多くの人が訪れる東京ディズニーリゾート。決められたルールやモラルの中で皆さんそれぞれ楽しんでいます。
そんな中、稀に「特別でイレギュラーな対応をしてもらえた」と言う事もあります。そんな嬉しい体験をした事はつい広めたくなるもの。
しかし、そんな場合には「どんな対応すべきなのか」について考えてみたいと思います。
この記事のもくじ
「特別な対応」とはどんなもの?
東京ディズニーリゾートの両パークの中には「定められたルール」や「決まり事」が存在します。
例えば、スタンバイパスやショーの抽選、レストランの予約、ショーやパレードを見る時のルールなど様々。
そんな中、まれにトラブルや不具合で「その時だけの特別な対応してもらえた」と言う事もあります。

影響の無い範囲で、1つだけご紹介させていただくと、例えば買ったばかりのポップコーンを誤って全部こぼしてしまった場合など。
それを近くのキャストが確認できた場合は、再度無償でもらえる場合があります。
更に、他にもパーク内で「何かのトラブル」にあったり、「通常受けられるサービスが受けられなかった場合」等に、まれにキャストが「特別な対応」をしてくれるケースがあります。
表にすべきではない「あくまで臨時的な対応」
そうした「特別な対応」は種類も内容も様々。
例えば「◯◯ができなかったので、特別に◯◯にご案内します」と言う場合や、「予約していた◯◯がシステム不具合になってしまったので、◯◯に入れます」と言ったケース。
また状況によっては、本来はできないサービスですが、他に代替ができない場合には思いもよらぬサービスが受けられる場合もあります。
ただ、ここで注意したいのが、これらは表向きに明文化されているサービスではなく、もちろん「必ず受けられるサービス」ではないという事。
あくまでこれらはパークやキャストの善意で臨時的・特別な対応であるという事を忘れてはなりません。
「誰もが気軽に発信できる時代」の弊害
誰もが気軽に、世界中にリアルタイムに情報発信できるSNS時代。
どうしてもそんな「普段とは違う特別な対応」をされたり、「変わったサービスを受けた」と言う場合、それを発信したくなる気持ちもよくわかります。
もちろん「素敵な嬉しいサービスをしてくれた!さすがディズニー!」と言う意味の場合や、善意も悪意も無く、「単に自分の経験をTwitterでつぶやいた」という事もあると思います。
もちろんそれ自体は別にルール違反では無いですし、誰かが制限すべきものでもありません。しかし、そうする事によって、「結果的に全体にデメリットが生じる場合」もあります。
それはそうした特別なサービスを広めた事によって、「そのサービスや対応が今後無くなってしまう可能性がある」という事。
発信する事によるメリット&デメリット
こうしたパーク内で受けられる「特別なサービス」は、ケースバイケースで、それがどこかに明文化されておらず、もちろん必ず受けられるサービスではありません。
そのため、こうした「あくまで臨時的で特別的なサービス」を安易に広めてしまうと、それを「意図的に利用するケース」や「そんなサービスがある事を見たので同じ対応をして欲しい」と言ったケースが出てくる可能性があると言う事。
酷い場合は、そのサービスを受けたいが為に、「嘘や虚偽の申告」をしたり、それが「当たり前のサービスとして要求する」といったケースも出てきます。
一番怖いのは、そうする事により通常の運営やサービスが提供できなくなり、本来は特別的な対応であったものも、「今後一切対応されなくなってしまう」と言う場合があります。
「特別な対応」をされても拡散しない
そうしたデメリットを防ぐためには、パーク内でそうした「特別で臨時的な対応をされてもSNS等で拡散しない」という事が必要だと思います。
結果的にそれが広まり過ぎたために、そうしたサービスが全て無くなってしまい、パーク側としても、「イレギュラーな対応を一切しない」と言う事につながってしまう可能性が高いのです。
実際にそうして広まり過ぎたサービスの為に、無くなってしまったものもいくつか存在します。
そうする事で、ディズニーリゾートの良さでもある、「キャストの親身な対応」や「素敵な時間や対話」や臨機応変さが無くなってしまう可能性も高くなってきます。
…繰り返しますが、もちろんこれは「善意の気持ちを伝えたかった」という場合でも同様。
本来ならば何も気にせず、素直にそうしたパークの温かい対応や、素敵なサービスを周りに伝えたい所。
しかし、長い目で見るとパークを守るために「素敵な体験と経験はそっと自分の中にしまっておく」という事が大切なのかもしれませんね。