Youtuberのディズニーファンがトイ・ストーリーホテルのお部屋紹介SNSにアップ。アクセシブルルームははたして「豪華」な部屋なのか。疑問の声が上がっています。
アクセシブルルームは「豪華」な部屋?
とあるディズニーファンのトイ・ストーリーホテルお部屋紹介のSNS投稿ですが、宿泊したスーペリア・アクセシブルルームをトイホで「一番豪華」と紹介、お風呂場や洗面所などが広々していると画像付きで紹介しました。
その投稿には多くのいいねがつき、「広くて豪華」「同じ値段なら迷わずこの部屋にする」「泊まってみたい」などといった趣旨のコメントが集まりました。
しかし、言うまでもなく名前の通り、ホテルのアクセシブルルームは車椅子利用の方にとって使いやすいように設計されたお部屋。
トイ・ストーリーホテルを含むすべてのディズニーホテルでアクセシブルルームは車イスの方の利用を想定した設計であると明言されています。
車いす利用者にとって「豪華な部屋」では決してない
健常者にとって、アクセシブルルームの設計は他と比べゆとりがあるものかもしれませんが、車いす利用者にとってその広さは「豪華」ではけっしてありません。
「豪華」ではなく、「必要」な設計です。
手すりがあると「豪華」なのでしょうか。それと同じ論理で、空間にゆとりがあれば「豪華」なのでしょうか。
「豪華」という形容詞は、健常者目線の、マイノリティへの配慮を欠いた言葉であると感じます。
車いす利用者も、健常者と同じように(同じになることは難しいけれど)不便に感じることなく体験する権利があり、アクセシブルルームはそのための対策です。
車イス利用は決して対処されなければいけない「問題」でなく、車イス利用者が不便と感じる環境こそが「問題」。その取り組みの一つです。
健常者のゲストが「一番豪華な部屋」と形容して、実際に宿泊してお部屋紹介をし、多くのフォロアーに広く紹介するのは大きな疑問です。
その部屋を必要とするゲストが問題なく予約できるよう、アクセシブルルームの認識が正しく広まってほしいと思います。