パークに行く時はその世界観にあった服装で楽しみたいもの。仮装は定められた期間だけですが、バウンドコーデなどで行くのも最近の流行ですよね。
そんな中、良く話題になるのが「制服ディズニー」。これは単に「高校生が制服で行く」と言う事ではなく、大学生や社会人があえて高校などの制服を着て行く時に言われる言葉です。
今回は度々話題になるこの件について、色々考えてみました。
この記事のもくじ
賛否両論?「制服ディズニー」
ディズニー界隈で度々話題になるこの「制服ディズニー」。
前述した様にこれは現役高校生が制服で行く、と言うことではなく、主に「既に卒業した大学生や大人があえて高校の制服を着てパークに行くこと」を指します。
では、なぜこの制服ディズニーが度々話題になり、賛否両論あるのでしょうか?
まず、代表的な反対意見としては…
■大人が高校生の制服を着る意味がわからない
■いい大人がみっともない気がする
■制服を着てお酒を飲んでいる姿が抵抗がある
■コスプレや仮装に該当するのでは?
■正直、見ていて気持ちのいいものではない
逆に問題ではないと考える意見としては…
■別にルール違反しているわけではない
■制服で行ってはいけないルールがあるわけではない
■若者らしく、非常に楽しそうで良いのでは?
■一種の「ひがみ」の様なものなのでは?
■誰にも迷惑をかけていない
…と言った意見が様々。これは人それぞれの感じ方なので、否定することでも肯定することでもありません。
ただ、どちらの意見を持つ方でも、様々な意見があると言う事は理解しておく必要があると思います。
東京ディズニーリゾート公式の見解は?
それではこの件について、東京ディズニーリゾート公式はどのような見解を出しているのでしょうか?
公式サイトの学生団体向けの「スクールスペシャルパスポート」のページにはこんな記載があります。
東京ディズニーリゾートでは、ゲスト(お客様)とキャスト(従業員)が一体となって「ファミリーエンターテイメント」の楽しい雰囲気を創り出しています。児童・生徒の皆様もカジュアルな装いで楽しんでいただくことをおすすめします。
※他のゲストに奇異な印象を与える服装、髪型でのご入園はお断りする場合があります。
…こちらは「本物の学生向け」ではありますが、以上の様に制服で来園する事を具体的に禁止している訳ではない事がわかります。
しかし、その文言から読み取ると、「パークの雰囲気に合った服装で来園をして欲しい」と言う趣旨が読み取れ、パークとしては「本来、禁止ではないが、制服ではない格好で来て欲しい」と考えている事がわかります。
しかしながら、学校によってはほとんどの場合が制服で来園するケースが多く、現実的にはパークとしても強く否定している訳ではありません。
また、本記事内で紹介している、公式ホームページから引用している写真を見てもわかる通り、実際に制服を着用した写真がたくさん掲載されており、現実問題として、パークは特に問題視はしていない事がわかります。
そもそも「制服」とは何なのか?
本来はここでそれを論ずることでは無いのですが、言うまでもなく一般的に言う「制服」は、その地位や立場、所属する団体を明確に表すものです。
【デジタル大辞泉】
学校・会社など、一定の集団や団体に属する人が着るように定められている服装。ユニホーム。
【Wikipedia】
会社、学校あるいは軍隊・警察など、ある一定の集団や組織の所属者が着用することを目的に規定された服のことである。
もちろん、公的な身分証明とはなりませんが、本来の意味から考えるならば、現在のその地位や立場に無いものが制服を着用するのは、「一般常識的には好ましいことでは無い」と言うようにも感じます。
…ただ、ここで言うパークでの「制服」については、身分を表すのが目的ではなく、あくまで「ファッションのひとつ」、「パークで楽しむアイテムのひとつ」として捉えられている所に大きな違いがあります。
制服を着ると何が問題になるのか?
もちろんパークで制服を着用することは、法的な違反行為でない限り、誰が何を着ようと自由であり、それを辞めさせる権利も義務は誰にも無いものであるとも思われます。(運営するパーク側としてはある程度の権限は持つべきだと思いますが。)
しかし、一般的に制服を着ているケースと言うのはほとんどが「中高校生」であり、年齢的に飲酒や喫煙はできません。
そのため、成人を迎えた大学生や社会人が制服を着て飲酒や喫煙をする事は、パーク内の秩序を乱す行為に該当するとも考えられ、好ましい事では無いとも感じます。
制服を着用する事自体については問題無いと思うのですが、それに付随するそうした行為が周囲に迷惑や嫌悪感を与えてしまう可能性も深く考える必要がありそうです。
過去にはパジャマや体操着なども登場
前述した通り、基本的にはパーク内で禁止された行為以外では、「どのようなものを着ても問題はない」というのが一般的な見解だと思います。
しかしながら、過去には、例えば「パジャマディズニー」と称して、いわゆる部屋着やパジャマの格好でパークに入るゲストや、ランドセルを背負った小学生のような格好をして入園するゲスト、「体操着ディズニー」と言って、学校のジャージや体操着を揃えて入園するゲストなどもいました。
これらについては、着る事自体が法的な問題では無いものの、「世間一般的な常識」として、それらが「ファッション」と言えるのか、周辺の他のゲストに嫌悪感を与えていないか…と言う部分が問題になってくると思います。
先程ご紹介したの公式サイトの中には「※他のゲストに奇異な印象を与える服装、髪型でのご入園はお断りする場合があります。」と明確に書かれています。
これらについては判断基準が非常に難しい部分だと思うのですが、奇抜すぎる格好が周囲のゲストに嫌悪感や迷惑を与えていないかと言う部分は、自分基準の判断をせず、客観的な立場に立ってみる事が大切なのではないかと思います。
若者の行動に過剰反応する傾向も?
これまで述べてきた様に、学生以外の方の制服の着用の是非については、結論が出る話ではありません。
しかし、周辺のゲスト等への影響を考えて、迷惑にならない範囲で楽しむと言うことであるならば特に問題は無いようにも感じます。
こうしたケースが度々話題になる傾向のひとつとして、「若者の行為に過剰反応するケース」が多い部分も感じられます。
もっと平たく言うと、「陽キャの行為に嫌悪感を持つ」とも言い換える事ができるかもしれません。
ちょっと乱暴な言い方ではありますが、とかく若い方の行う行為に関して、嫌悪感を持つ方が多いと言うのも「事実」としてあると思います。
誰もが平等に楽しむ権利を持って入園してくるパーク。確かに若い方はエネルギーがあるため、どうしても目立つ行為が多く、気になってしまう事はあると思います。
しかしながら、時代の流れとともにパークの楽しみ方も大きく変化している現在。様々な楽しみ方が存在すると言うことを理解する気持ちも大切と言えるのかもしれません。
他人の事も考え、認め合う気持ちが大切
特に東京ディズニーリゾートの両パークでは、多くのゲストが訪れ、それぞれの方が、それぞれの趣味趣向でいろいろな楽しみ方をしています。
そこに全く趣向の違う人が目に入ってきたりすると、どうしても嫌悪感を抱いてしまうと言う事は誰にでもある事です。
もちろんそれが悪いわけでは無いですし、多くの方が様々な楽しみ方をしに来るパーク。
大切なのは、「自分だけでなく、いろいろな考え方を持ったゲストがたくさん来ている」と言うことを考え、「周囲に迷惑をかけない範囲で自分の個性を生かしつつ楽しむこと」なのではないでしょうか。
おそらく今後も何度も繰り返されるこうした系統の話題。
何かと他の方のやる事が気になってしまうことが多い界隈ですが、「自分を認めてもらいたい気持ちと同様に、相手を認めてあげる気持ちを持つこと」で、より一層パークが楽しくなるのではないでしょうか。