アトラクション別傾向&攻略法【ビックサンダー・マウンテン】その3

ライター:

多くの個性的なアトラクションがあるディズニーランド。なかでもやはり人気なのはコースター系ですが、ただ単に怖いだけでなく、細かな演出や景色や物語などが楽しめるのもディズニーランドの魅力とも言えます。

そんな中、知っているとちょっとだけ得するポイントやアトラクションを楽しむ上での攻略法などについてのシリーズ企画。個々のアトラクションを紹介する「アトラクションごとの傾向&攻略法紹介シリーズ」。

今回は人気の3大マウンテンのひとつ、ウエスタンランドにある「ビックサンダー・マウンテン」の雑学などについて、引き続きご紹介します。

夜もオススメ。運がよければ花火が目の前にあがるかも?

人気のディズニーランドの「3大マウンテン」ですが、スペースマウンテンはご存知、完全屋内型、スプラッシュマウンテンは落下時は外ですが、ほとんどが屋内でるとも言えます。

比較して、このビックサンダーマウンテンは乗り場以外はほとんど屋外。そのため、大雨程度では運行中止にはなりませんが、台風クラスの強風や大雪の場合は安全上、運行停止になる場合も稀にあります。

反面、この屋外であるため、花火の時間とうまく合うと、列車の上からなかなか見られない花火の光景が見られます。

また、意外にディズニーランドは高い位置からパークを見渡せる場所が少ないのも特徴ですが、スタンバイ列からは上の写真の様に夕暮れのウエスタンランドを眺める事もできます。夜はライトアップされていて昼間とはちょっと違った雰囲気になりますのでおすすめです。

また、人気アトラクションでありながらも冬の閑散期(1~2月の平日など。)には、その回転率の高さから、早い時間にはもう5分程度の短いスタンバイ時間になる事もあります。季節や時間の変化を楽しむのもいいですね。

意外と気がつかない?パーク内唯一、ファストパス発券機の表示が違う!

常に人気のアトラクションは長時間の待ちが必要。ファストパスの発券や待ち時間の確認は必須ですね。そんな時に助かるのがファストパス発券機付近にある、スタンバイ時間をファストパス対象時間の表示板。

パークに来たら、必ず見ると言ってもいい、このインフォメーション。色や形は違いますが、ファストパス対応のアトラクションには必ずあるものです。

…そんな中、実はこのビックサンダーマウンテンの表示板だけ、他のアトラクションと違うところがあるんです。他のアトラクションは、このボードには「FASTPASS TICKETING」の標記がされています。

ところが、このビックサンダーのボードだけ「FASTPASS Distribution」(ディストリビューション)と書かれているのです。これはこのアトラクションの物語が関係しています。

この「Distribution」は「配分・配給・配当」と言った意味です。既に説明しましたが、ここはご存知ゴールドラッシュに沸いた廃坑。人々は億万長者を夢見てこの地に集いました。

ただ、もちろん危険が伴う発掘作業は組織的に行われなくてはなりませんし、ここでは前述の鉱山会社が管理していました。

今は廃墟となってしまったこの炭鉱ですが、ここで発掘された金や食糧等を作業員に「配分」していたものと思われます。そんな訳で、このアトラクションの背景を、ファストパス発券機でも表現しているんです。

このボードはよく見る事は多いと思いますが、ここに書かれているこんな小さな文字まではなかなか見ないですよね。とてもこだわりが感じられる部分ですね。

その他の小さな雑学など

現在は廃坑で無人なってしまったビックサンダーマウンテン。しかしながら、厳密に言うと、完全に無人となってしまった訳ではないのです。まず一番わかりやすいのは、この山の北側(後ろ側)。

ここには「セドナサム」というおじいさんとその愛犬である「ディガー」がのんびりと釣りをする姿があります(下の写真)。…ちなみにこの犬は、プーさんに登場する、「ティ」ガーではなく、「ディ」ガー。英語の掘る(dig)から名付けられています。

ただ、彼らはライドからは確認する事はできず、「蒸気船マークトゥエイン号」か「ウエスタンリバー鉄道」からしか見る事はできません。

…彼はかつてここで金塊を探していた一人。しかし、現在は金塊探しはもうあきらめ、ここでひっそりと暮らしているのです。…しかし、実はまだ人らしき姿を確認する事ができる場所がもう一箇所あります。

それは列車が出発して序盤、一瞬真っ暗になる洞窟を抜けて、さらにコースを登っていくシーンがあります。この時、左側にご注目。ここには洗濯物が干してあり、機械が動いているシーンがあります。

そこにある小屋は労働者の宿舎なのですが、耳を澄ますと、なにやら話し声がするのがわかります。どうやら、まだ発掘を諦めていない人がいるようですね。ちなみに前回お話した本物のスチームトラクターのもう一台はここにあります。

ちなみにこの付近、右側や後方を見ると、お隣のディズニーシーのプロメテウス火山やディズニーランドの風景が一望できます。一瞬だけの風景ですが、貴重な風景です。

そして既に廃坑となってしまったこの山ですが、実は一箇所だけ金が見える場所があります。それはしばらく鉱山を疾走したライドが山の裏手側(セドナサムがいる上の付近)に来て、再度坂を登っていくシーン。

ここでは発掘する大きな音と上から迫りくる大きな岩や石が落ちてくる様なシーンがあります。ここは多くの労働者の命を奪った場所。上を見ると、落盤によって線路が途切れている事がわかります。

この場面、右上の方向を見てみると金色に光るものが…!ただ、列車はさらに疾走、ほんのわずかしか確認はできません。…夢を見てこの地を訪れた多くの人々が探し求めた金。まだまだどこかに埋まっているのかもしれませんね。

ABOUTこの記事を書いた人

DヲタのWEBライター。TDRハックの他に、 個人ブログ「TDRな生活」や「株式会社ぴあ」の「ディズニー特集 -ウレぴあ総研」で多くのTDRにまつわる記事を執筆。7冊のディズニー関連書籍の著者でもある。近著に「ひとりディズニー50の楽しみ方」 (サンクチュアリ出版 )。…慌てず急がず、ゆっくりゆったりとパークを散策しながらお酒を楽しむのが好きです。

1 個のコメント

  • はじめまして、こんにちは。
    汽車ぽっぽオタク的には、ライドの機関車の形が変わってしまったことがとても気になります。
    以前は機関車の車輪の配置(軸配置)が大きな車輪(専門的には動輪)が2つ、後ろの運転室直下に小さな車輪(従輪)がひとつありました。これは、木曽森林鉄道などで活躍していたアメリカ製機関車の軸配置と同じで、鉱山や林業などで用いられた典型的な軸配置です。ところが、リニューアルにともない、後ろ側の動輪(第2動輪)が撤去されてしまいました。もちろん、コースターとしては「動輪」が駆動輪ではないのですが、外観としては第1動輪と従輪の間が間延びしてしまいカッコ悪いです。
    また、鉱山列車の設定上も動輪が1軸減ると牽引力が小さくなるため、重たい鉱石を積んだトロッコを牽引する能力が不足してしまいます。
    機関車オタクのウォルトが存命でしたらこんな改悪は無かったのにととても残念です。

  • コメントする(メール・名前・サイトは入力任意)

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください