数多くの個性的なアトラクションが存在するディズニーランド。もちろん初めて乗ったり体験した感動は何物にも変えがたい経験ですが、複数回乗っても楽しめるような工夫もされています。
また、一度体験しただけではわからない細かなこだわりや小さな演出など、ちょっと気がつきにくいものも多く存在します。
そんな中、アトラクションを楽しむ上での攻略法や、知っているとちょっとだけ得するポイントなどについてのシリーズ企画。
個々のアトラクションを紹介する「アトラクションごとの傾向&攻略法紹介シリーズ「トゥモローランド編」、今回は人気の「モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”」をご紹介します。
この記事のもくじ
衰えぬ人気。幅広い年代で楽しめるディズニーランドで1・2を争う人気アトラクション!
数あるアトラクションの中で、ディズニーランドではいまだに1・2番人気を誇るアトラクション。ファストパスもディズニーランドの中では一番早く無くなります。
2009年4月のオープンから、現在(2012年)で3年以上が経過していますが、人気は変わらず、朝のファストパス取得のゲストの多くがこちらに流れます。
実質的に年齢制限が無い(補助無しで、座っていられない子供は利用不可。)ため、幅広い年代のゲストが楽しめます。そのため待ち時間が長く、夜になっても極端に待ち時間が短くなることはありません。「夜になると空く」という考えは禁物。
このアトラクションはいうまでもなく、ピクサー映画「モンスターズ・インク」を題材にしたアトラクションであり、建物の外観は映画に登場した「モンスターズインク」の建物です。
舞台は「映画の世界の後」の設定。人間界に戻った女の子、「ブー」が、モンスターシティに再び遊びにやってきて、ブーを楽しませようとサリー&マイク等のモンスターが「かくれんぼゲーム」を始める…というものです。
映画のストーリーを知らなくても十分楽しめますが、やはり事前にDVD等を見てからの方が楽しめますね。タイトルの「ライド&ゴーシーク」は「かくれんぼ」を意味する英語の「Hide and Seek」から取られていますが、文字通り、隠れたモンスターを懐中電灯で照らして捜す…というもの。
ただ、バズライトイヤーのアストロブラスターの様に、点数などは出るわけでは無く、ヒットすると音が出て、その照らされたモンスターなどが反応します。街中を走るシーンでは目立たない高い位置にもモンスターが隠れていますので捜してみましょう。
スリルライドの演出は一切なく、全般的にはどちらかというと「お子様向け」のイメージ。幅広い年代で楽しめます。
空いているように見えるけど…内部のスタンバイが意外に長い
このアトラクションのスタンバイ列は、建物外側の列にあまり並んでいないの事が多いので、「一見空いているように見える」という特徴があります。
しかしながら上や下の写真の様に建物中に入って「らせん状」にゲストが多く並ぶので建物内部にはゲストが多くスタンバイしています。見かけに惑わされないようにご注意を。
この円形のホールも映画に中に登場した、「モンスターズインク」の会社のロビーと同じ作りをしています。また、天井に描かれたドアノブには隠れミッキーもいますので捜してみて下さいね。
ここで待ち時間をほんのわずかですが短縮できる小さなテクニックをご紹介。スタンバイ、ファストパスともに、ファストパスをキャストに渡した後、列が二列に分かれる所があります。(下の写真、中央奥。)
この先ではファストパスもスタンバイも区別が無くなり、列は左右にあり、ゲストの任意で選べるんですが、ここは絶対「進行方向に向かって右側がオススメです。
一見何も変わらないように見えますが、その先、乗り場前で右に列が折れるので、こちらの方が列の進みが早い(左側の方がゲストが多い)んです。劇的に早いわけではありませんが、ちょっとだけ早くなります。
アトラクション後半の写真撮影に備えて!降車したらカメラの準備を!
初めての方はおそらく気がつかないと思いますが、アトラクションに乗車して終わり際にゲストの写真が撮影される場所があります。
ここはアトラクション後半、「ブーの寝室のドアの前でマイク&サリー、ブーが皆で抱き合っているようなシーン」の後、進行方向左側に書類が積まれたダンボールがあります。
この書類の中にカメラがあり、ここを通過した時に写真撮影があるのでポーズの用意を。撮影自体は何の前触れも無く、突然行われます。
ただ、この写真はゲストが購入できるものではなく、ライドを降りたところのモニター(上の写真)や、その先のショップ、「モンスターズ・インク・カンパニーストア」の、レジ上のモニター(下の写真)に数秒間写るだけです。
ライドを降りたら、すぐに携帯やカメラの用意をしておいた方がいいでしょう。
その他の細かなトリビア・攻略法など
同アトラクションのファストパス発券機上にあるスタンバイやファストパス時間の案内板にはなにやら動いているメーターが付いています。
これは「笑いのメーター」。映画の原作をご存知の方なら説明は不要ですが、このモンスターズインクは「子供の笑いをエネルギーに変える」仕事(映画の物語の後。)をしています。
この発券機上のメーターは、常にゲージが増えたり減ったりしていますが、このメーターの上にはよく見ると小さな文字が書かれています。ここには…
HO-HUM(退屈な、つまらない、あくびの声)
GROANER(うめく、うなる)
CHUCKLE(クスクス笑う、声を出さずに笑う、含み笑い)
HEEHAW(ばか笑い)
GUFFAW(げらげら高笑い)
HOWLER!(大笑い、わめき声)
…となっており、右に行くほど大きな笑いになっています。笑いをエネルギー源とする、モンスターズインクらしいメーターです。
また、この建物入口上には「IT‘S LAUGHTER WE’RE AFTER」(私たちは皆様の笑いを求めています)と書かれていますが、実は映画の中とは言葉が違うんです。
DVD等を見る機会があれば確認いただきたいのですが、映画の中の物語では「WE SCARE BECAUSE WE CARE」(私たちは悲鳴を求めています)と書かれています。
これは映画の中で「子供の悲鳴をエネルギーに変える」という物語であったため。しかし、笑いのエネルギーの方が10倍近くになるという事から、同社は悲鳴を集める事を止め、笑いをエネルギーに変える事になりました。
このアトラクションは映画のその後を描いている為、こんなところにも演出がされているんですね。…機会がありましたら、ぜひ見比べて見てください。
そしてもうひとつ、ちょっと大人向けの?ジョークをご紹介。上の写真はお隣のショップ「モンスターズ・インク・カンパニーストア」奥にあるディスプレイ。笑いをテーマにした同社ですので、ウインドウもそんな雰囲気が伝わります。
例を上げると、この上の写真、ウインドウの中に置かれたスプレー缶。映画の中ではマイクがデート前にコロン代わりに「洗っていない靴下の香り」や「濡れた犬の香り」自分にスプレーするシーンがありますが、ここには「大笑い」「くすくす笑い」「むずむず笑い」などと書かれた缶詰やスプレーが並んでいます。
そんな中、右側にあるポスターにご注目。ここには「put that thing back where it came from or so help me」と書かれています。これはちょっと難しい和訳なんですが、映画の中(日本語版)では「とにかくそれを送り返そう!さもないと!」と訳されています。
これは映画の中で、マイクがある事をごまかそうとして「これはとっさにミュージカルの練習なんだ!」というシーン。その後、実際にそのミュージカルを演じる事になってしまった…というジョークなんですが、これはそのポスター。こんなところも映画を見てからだと楽しめますね。
さてそれではもっと細かなお話。面白いのはポスター下の記述。このミュージカルは演出や製作、作詞や作曲など、多くをみんなマイクが担当しています。映画の中でもそのやりとりが出てきます。
ポスター下部を見ると、マイクの名前がズラーッと続きます。これ、全部マイクが担当、という事なんですが、面白いのはその一番最後、こちらには「MIKE WAZOWSKI BY MR. & MRS. WAZOWSKI」と書かれています。
これは簡単に言えば、「演出も監督も曲も歌詞も(略)全部マイクが製作。で、そのマイクを『製作』したのはマイクの父と母」という、ちょっと大人向けのジョークなんですね。
誰もが気がつかないようなこんな細かなところにもジョークが隠れています。…他にも映画の中で登場したマイクの車が売りに出されている掲示板があったり、映画の中に登場した靴下や小物があったり…と様々です。
いつも大人気のこのアトラクション。長い待ち時間で乗るのは一苦労ですが、こうした細かい部分をじっくり見て回るのもなかなか楽しいですよ。