20ユーロでした。

ミラノ中央駅の構内
電車のチケットはイタリアの旧国鉄、トレニタリアのサイト(http://www.trenitalia.com/tcom-en )で手配しました。
FromにMilano Centrale、ToにSanta Margherita Ligure-Portofinoを入力し、往復の日付を選ぶと候補が出てきます。
Regionaleは普通列車、それ以外のIntercityなどは特急列車です。クレジットカード決済をするとQRコードのついた切符のpdfファイルがメールで送られてきますので、印刷して持参しました。

乗車した特急
電車は内陸のミラノから港町のジェノヴァへ南下し、海沿いに東へ移動します。車窓からも海と見覚えのある建物をみることができ、現地に近づいていることが実感できました。そう、この海がメディテレーニアン(地中海)です!

車窓から見えた地中海
サンタ・マルゲリータ・リグレ –ポルトフィーノ駅からポルトフィーノへ
いよいよ最寄り駅に到着。駅名にポルトフィーノが入っていますし、ポスターもありますし、目的地に近づいた実感が湧いてきます。

サンタ・マルゲリータ・リグレ –ポルトフィーノ駅

駅の待合室に貼ってあったポルトフィーノ公園のポスター
オフシーズンは交通機関の運行状況に注意
訪問時はオフシーズン(だいたい11月~3月)でしたので、ポルトフィーノへの船は団体向けしか運航していませんでした。
バスは1時間に1本程度の運行でした。
天気や日没の時間の都合で今すぐポルトフィーノに行きたかったため、駅からタクシーを利用することに。
海と切り立った崖に挟まれた細い道をくねくねと進み、ポルトフィーノの港の手前、バス停の近くで降ろしてもらいました。
所要時間は15分ほど、運賃は約35ユーロ。少し高いけれど絶景のためならば安いものです(と自分に言い聞かせました)。
地中海性気候の冬は雨がよく降るものですし、滞在中に晴れている瞬間は今しかないのですから。
念願のポルトフィーノに到着!
タクシーの運転手さんに「港まで車で入れないからここで降ろすけど、2分ほど歩くと素晴らしい景色が見えるよ。」と教えていただきました。そして、目に入ってきたのは・・・




ミラコ!ミキ広!ハーバー!と叫びはしませんでしたが、いつも見ている景色のモデルを見てはしゃいでいたことは間違いありません。
観光客が少ない時期でよかった…。

「ここが本場のハーバーだよ!」
ジェラトーニもいつにも増してドヤ顔をしています。このベンチもなんだか見覚えがありますね。
参考までに、東京ディズニーシーのハーバーの写真を。

とても忠実に再現されていますね。
ポルトフィーノを散策。シーで見たことがあるものがたくさん!
港の周りを散策すると、ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテの横にありそうな階段がありました。

階段も雰囲気があって素敵です
そして、窓枠や石像などの装飾が描かれている建物もありました。

どこかで見たことがあるような…
ジェラトーニがパラッツォ・カナルに描いた作品に似たようなものがありましたね。
せっかくの機会ですので、さきほどのダッフィーたちの写真で右手側に見える丘に向かい、いちばん奥にある灯台までいくことにしました。写真で丘の上に見えるお城もその道中にあるのですが、修復中で残念ながら中に入ることができませんでした。細くて起伏が大きい道ですし、雨上がりで滑りやすかったので、歩きやすい靴で散策されることをおすすめします。
丘の上からの港の風景もとてもすばらしいです。



ダッフィーたちも途中のベンチでひと休み

San Giorgio教会

灯台、奥に対岸が見えます
帰りはバスでサンタ・マルゲリータ・リグレ駅まで移動しました。運賃は3ユーロ、ポルトフィーノの写真つきのチケットでした!

バスで駅まで移動
イタリアで食べたものを紹介
ささやかですが、イタリア滞在中に印象に残った食べ物を紹介します。

ダッフィー「スーパーで買ったお水にダースベーダーがいたよ!」

イタリア本場の海鮮スパゲッティー
ジェノヴァで食べた海鮮スパゲッティー。ジェノヴァ・ピアッツァ・プリンシペ駅(サンタ・マルゲリータ・リグレ駅から普通列車で約50分)周辺を散策しました。
本場のジェノベーゼは食べ損ねました。

イタリアといえば、ハム!
旅を振り返って:おわりに
東京ディズニーシーのハーバーのモデルとなったポルトフィーノへの旅をご紹介しました。
今回の旅はオフシーズンでしたが、オンシーズン(だいたい4~10月)の方が飛行機、電車、バス、船などの交通の便が良いですし、天候にも恵まれていると思います。
ガイドブックにはポルトフィーノへは(オンシーズンしか定期運航していない)船でアクセスするのが断然おすすめと書いてありました。
ポルトフィーノはセレブの避暑地とのことですので、オンシーズンの時に行けば、今回ご紹介した以上に素敵な景色が見られることでしょう。
また、海外の公共交通機関は日本ほど正確に運行していませんし、不安がある方はオンシーズンに旅行会社が開催しているツアーを利用してみると良いでしょう。
ディズニーシーのファンの方なら、いつものあの風景と比べられ、色々な感動が味わえますよ!