小さなお子さんからご年配の方までが楽しめる夢の国ディズニーリゾート。
しかし、現実的にはまだベビーカーが必要な小さなお子さんや、コースター系のアトラクションにはまだちょっと早い幼稚園から小学校低学年くらいのお子さんが楽しめる施設は限られています。
このシリーズではそんなお子さんが家族と一緒に楽しめるポイントや注意点、便利な場所などを紹介していきます。年代別に「概ね1歳~幼稚園くらいまでの未就学児」と「小学校低学年くらいまでのお子さん」の2つに分け、更に各パークごとにご紹介します。
それではまずは、お子さん連れの場合の注意点や気をつけたいこと等、両パーク共通のポイントについてご紹介します。
この記事のもくじ
意外?小さなお子さんが安心して楽しめる場所が少ないディズニーリゾート。
まず、意外かもしれませんが、正直申し上げて小さなお子さんが一緒の場合、ゆっくりじっくり遊べる場所というのが両パークとも現実的にあまりありません。
また、後程ご紹介しますが、自由に遊べる公園の様なエリアもありますが、ほとんどが屋外なので、雨天時や真夏・真冬はちょっと厳しいというケースもあります。
また、お子さん連れの場合、特に気をつけたいのが、パーク内がかなり混雑している場合。人気の時期や季節にはパパ&ママもパークにお子さんを連れて出かけたい気持ちはわかります。
しかしながら、ハロウィーンやクリスマス、春休み、そして人気時期の週末や連休など、入園制限がかかるような大混雑日は極力小さなお子さんを連れて行くのは避けた方が無難です。
もちろん個々の家庭の都合もありますが、制限がかかる程度の混雑になると、昼夜を問わず、ベビーカーがまっすぐ移動できないほどの混雑になる事も多いです。
その様な混雑時は、低い位置にあるベビーカーや手をつないだ小さなお子さんは、まわりのゲストに気づいてもらえない事も多く、他のゲストに当たってしまったり、反対にぶつけられてしまったり…という場合もありますので要注意です。
また、大変多くのゲストが集まる場所でもあり、抵抗力の低い小さなお子さんは体調を崩しやすい場合もありますので注意が必要です。
また、やはりできればじっくり一日遊びたい所ではありますが、小さなお子さん連れの場合、なかなか思い通りに行動できない事が多くなります。
そのため、あまり予定を詰め込まず、余裕をもって休憩も挟むゆったりとしたプランで考える事が必要と思われます。
意外に困る?ベビーカーの置き場所。
また、意外に困ってしまうのがベビーカーの置き場。ちょっとトイレに行きたい、買い物したい…という場合にどこにおけばいいのか、意外に困る場合があります。
アトラクションやレストランにはほとんどベビーカー置き場が用意されていますが、トイレや小型のショップなどには特に設定されていない場所も多くあります。
基本的には周辺の邪魔にならない場所に一時的において置けばいいのですが、長時間放置や通行に支障がある場所などに置くと、キャストが遺失物として処理する場合も実際にありますのでご注意を。
また、意外に困るのが自分のベビーカーの位置がわからなくなる事。混雑時にはキャストが置かれたベビーカーをキチンと整列する事があります。
その際に場所も移動されますので、場所が変わる事があります。小さな事ですが、それを防止するために、何かわかりやすい目印をつけておくといいですね。
また、ベビーカーは両パークでレンタルも行っています。自家用車での来場なら問題ありませんが、もし電車やバスなどでパークに来る場合はレンタルしてしまうのもひとつの方法です。
ベビーカー(1人乗り)は700円と比較的安価でレンタルが可能で、基本は園内のみですが、一方のパークの貸出証明書を提示すれば、再入園や別のパークでも同日に限り、再貸し出しを受けることができます。
ただ、「B型」なので、後ろへのリクライニングができませんので、お子さんが寝てしまうと少し辛い体制になってしまう可能性があります。(下の写真、青いベビーカーがレンタルのベビーカー)
乗れるアトラクションの下調べはしっかりと!
パークに行って、現実的にどんな乗り物が乗れて、どれが乗れない…などの事前の下調べをしておくのは言うまでもありませんが、気をつけたいのが「お子さんと一緒に乗れるかどうか」。
例えば、パパ&ママとお子さん3人の場合、同時に乗れるライドの定員について、ディズニーシーにある「アクアトピア」は3人乗りですが、ランドの「空飛ぶダンボ」は2人乗りで、全員一緒には乗れません。また、家族が奇数の場合は誰かが一人になります。
そんな場合は、「パパが一人で乗るからいいよ」となりそうですが、ここでさらに注意したいのが、意外と気がつかないのが「お子さん同士が同じライドに乗る場合」。
基本的にディズニーリゾートでは、「7歳以上のお子さんは一人でライドに乗れます」が、それ未満の場合は「18歳以上の大人の付き添いが必要」です。(条件はアトラクションにより異なります。)
これは厳格に守られていますので、例えば「空飛ぶダンボ」の場合は「高校生(17歳)のお姉さん」と「小学一年生(6歳)の弟」では、意外にも一緒に乗れないというルールがあります。
年齢については自己申告になりますが、微妙な年齢である場合は必ずキャストが確認しますので、特に制限年齢に近いお子さんがいる場合はこのあたりも確認しておきたいところです。
雨が降るとお子さんが遊べる場所が激減!悪天候時の計画もしっかりと!
このシリーズではこれからいくつかお子さんが遊べる具体的な場所の紹介をしていきますが、ディズニーランドもシーも、雨が降るとお子さんが遊べる場所が極端に少なくなります。
特にベビーカー使用のお子さんの場合はカバーも必要ですし、傘やカッパの荷物も多くなります。雨ざらしの状態でアトラクションに並ぶ事も多くなりますし、基本的にはアトラクションではカサの使用が禁止されています。
また、以前にこちらの『「天気予報が雨だから、ディズニーランド・シーは空く」を信用しない!』の記事でも触れましたが、混雑日や人気日は雨が降ったからといってもパークの混雑はほとんど変わらない事が多いです。
「雨予報だから逆に空くだろう!」という考えは東京ディズニーリゾートではあまり当てはまりませんのでご注意を。行く予定の日が雨予報の場合は、変更可能な範囲であれば思い切って行くのをやめるのもひとつの方法です。
また、悪天候が予測されていてもホテル予約などでキャンセルできない場合もあると思います、そんな時は、アトラクションはシアター系中心のものにしたり、ホテル滞在やショッピングなどメインとするような「雨用のスケジュール」も立てておくのがいいと思います。
日程的な余裕がある場合、ほぼ屋内である、イクスピアリで過ごすのもひとつの方法と言えます。
ベビーセンターを活用!荷物の軽減も可能!
小さなお子さん向けの施設として、2つのパークにはそれぞれ「ベビーセンター」があります。色々とたくさんの用意や準備が必要な小さなお子さんとのディズニーパークですが、ここを活用するのがポイントです。
ベビーセンターにはオムツやおしりふきはもちろんの事、哺乳瓶やミルク、離乳食や月齢に合わせたお菓子など、ほとんどの赤ちゃん用品が揃っています。もちろん市価に比べると若干割高ですが、ほとんどのものが揃っています。
もし何か忘れ物があった場合や、現地で必要最低限のものは揃いますので、少量のものはここでも購入できますので立ち寄ってみるのがいいでしょう。
ベビーセンターですから、これくらいのものは当たり前といえば当たり前ですが、それぞれのベビーセンターではお子さんに食事を与えてあげられるスペースも用意されています。
概ね離乳食前後のお子さんが対象になると思われますが、特に明確な年齢制限がされているわけではありません。
パークが混雑している時はまずはここでお子さんに食事させてからパパ&ママは他のレストランでゆっくり…というのも賢い方法です。
また、各ベビーセンターにはお子さん用のトイレも用意されており、もし外の一般トイレが大行列している時などはこちらのトイレを利用するのも有効な手段。
突然お子さんが「トイレに行きたい!」と言い出したのでトイレに行ったら大行列!子供は我慢できないと泣き出した…!なんていう時のために、慌てないようにベビーセンターの場所を把握しておくと便利です。
このベビーセンターはディズニーランドには「ワールドバザール」と「トゥーンタウン」の2ケ所にありますが、ディズニーシーはメディテレーニアンハーバーの1ヶ所しかありません。
特に中央が海で、移動がしにくいディズニーシーの場合、このベビーセンター付近に来たときにひととおりの用事を済ませておくのが後から困らない秘訣かも…。
また、ランドのワールドバザール近くのベビーセンターと、シーのベビーセンターは「迷子センター」も併設されていますので覚えておくといいでしょう。
…と、言う事で、今回は「子供と行くディズニーリゾート(1)【両パーク共通:<基礎>編】をご紹介しましたが、次回は<応用>編をご紹介します。