アトラクション別傾向&攻略法【ウエスタンリバー鉄道】その3

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多くの個性的なアトラクションが広がるディズニーランド。各テーマランドの雰囲気に合わせた様々なアトラクションがありますが、冒険心を満たしてくれるものが多いのは、その名の通りアドベンチャーランドかもしれません。

そんな中、知っていると少しだけ得するポイントやアトラクションを楽しむ上での攻略法などについてのシリーズ企画。個々のアトラクションを紹介する「アトラクションごとの傾向&攻略法紹介シリーズ」。

今回もアドベンチャーランドの代表的アトラクションとも言える、「ウエスタンリバー鉄道」の細かな雑学などについてご紹介します。

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みんな同じ様に見えるけど…?実は個性豊かな列車たち。

ディズニーランドの原点とも言われ、ウオルトディズニーはこれを作りたかったがために、ディズニーランドを作ったとさえ言われる説さえもある、「ウエスタンリバー鉄道」。

未知なるジャングルから開拓者の分岐点、そしてネイティブアメリカンの集落を抜け、小動物たちとの出会い…。西部開拓時代の冒険とロマンを巡るアトラクションです。

出発前の駅では、「Your attention, please.Western River Railroad, now boarding passengers for a tour of. All aboard.」という英語のアナウンスとともに日本語でも案内がありますが、これは実際にこの時代にアナウンスされていた内容をアレンジしたものだそうです。

このウエスタンリバー鉄道で走っている列車はいずれも19世紀にアメリカで使われていた機関車が再現されています。いくつかの種類の車体があるのはご存知だと思いますが、一見すると、どれも同じに見える列車。

実はこの列車は全部で「4つ」存在します。それぞれの列車はアメリカの河の名前がついています。名前は以下の通り。

【ミズーリ号】(上の写真左上)
車体番号「28」。車体は「緑色」。ヘッドライトには「滝」の絵。

【リオ・グランデ号】(写真右上)
車体番号「25」。車体はオレンジ色。ヘッドライトには「グリズリーベア」の絵。

【ミシシッピ号】(写真左下)
車体番号「20」。車体は「青色」。ヘッドライトの形状が他の車両と異なる。

【コロラド号】(写真右下)
車体番号「53」。車体は「濃い赤色」。ヘッドライトには「鹿」の絵。

…と、言う感じです。この車両は、1983年の東京ディズニーランドのグランドオープンと同時に稼動を始めた時は「ミズーリ号」、「リオ・グランデ号」、「コロラド号」だけでした。

その後、ゲストの輸送率増加や点検等の理由で1991年から「ミシシッピ号」(下の写真)が加わりました。そのため、この新しい「ミシシッピ号」だけは他の3つと比べて、全体の形状が少し異なっているという特徴があります。

一見見分けがつかないこの4つの機関車ですが、ヘッドライトの形状と車体の色で簡単に見分ける事ができます。また、列車によって汽笛の音が微妙に違うので、その音だけで聞き分けられたらかなりのマニアと言えるかも…??

ちなみにこの4台の車両は同時に全て出てくる事はあまりなく、3台で稼動して、1台が点検中というパターンが多い様です。全て見比べるのは意外に至難の技かも…?

ちなみにこのウエスタンリバー鉄道が一番良く見える場所は、乗り場ではなく、「スプラッシュマウンテン」のスタンバイ入口の手前右側。アメリカ河を見下ろすようなこの場所からは迫力ある列車を間近で観る事ができます。お時間ある方はぜひ。

その他の細かなトリビア・攻略法など

このウエスタンリバー鉄道の路線距離は1.61kmで、最高速度は約12km。実際の速度としては「ゆっくりめの自転車」と同じくらいと意外に遅めです。

また、この鉄道は海外の同アトラクションの様に、当初は途中に複数の駅を設置して、「移動手段として使えるアトラクション」の予定でしたが、当時の日本の地方鉄道法(現・鉄道事業法)では、2地点以上を結ぶ鉄道輸送は正規の「鉄道事業」とされ、運賃や鉄道事業の免許等が義務化されていた(現在は緩和)ため、現在の様な環状運転となった…という経緯があるそうです。

そんな中、前回の記事で触れた駅、「スティルウォータージャンクション」は乗降駅ともうひとつの駅ですが、実はこの鉄道の途中にはもうひとつ駅が存在します。

それは、「ダスティベンド・デポッド」。ここは鉄道がビックサンダーマウンテンの真横に差し掛かかる、少し前の場所。列車が進むと、ビックサンダーの暴走列車が見える場所があります。

ほとんどのゲストはこの位置ではビックサンダー方向を見ていますが、「第三の駅」はまさにこの場所。しかし、その場所は左側」ではなく、「右側」にあるんです。

ここは一瞬で通過してしまう場所なのですが、この建物には「DUSTY BEND DEPOT」と書かれています。これは直訳すると「埃にまみれた湾曲部の駅」。その名が示すとおり、ここはお隣のビックサンダーマウンテンで発掘された金や鉱物が運搬される駅だった、という物語であると思われます。

このように大小様々なこだわりが見える同アトラクションですが、もうひとつ細かなお話を。場所はビックサンダーマウンテンの後ろを通り、太古の世界へと入っていくトンネル。

このトンネルに入ってすぐ左側に注目してください。ここには無造作に採掘道具などが置かれています。その一番後ろ側、カンテラ(照明)の置かれた「古ぼけた赤い木箱」を見てください。こちらには「Dr. T BAXTER US ARCHAEOLOGY SOCIETY」と書かれています。

これは直訳すれば「アメリカ考古学協会、T.バクスター博士(の荷物)」という事です。これは普通に考えれば演出用のプロップスで、特になんでもないような気もいたしますが、ここにも小さくて大きなこだわりがあります。

こちらの「T BAXTER」は実は「ビッグサンダーマウンテン」や「スターツアーズ」、「スプラッシュマウンテン」、さらには「インディジョーンズ・アドベンチャー」などを手がけた実在の人物がモデルになっているんです。

ウォルトディズニー・イマジニアリングの副社長も勤めた彼は、元カストの立場からコースターのアイデアなどが採用され、ディズニーアトラクションの基礎を築いたといっても過言ではない人物の名前なんですね。

この場所は一瞬で通り過ぎてしまい、さらに一番左側の座席に座っていないと見えないというかなり限定された場所。さらに昼間は明るいところから急に暗いシーンに入る場所のため、気にしていてもなかなか見えない場所でもあります。

こんなかなり限定的な場所で、なおかつそれを予め知らないと絶対気がつかないと言ってもいいこだわり。幅広いゲストが楽しめるほのぼの系アトラクションでありながらもこんな細かな物語も隠れているんですね。