【話題】いつまで続く?「野良ジャンボリミッキー」と「その先」のパーク

ライター:

新型コロナウィルスの制限運営の影響から徐々に復帰し、各種のエンターテイメントも少しずつ戻ってきている東京ディズニーリゾートの両パーク。

しかしながら、まだコロナ前のエンターテイメントの状態に戻ったとは言えず、メインとも言える大きなショーだけでなく、アトモスショー等もほぼ復帰していない状況です。

そんな数少ないショーなどの中、園内で各所でキャスト主導で突然行われる「ジャンボリミッキー」。こちらについて、最近何かと話題となっています。

そもそも「ジャンボリミッキー」って?

多くの方が知る、「ジャンボリミッキー」。ノリのいい軽快なリズムとシンプルなダンスの動作が人気で、パークを詳しくご存じない方も含めて幅広く認知されています。

こちらのプログラムはもともとは2019年10月に東京ディズニーランドで開始したプログラムの1つ。

ただ、当時は「キッズ向けプログラム」であり、その対象は「主に小学生等のお子様向けのイベント」でした。(現在も「キッズダンスプログラム」と言う位置づけ。)

しかしながら、開始から間もなく、その周辺で自然発生した、「主に大人が主役」となって踊るエンターテイメントに変化。

現在は、パーク内では移動型スピーカーでキャストが主導し、突然園内で始まるプログラムになっています。

ランドの「シアターオーリンズ」、シーの「ドックサイドステージ」で正式プログラムとして実施されている「ジャンボリミッキー!レッツ・ダンス!」とは、若干その意味合いも異なるもの。

これらは正式な名称ではありませんが、SNS上では「ゲリラジャンボリ(ミッキー)」「野良ジャンボリ」と言った呼ばれ方をする事もあります。(通常のショーと分けるためにこの記事では以後「ゲリラジャンボリ」と呼びます。)

「ゲリラジャンボリ」の何が話題なの?

前述の通り、現在のパークでは正式なショープログラムとして、ランドとシーでそれぞれでショーステージで開催されています。

こちらはステージで行われる、「着席してゲストが観覧する形」ですが、前述のゲリラジャンボリに関しては、突然パーク内の各所で行われたりするものです。特に開催の時間や場所などは公表されていません。

こちらは規模的に言うならば、いわゆるアトモスショー(時間や場所は非公開で行われる、突然始まるミニショーなどの事)の様な形です。

突然パーク内のあらゆるところで実施され、もちろん誰でも一緒に参加が可能。ノリのいい音楽と誰でも気軽にできるダンスで人気を保っています。

テレビなどでも度々話題になり、小さなお子さんも気軽に参加できるため、幅広いゲストが参加でき、シンプルでありながらも人気となっています。

しかしながら、一部では、「通行に支障が出る場所で行うのはちょっと…」や、「ショーはなかなか再開しないのにいつまでそれを続けるの…?」、「元々キッズプログラムなのに大人がテンション上げて参加しているのが…」といった声も聞かれます。

感じ方にかなりの差が見られるプログラム

こちらに関しては、ネットやSNS上では多くの様々な意見が見られます。

「ディズニーに来た!と言う感じがする」、「ゲストとキャストの一体感がクセになる」、「ノリノリで非常に楽しく、ぜひまた参加したい」と言った意見も多数見られます。

反面、前述したような、いわゆる「共感性羞恥」といった嫌悪感をもたれる方や、パークの雰囲気、特にディズニーシーではハーバー周辺や美しい風景や静かな雰囲気に合っているのか…といった考え方をお持ちの方も多く見られます。

「ショーが再開しない事」で矛先が向いている可能性

まだ完全にショープルグラムが復活したとは言えない東京ディズニーリゾート。

ディズニーランドではかなりの復調が見られる中、現在のシーは少し寂しい空気感があります。

パーク側としては、少しでもゲストに楽しんでもらおうと行っているこのジャンボリ~ですが、本来は4年前(2019年10月)に開始したキッズキッズプログラムでした。

「ハロー、ニューヨーク!」(2018年7月10日〜2020年2月28日)

しかし、他のエンターテイメント等がなかなか再開しない中、いつまでもこのプログラムを開催し続ける事に対して疑問を感じる方も多くいらしゃる印象です。

特に「ドックサイドステージ」では、これまで「テーブル・イズ・ウェイティング(2011年4月28日〜2017年3月17日)」や、「ハロー、ニューヨーク!(2018年7月10日〜2020年2月28日)など、多くのキャラクターやダンサーが登場する人気のショーが行われていただけに、「早く再開して欲しい」と言う気持ちの表れでもある様に感じます。

「レッツ・パーティグラ!」(2018年7月10日〜)

他のエンターテイメントが色々と復活して行く中ですので、「早く再開して欲しい」、「いつまでそれを続けるの…?」と言った声が聞こえるのは自然の流れでもあると言えます。

また、特に現在TDR40周年が行われているパークですが、40周年のテーマソングよりも、むしろこちらの方がメインとなっているところにも疑問の声を上げる方もいるようです。

限られた現場で工夫されていると言う見方も

そんな中で行わているこちらの「ゲリラジャンボリ」。もちろん一生懸命白やってくださっているキャストさんははじける笑顔で本当曲元気よくやってくださっている印象です。

現場のキャストの方は、運営方針に従ってやっている部分があり、現在の限られた状況の中で、できるだけゲストを楽しませてくれようとする配慮である事は間違いないと思います。

ただ、やはり一方ではなかなか再開しないショープログラム。配慮はありがたいと思いつつも、やはりまだ再開しないショーなどにも力を入れて欲しいと感じるのはよくわかります。

特に、東京ディズニーシーでは、ハーバーで行わていた昼間のレギュラーショーが2014年に終了した「レジェンド・オブ・ミシカ」以降、レギュラーショーとしてはもう10年間も実施されていません。

まだまだ本気を出していない東京ディズニーリゾートのエンターテイメント。そろそろ大きな変化にも期待したいところでもあると思います。

新型コロナウィルスから復帰し、やっと前向きに大きく動き始めたエンターテイメント業界。

日本を代表するテーマパークの1つであり、国内のパイオニアとも言える存在の東京ディズニーリゾート。そうした様々な意見も全て上回ってしまう様な、大きな進化と変化、そして驚きを見せてくれることを更に期待したいところですね。

ABOUTこの記事を書いた人

DヲタのWEBライター。TDRハックの他に、 個人ブログ「TDRな生活」や「株式会社ぴあ」の「ディズニー特集 -ウレぴあ総研」で多くのTDRにまつわる記事を執筆。7冊のディズニー関連書籍の著者でもある。近著に「ひとりディズニー50の楽しみ方」 (サンクチュアリ出版 )。…慌てず急がず、ゆっくりゆったりとパークを散策しながらお酒を楽しむのが好きです。

4 件のコメント

  • 私の子供はパークでジャンボリを踊るのを楽しみにしています。
    キッズプログラム扱いでも抽選結果は大人子供区別優遇なく決まるので、正規の時間帯のショーが抽選で見られない可能性があり、頻繁に行けないなら、親としてはゲリラでもなんでも体験させてあげたいとは思います。
    可能なら、コロナ前の城前プログラムのキッズエリア…みたいなものを再開されれば一番なのですが…

  • そもそも、ゲリラジャンボリとか、野良ジャンボリとか呼ぶ位にパークに行きまくってるゲストより、何年かに一度とか始めてとか、たまに行くとか位のゲストは喜んでくれると思うので、わざわざヘビーユーザーからのヘイト溜まってますって事を知らない人にまでわざわざ周知しなくてもいいのでは?と思いますが、この記事を書いている方は、ヘイト溜まってるんですかね〜。
    私は年に数回程度行く位なので、先日もそのゲリラジャンボリ楽しく見てましたし、ショー目当てのゲストって全ゲストから見ると本当にごく1握りで、多くの人々はアトラクションがメインなので、パーク側の優先度も需要が多い方に傾くのは当然かなと感じました。(SNSでヘイトを呟くのはヘビーユーザーが多いと思いますが)

    • 何年か前にメジャープロレス団体の社長になった方が言った一部では有名な発言で、「すべてのジャンルはマニアが潰す」という言葉がありました。
      当時はだいぶ賛否両方で盛り上がったんですが、プロレスも好きだった私はなるほどなぁと妙に納得した記憶があります。

      コアなマニア、所謂オタほど新参とかニワカをバカにしたり拒絶・排除したがる傾向が強いんですね。
      「私はこの道○年だ。お前は何年だ?そんなもんか、そんな若輩が口出してくんな!」と。
      メジャーデビューしたバンドの古参ファン「私はインディーズの頃から一筋だったのに急にニワカどもが群がってきてウザすぎる!」「ミリオンセラー曲よりインディーズアルバム収録の○○が至高」みたいなアレですね。
      で、新参が参入しにくい障壁を作り、運営側も刹那的にお金を落とすコア層に寄り添いすぎて新陳代謝ができず、業界が衰退していくという死の循環。

      パークになぞらえると「○周年の頃はもっと○○だった」「オープン当時のメニューに比べると今は〜」「食器は〜」「衣装は〜」「ダンサーの数は〜」「アトモスの数は〜」「ダンオタは〜」「キャストのアイドル化は〜」と暦年のオタ達の文句は枚挙に暇ないですが、これも同じようなもんですかね。過去の思い出を最低ラインに設定し、それを下回る綻びは許さない。
      これにパークが寄り添いすぎるとマニアに潰されるケースになりそうですが、O社は今のところオタ意見はそこまで重視せずに新規獲得を追ってるように思います。ただこれがオタは気に食わない。記事の野良ジャンボリなんかもこれですね。

      筆者さんもなるべく波風立たないように言い回してるのかもしれないですが、普段のポストも含めて結局過去との対比や他のパークとの対比を風除けにした正論っぽい意見で不満タラタラなのダダ漏れなんですよね(笑)
      この人まだパークへの愛あるのかな、、とも思いますがあるからこそ書いてるんでしょうかね。
      ウォルト的には永遠に完成しないであろうディズニーランド、オタ的には過去の思い出やルールで固定されたパークで完成されてるのかも?歳をとるほど新しい変化を受け入れられないというのは人間の性なのかも。

      これは個人的な意見ですが、いつまでもディズニーがディズニーであるだけで若者やライト層が無条件で寄ってくるコンテンツであるとは思えない。ミッキー&フレンズがいるだけでこの先100年はディズニー社やO社が安泰かどうかなんてことは誰もわからんのです。
      何かのきっかけで若者やライト層が寄り付かなくなったパークなんてそれこそ地獄ですよ。老人コアファンだらけになったパークが地方レジャー施設よろしく廃墟化する未来しか見えない。それはそれで5000人制限の頃みたいで快適だと言う人もいるでしょうが(笑)私はそんなパークは見たくない。

      何が言いたいか自分でもわからなくなってきましたが、私含めてオタなんてのは自分の欲望最優先な人種なので本来は褒められたような性質じゃないんです。気に入ればお金落とすし、気に食わなければ日陰から小石投げてるくらいがちょうどいいい。
      やっぱり文句ばっかり言ってる人間に楽しんでる人間が気後れしてはいかんですよ。存分に楽しんでください。

      • 思うんですけど、どんなにハーバーショーやパレードが素晴らしくてもたまにしか行けない人達は長時間地蔵はとてもできないので見ることができないんですよね。
        現在のお金を払えば優先的に見られるようになってよかったなと思っています。
        そして年パスがなくなって、ヘビーな人たちが減って平和になったなと思っています。
        3月の混雑時に行きましたが、ヘビーな方々がおっしゃるような治安が悪いとも感じませんでした。

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