ディズニー映画に出演経験のある有名ハリウッド女優さん。しかし、自分のお子さんには1部のディズニー映画鑑賞を禁止したり、作品に対して否定的な見方をしている方もいるようです。
ディズニー映画は子供から大人まで楽しめると言われていますが、一体なぜ?
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共感できないヒロイン像、子供には見せない!
そのハリウッド女優さんは、ディズニー映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」に出演していたキーラ・ナイトレイさん。3歳の娘さんがいらっしゃるそうですが、娘さんには、「シンデレラ」や特に小さなお子さんが好みそうな「リトル・マーメード」の作品に関して見ることを禁止しています。
『シンデレラ』と『リトル・マーメード』を禁止する理由については、
「自分を救済するためにお金持ちの男性をただ待っているだけ。自分で自分を助けなければいけないのは当然だ。」
「大好きな映画で難しいところはあるけれど、自分の声と引き換えに男性を助けるのはどうなのか。」という持論を展開。
確かにこの2つの映画を振り返ってみると、シンデレラは作品全体を通して物事の受け入れ方に受動的、アリエルに関しては自己犠牲を厭わない献身的な女性の印象が強いですね。
一方、ナイトレイさんのお気に入りはアニメ「ファインディング・ドリー」、「アナと雪の女王」や「モアナと伝説の海」。
これらのヒロインたちはシンデレラやアリエルとは非常に対照的。とても主体的な女性として描かれています。
ナイトレイさんは、ディズニー作品の女性像に強い関心があるようです。
ディズニー映画を教育的題材として扱うハリウッド女優さんも!
ディズニー映画『アナと雪の女王』でアナを演じたクリスティン・ベルさんも、一部のディズニー映画に否定的な意見を持っています。
彼女はアメリカの育児雑誌の中で、『白雪姫』は子供達に間違ったメッセージを与えると伝えています。
2人の娘さんには「白雪姫」を読んだあとに、いつもこんな投げかけをするそうです。
「白雪姫がなぜ魔女からのりんごを食べなければいけないのか、どこからりんごをもってきたのか、聞かなかったの、変だと思わない?」
「王子様が白雪姫の許可なしでキスしたのって、変だと思わない?」
ベルさんのこのような補助的な質問からもわかるとおり、彼女にとっては「白雪姫」が単なる読み物の1つではなく、将来子供に身につけさせたい力を育むための教材として扱っているように感じます。
彼女はこの場面を通して、「思慮深くあり、不審な人間には気をつけなさい。」さらには、「他人に対して自分よがりの行動はしてはいけない。」ということを娘さんたちに伝えたいことがわかります。
時代とともに変化するディズニー映画のヒロイン像。あなたはだれに共感?
ディズニー映画のプリンセスやヒロインに注目して鑑賞すると、古典作品から現代作品に登場する女性像の変化に気付かされます。
古典的なプリンセスと言ったら今から80年以上の白雪姫(1937)、シンデレラ(1949)そして眠れる森の美女(1957)。
おしとやかで控えめ、いつ訪れるかわからないプリンスを待っているような受け身型ヒロインです。
しかし、最近のディズニーでは、独立心があり、強い女性を描く傾向に。
5年くらい前に大変な人気を集めた「アナと雪の女王」からは、アナとエルサが特に記憶に新しいですね。
上映された年代、その時代背景からしてみても、これらのプリンセス像に違いが現れるのは当然のことと言えるでしょう。
古典プリンセスたちがそのまま現代の女性に受け入れられるというのは、やはり難しいように感じます。
こうして考えると、ハリウッド女優の方々が実践していることは、時代に沿った教育の仕方ということになるのかもしれませんね。