【行く前必読】ファンタジースプリングスを楽しむための8つの注意点を解説

ライター:

2024年6月6日からグランドオープンとなる東京ディズニーシーの新エリア、「ファンタジースプリングス」。

正式公開前にオフィシャルスポンサーの懸賞系プレビューの他、既に一般向けのテスト運営等が実施され、実質的にはスタートしたとも言えます。

それらの経験をもとに、今回は覚えておくべきパーク内の過ごし方や注意点などについて触れてみたいと思います。

※この後の記事には、正式公開前の同エリアの画像などが含まれます。ネタバレに留意されている方はご注意ください。

正式公開の6月6日前にお披露目

同エリアは6月6日に正式オープンですが、それに先駆けて、5月12日付近から懸賞で当選した方向けのプレビューなどが開始されています。

また、その前に関係者や各メディア、芸能人、インフルエンサーなどを招いた招待も既に行われており、ネットなどには既に画像や動画が広がっています。

そんな中、今回はそうした「アトラクションなどのネタバレ」ではなく、エリア内でどう過ごせばいいのか、注意点は…などについてご紹介します。

レストランはモバイルオーダーしないと一切入れない

アトラクションの利用については、なんとなくスタンバイパスや有料のディズニープレミアアクセス(DPA)が必要な事を知っている方は多いと思います。

しかし、それ以外に重要なのは、「ファンタジースプリングスの対象レストランは、全てモバイルオーダーをしないと一切入れない」という事。

「アトラクションには乗れなくてもレストランでお茶やご飯だけでも…」と言うのは、通常のランドやシーでは可能ですが、このエリアではそれが気軽にできません。

気をつけたいのは、「ランドやシーの他のエリアではパークに入場してしまえばいつでもどこでもモバイルオーダーが取れる」のですが、ファンタジースプリングスの対象レストランはエリア内のスタンバイパス等を取得しないとモバイルオーダーができないという事です。

もちろん時間が遅くなればなるほど注文枠が無くなっていくので、スタンバイパス等を取ったら同時にモバイルオーダーもすぐに取得しないと、「最悪エリア内でご飯が一切食べられない」と言う事もあるので注意が必要です。

ディズニーシーのエントランスからは20分以上かかる

既に地理的に詳しい方は概ねのエリアの位置は把握しているとは思いますが、シンプルに「入口から遠い」位置にあります。

実際にパークのエントランスに入って、地球儀があるアクアスフィアから、ファンタジースプリングスの一番奥のファンタジースプリングスホテルの前までは、「ゆっくり普通に徒歩で約20分」かかります。

同ホテルの下にも入園ゲートがありますが、こちらは同ホテル宿泊者専用なので、それ以外のゲストは利用できません。

【ファンタジースプリングスに入場する為のゲート】

「ファンタジースプリングス・エントランス」
ファンタジースプリングスホテル下の入口。同ホテル宿泊ゲストのみ利用可能。宿泊者以外は退場のみで利用する事もできませんので注意

「ファンタジースプリングス・エントリーウェイ」
ファンタジースプリングスホテル宿泊者を含む、その他のゲスト用。アラビアンコースト側の入口。ほとんどのゲストがこちらから出入りします。

また、閉園が近い時間帯になると、かなり多くの方が一気にシーの出口に向かっていくため、人も多く、現実的には20分以上の時間がかかると考えてもいいと思います。

特にベビーカーや車椅子の方、ご年配の方や小さいお子さんがいる場合は、エリアに行き来するだけで30分以上かかってしまうケースもあるかもしれません。時間は余裕をもって移動するようにしましょう。

エリア内は「ほとんど屋外」

同エリアで次に注意したい事は、アトラクションやレストランなどを含め、「基本的に屋外部分が多い」と言うことです。

エリア全体的に屋根がある場所や木陰などが少なく、真夏や真冬、悪天候時等は居場所が少ないと言えます。

■アナとエルサのフローズンジャーニー
待機列の約半分が屋外の屋根下(アトラクションは屋内)

■ピーターパンのネバーランドアドベンチャー
待機列の約三分の一が屋外の屋根下(アトラクションは屋内)

■フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー
待機列、アトラクション体験もほぼ全て屋外

ラプンツェルのランタンフェスティバル
待機列はほぼ全部屋内の屋根下、アトラクション体験はスタートしてしばらくは屋外(その後は屋内)

レストランは「アレンデール・ロイヤルバンケット」はぼぼ屋内、「スナグリーダックリング」もほぼ屋内(一部屋外もあり)ですが、「ルックアウト・クックアウト」は大きな屋根はあるものの、基本的に屋外に近い形です。

また、気軽に腰掛けて休憩できる場所が極端に少ないため、やることがない時や、次の予定の待ち時間などに「待てる場所が少ない」と言う特徴があるので覚えておいたほうがいいと思います。

「トイレの数」が少ない

続いては、こちらのエリアには全体的に「トイレの数が少ない」と言う特徴があります。

「ファンタジースプリングス・エントリーウェイ」(アラビアンコースト側)から入った場合、2つの大きな洞窟を抜けた、すぐ左側に1カ所あります。(上の写真)

さらに「フローズンキングダムエリア」のアレンデール城の正面奥に1カ所(下の写真)ありますが、それ以外にはありません。

レストランの中、「アレンデール・ロイヤルバンケット」と「スナグリーダックリング」の中にはありますが、モバイルオーダーをしないと中には入れないので要注意です。

また、気を付けたいのは「ルックアウト・クックアウト」の中にはトイレが無い事。一番近いトイレはアラビアンコースト側で、意外に距離がありますのでご注意を。

同レストランを利用する際は、先にトイレを済ませてからが良いと思います。

ファンタジースプリングスホテルにももちろんトイレはありますが、宿泊者以外は入場ができないので充分注意しましょう。

モバイルバッテリーのレンタルがない

東京ディズニーシー内のモバイルバッテリーレンタルの一部

このエリアに限らず、現在の東京ディズニーリゾートはスマートフォンが必須です。

そんな中で意外に注意しなければならないのは、「ファンタジースプリングス内にはモバイルバッテリーのレンタルがない」という事。

通常のディズニーシー内にはかなり多くのレンタルポイントがあるのですが、同エリアには全くありませんので注意が必要です。

ちなみに同エリアから近い場所は「アラビアンコーストのキャッスルカルーセル脇のトイレ」又は、「ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ脇のトイレ」がありますが、いずれにせよかなり遠い位置なのでご注意を。

特にこのエリア内は常にスマートフォンのアプリを使う必要があるので、特に午後や夕方に同エリアに入る場合、バッテリー残量には充分注意してください。

自動販売機は「1カ所のみ」

ファンタジースプリングス内唯一の自販機

そして特に夏場に気を付けたいのが、ファンタジースプリングス内での「飲物」。

エリア内の飲料の自動販売機は、アラビアンコースト側の入口「ファンタジースプリングス・エントリーウェイ」から入って左側トイレの前にある、一か所のみ。それ以外は自動販売機はありません。

また、エリア内のレストランはモバイルオーダーでしか入れないので、すぐに飲物が買えない可能性もあります。

「オーケンのオーケーフード」

また、モバイルオーダー不要でいつでも購入可能な「オーケンのオーケーフード」がありますが、飲物の販売がありません。(2024年5月21日現在)

さすがにこれから夏の暑さ厳しい時期には、ワゴン販売などが登場する可能性は高いと思いますが、屋内の冷房エリアも少なく、更にすぐに飲み物を買うことができない状況も考えられます。

そのため、飲み物は既に用意してからエリアに入ったほうがいいと思います。

いわゆる「便利グッズ系」のお店がない

「ファンタジースプリングス・ギフト」

続いては地味に困る事がありそうな事。エリア内には、レストランやアトラクション以外の「ショップがほとんど無い」という事。

アラビアンコースト側の入り口にはカチューシャなどの身に着けグッズを売るワゴンショップ「スプリングス・トレジャー」はありますが、いわゆるワゴン形式であり、多くの商品はありません。

ファンタジースプリングスホテルの1階部分には誰もが入場できるショップ、「ファンタジースプリングス・ギフト」がありますが、エリア内のショップはここ一か所のみ。

これから便利グッズなどのラインナップも増えていくと思われますが、必要なものは既に準備した状態でエリアに入ることをお勧めします。

樹木や分岐が多く、全体図が掴みにくい

また、エリア内の特徴として、現実的にはそれほど広いエリアではないのですが、全体を見渡せる場所などがなく、初見だと「どこに何があるかイメージが掴みにくい」と言う特徴もあると思います。

また、そうした特徴があるからなのか、エリア内は樹木が多く、視界が開けた場所が少ないため、自分の位置を見失うと「どこにいるかわからなくなる」と言うこともありますので、注意したほうがいいと思います。

スマートフォンの公式アプリで位置情報を確認しながら、どこに何があるかを確認しておいた方が良いと思います。

…以上、ご紹介してきたファンタジースプリングスを楽しむ為の基本的な注意点。

細かく気にしなくてももちろん楽しむ事は可能ですが、これまでのパークのエリアとは異なるルールや仕組みがあるファンタジースプリングス。

限られた時間の中で、準備はしっかり行って楽しみたいものですね。