アメリカのディズニーパークで勤務されていた日本人キャスト、アヤカさん。彼女が緊急時にとった行動がゲストの命を救い、表彰を受けました。
この記事のもくじ
ディズニーキャリアで日本人キャストが紹介
ディズニーパークのキャリア情報を扱うTwitterアカウントで、日本人キャストのアヤカさんが紹介されています。
Meet Ayaka and learn how her quick thinking saved a guest’s life: https://t.co/5vh9Z8qPAx. Apply today: https://t.co/DiZDTijYJl #DisneyIP pic.twitter.com/sn9i2Cj9LH
— Disney Careers (@DisneyCareers) 2016年12月20日
ツイートにて、瞬時の判断でゲストの命を救った日本人キャストを紹介する記事が公開されました。
とっさの判断がゲストの命を救い表彰へ
2015年の2月、アヤカさんはマジックキングダムのシティーホールのフロント業務を担当していました。
そこで、突然倒れこんでしまうゲストを目撃。ゲストがシティーホールに入ってすぐのことでした。
倒れてしまい反応のないゲスト。幸いにも、建物内にたまたま医者のゲストがおり、どのように対応するべきかは判明。
ゲストリレーションのキャストが救急車を呼びます。
医者のゲストが心肺機能蘇生法を試みます。そしてAEDが必要だとキャストに伝えます。
そこでアヤカさんが緊迫した状況の中、すぐにAEDを取りに走ります。シティーホールの外にAEDはありました。
救命士が到着するまで、アヤカさんはAEDを使って救命活動を行いました。そしてゲストは意識を取り戻したのです。
この行動により、のちに州管轄の保安課から表彰を受けました。
Magical moment memories…Ayaka saved a life as a GR Cultural Ambassador! Apply: https://t.co/HAKsc4mBaG #DisneyIP pic.twitter.com/Qeaq2T5ZDr
— Disney Programs (@DisneyInterns) 2016年8月24日
ご本人からお話を伺いました(追記)
アヤカさんご本人とコンタクトが取れ(!)、お話を聞くことができました。
もう2年も経つので記憶も若干薄れてきたものの、今でも信じられないくらいご自身の人生で大きな出来事だったのこと。
そのときちょうど長いシフトで、グリーターとして、1日頑張ろうとゲストを向かい入れていた矢先の出来事でした。
最初はとても動揺したようですが、お医者さんの方が居合わせたおかげで、しっかりと対応。「偶然の巡り合わせってあるもんですよ、ほんとに!」とご本人。
救命のチームが来るまでの10分くらい、アヤカさんはAED担当で救命活動に従事。ご本人は、「AEDをセットしてボタンを押しただけ」と謙遜していますが、AEDの設置場所、セットの方法を知らなければ、たまたま居合わせた医者との連携はできなかったはずです。
ゲストが病院に送られたあとも、警察から事情聴取として、そのときのことを細かく聞かれました。緊張はその間も続いたということです。
その2ヶ月後、警察から突然電話がかかってきます。「表彰したいので、来月のこの日、この場所に来て。」この電話にとてもびっくりし、現実味がなかったようです。
表彰式当日は、様々な功績を残した多くの警察官に紛れての表彰でした。その時の写真がこちら。
「マネージャーの方も駆けつけてくれて、まるでお父さんのように写真をパシャパシャ撮ってましたね。」とアヤカさん。
その後もブログやインスタグラムなど、様々なメディアに取り上げられ、まるでスターの気分だったようです。
インターンシップを終えて帰国後しばらくした後も、表彰は続き、日本にトロフィーが届きます。
ディズニーキャストの規範
ディズニーインターンシップのウェブサイトで、アヤカさんの行動がキャストの規範だとして、取り上げられています。
2011年にアヤカさんはインターンシッププログラムを使って、米ディズニーパークにて勤務を始めました。
日々のゲストへの細やかな対応が評判で、マジックキングダムにて文化大使を務めた経験も。今回のケースも、日頃のキャストのしてのプロ意識がなければ、とっさにAEDを使うことはできなかったことでしょう。
東京ディズニーリゾートで、キャストのきめ細やかな対応がたびたび話題となりますが、海外のパークでもこうして活躍されている方がいることを知り、とても嬉しくなってしまい、元気をもらえました。
ご本人にもお話を伺うことができました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
参考・画像引用:Heroes in Plaid – Ayaka