ディズニーランドのショーやパレードにおける業務が原因で労災が認定されるというニュースが報じられています。
パレードやショーの内容にも影響しかねない報道内容となっており、なりより労災が認定された方の健康状態、そして今後の処遇が気になるニュースですが、どういう状況なのでしょうか。
今回の報道をまとめます。
ショーパレで怪我以外の労災認定はまれ

まず、ショーやパレードなどの出演中における怪我などで、労災が降りるケースはままありますが、今回のように、怪我が原因でない労災認定は、珍しい事例のようです。なぜ珍しいかというと、症状と業務との因果関係を明らかにするのが難しいからです。
今回は、どのような症状、そして業務内容だったのでしょうか。
ポイントを以下にまとめました。
・労災認定の出演者は28歳の契約社員である女性。
・2015年2月からキャラクターとしてショー、パレードに出演。
・2016年11月ごろから過重労働が原因とされる症状が発症。(左腕が重く、手の震えが続く)
・クリスマスパレードの衣装は首を動かすことが難しく、重さも10キロほど。1回45分のパレード中は手を顔より上にあげるよう指示される。
・休みを取りにくかったため出演を続ける。2017年1月に症状悪化。(左腕をあげると激痛。触っても感覚がなくなる)
・病院で「胸郭出口症候群」との診断がおりる。
・現在は休職中。回復傾向であるが、完治はしておらず。女性は業務量を減らしての復職を希望。
オリエンタルランドの対応は

オリエンタルランドは取材に対し、トレーナーの配置やコスチュームの改善など対策を行うと回答。
「トレーナーの配置」ということが何を意味するのが不明ですが、コスチュームの軽量化や中身の環境改善を通して、パフォーマンスに集中できるような環境が実現するといいですね。
華やかなショーやパレードは多くのプロフェッショナルの方々(キャスト)の努力の上に成り立っていると改めて感じました。
しかし、やはり今回のような事があると知ると、ショーのクオリティーより、キャストの健康や安全第一を前提とするのが当たり前だと思い知らされます。
海外ディズニーでは、パレードの規模は小さく、シンプル、出演者もただのんびり歩いてるだけだったりすると聞きます。日本はエンターテイメントのクオリティを重視するあまり、犠牲となっている部分があるのではないか、どこか、小学校の組体操の問題とつながる部分があるのではと考えてしまいました。