いよいよ公開されたディズニーの実写映画「リトル・マーメイド」。誰もが知るディズニーの名作物語の実写がついに公開となりました。
そんな中、東京ディズニーシーではその世界観が楽しめるエリア「マーメイドラグーン」があります。まさに映画の中の世界に入れるエリア。
今回はその映画の世界観を保つ為に配慮された「ある細かなこだわり」についてご紹介します。
この記事のもくじ
海底世界へのこだわり。まさかのカモフラージュ方法
東京ディズニーシーのテーマポートの一つである「マーメイドラグーン」。
こちらのエリアは地上部分の「アバブ・ザ・シーエリア」と、海底の世界を表現した地下部分の「アンダー・ザ・シーエリア」の2つにわかれています。
そんな中、このエリアに限らず、東京ディズニーリゾートではその世界観を保つための様々なこだわりが見られます。
その中のひとつが、以前に上の記事でも触れた「消火器」や「消火栓」、そして「排煙口開放スイッチ」など。
実はこのマーメイドラグーンでは、ゲストの視線を巧みに誘導したり、まさかそんな所に…と言う、「更なるこだわり」が隠れているのです。
大切だけど、簡単には触れない場所
そんなこの排煙口開放スイッチですが、マーメイドラグーンでは海底の雰囲気やイメージを保つため、「極力目立たないような位置」に配置されています。
例えば上の写真。こちらは同エリア内にある「アリエルのプレイグラウンド」の奥にある場所。
ここでは低い位置ながら、お子さんが届かない様に少し奥に配置されています。
この開放スイッチはもちろん重要なものではありますが、小さなお子さんなどが気軽に触ってしまわないような配慮が必要です。
その辺りを考慮して、この様にちょっと高い位置にあったり、物陰で見えない場所にあるなど、また更にその場所の雰囲気を保つためにうまく隠されてるところが面白いですね。
「視線まで誘導」された見えないこだわり
続いては、地下部分に入ってく場面から。地上から同エリアに降りて行く途中には、上の写真の様に右側に「エリア全体を見渡せる場所」があります。
おそらくほとんどの方がこちらに注目し、写真を撮ったり、全体を眺めたりするのではないでしょうか。
しかし、そこでご注目いただきたいのが、「反対の壁側」。上の写真はスロープの下から地上方向を見た様子。(全体が見渡せる場所は写真の左側)
こちらの右側奥には何やら「黒い穴」がいくつかあいているのが見えます。まず普通は誰も気にしないような場所です。
そしてその凹みの奥を覗いてみると、「何やら光るもの」が…!そうです。
こんな所に排煙口開放スイッチなどが隠されているのです。ちなみに写真はかなり明るく加工しているので、実際はほぼ真っ暗な状態です。
ここでは前述した様にゲストの視線などを反対側のラグーン内に向けさせ、暗くなっている反対側にこうしたものを設置して目立たなくしているのですね。
こうしてイメージを保つための「見えないけど見えるこだわり」の深さはさすがですね。
「アリエルのグロット」では更にはこんなこだわりも
そして続いてはこのエリアの奥にある、「アリエルのグロット」。
ここは映画「リトル・マーメイド」にも登場した、アリエルの秘密のコレクションがたくさんあるエリアです。
ここでのこだわりの位置は上の写真。こちらでも消火器が雰囲気を壊さない木箱に入っているのも小さなポイント。
ここで注目いただきたいのが、部屋のほぼ中央にある「地球儀」と「ピンク色の珊瑚」の付近。
一見、何もないように見えますが、ピンクの珊瑚の後ろを見てみると…?
なんとこんなところに隠されているのです。
このエリアはお子さんがあちこち触ったりして楽しむ場所。特にかなり低い位置にあるものが多く、簡単にお子さんに触られる部分が多い場所となっています。
それらを見越して、ここは見えにくく、更には周辺にも登れない、奥にあるのでお子さんだと手が届かない…と言ったことまで計算して設置されているのです。
本来ならば、このスイッチは火災等が発生したらすぐに見つけて起動させる必要があります。ただこのエリアのキャストはこれらの場所も全て把握しているため、こんな風に隠しても問題ないのですね。
以上、ご紹介したマーメイドラグーンのちょっと変わった排煙口開放スイッチ。いつもの遊び方に飽きたら、ちょっと変わったこんなものを探してみる楽しみ方もいかがでしょうか。