東京ディズニーシー20周年、後半のメインショーとして、2022年4月1日(金)より期間限定の新エンターテイメント“シャイニング・ウィズ・ユー”が始まりました。
エントリー(抽選)方式のため、当選しないと外からも見られない限定ショー。更にネット上では賛否両論も…?
実際に見た感想やショーの中身について、「良かった点」、「そうではなかった点」をそれぞれ別の立場で解説したいと思います。
この記事のもくじ
「東京ディズニーシー20周年の集大成」を魅せてくれるステージショー
2022年4月1日から正式にスタートとなったこちらのショー。それまで具体的な発表はされておらず、発表されたのは3月8日。
通常は遅くても半年には詳細が発表されるエンターテイメントですが、4月1日のスタートまでに一か月を切った非常に短い時間しかありませんでした。
コロナウイルスによる様々な規制がある中でなかなか進められない事情があったものと察せられますが、今回久しぶりのステージショーとなり、非常に期待感高まるショーとなっていました。
そしてショーがスタートし、実際に見た方、又は関連サイトやネット情報では「賛否両論」。今回はそんな「賛」「否」それぞれの立場でショーの解説、感想を述べたいと思います。
会場内は撮影が禁止なので内部の画像はありませんが、ショー全体の構成等についてのネタバレを含みますので、ご覧になる方はご注意ください。
基本的にはハンガーステージをそのまま使用
ショーの全体の概要としては、基本的には「男性・女性1人ずつの生身のMCキャストの進行」で進んでいきます。
ステージの使い方としては、背後にある、これまでのショー「ソング・オブ・ミラージュ 」(2019年7月23日〜公演休止中)で使われていたプロジェクションマッピングのスクリーンに、過去の映像が投影されます。
そしてその映像で流れる「ひとつのショーに対して、1キャラクター+1ダンサー」と言った形で次々とショーが進んでいきます。(ショーにより異なります。全てではありません。)以下は全体の構成。
【全体の構成】
■MCによるプロローグ
■グランドオープン~
■5周年までのショー等エンターテイメント紹介
■10周年までのショー等エンターテイメント紹介
■15周年までのショー等エンターテイメント紹介
■会場ゲストが参加できるショーメドレー
(1)ディズニー・リズム・オブ・ワールド
(2)ナミナミナ
(3)ミニーのトロピカルスプラッシュ
(4)ボンファイアーダンス
(5)レジェンド・オブ・ミシカ
■20周年“タイム・トゥ・シャイン!”
それでは、以下ではあくまで個人的な感想となりますが、筆者が感じた同ショーの「良い所」と「そうではない所」を両方書いていきたいと思います。
ここが良かった!20周年を振り返る涙物のラインナップ
まずはショーの感想として「非常に良かった!」と言う立場の感想。一言で言うならば、「20周年までのショーやエンターテイメントをぎゅっとひとつにまとめたショー」です。
2001年のグランドオープンから始まり、5周年、10周年、15周年…そして20周年までに行われた、人気のショーがダイジェスト版でその音楽ととも後方のスクリーンに流れます。
古いパークファンにとっては「懐かしさ」と「蘇る感動」で、涙もののショーと言っても良いと言えるかもしれません。
その他、「とても良かった!」と感じる所を箇条書きにしてみました。
■二度と見られない過去ショーがダイジェスト版で次々見られる
■思い出深いコスチュームで登場する各キャラクター
■しばらく聞けていなかったシンガーの「生声」が聴ける
■ショーだけでなく、運営終了したアトラクション「ストームライダー」や「初期シンドバッド」の映像が流れる
■ゲストが一緒に盛り上がれる「リズム・オブ・ワールド」「ボンファイヤーダンス」等を一緒に踊れる場面がある(座ったまま)
■長く通ってきたパークファンにとっては懐かしさで満足度の高いショー
■少しづつ再開していくエンターテイメントやステージを実感
以上の様に、パークに長く通っているファンの方ならば、必ず一度は目にしたショーやエンターテイメントの数々が目の前で蘇ります。
思い出深いものが次々出てくるショーは長く通ったパークファンなら、非常に満足感が高いと言えるでしょう。
逆に「ちょっとこれは…」と言う立場で解説
続いては、逆に「ちょっと否定的な見方」でこちらのショーを解説したいと思います。前述した様に「あくまで個人的な意見」と言う事でご了承いただければと思います。
まず、基本的に「懐かしい音楽」と「コスチューム」で登場しますが、「ステージショーなのにほぼスクリーンに投影される映像がメインとなっている」こと。
もちろん、それはそれで構わないとは思うのですが、新しい要素は無く、「単なるこれまでのショーのまとめ、ダイジェスト版のショー」とも言えます。
それでは箇条書きでまとめてみます。
■ステージショーなのに「映像メイン」で、その前でキャラやダンサーが小規模で踊ると言う形
■映像は公式サイト等でこれまで何度も見た紹介映像が多い
■スクリーンがあればどこでもできる形
■「20周年のショー」ではなく、「20年間を振り返るショー」
■ソーシャルディスタンスを保つため、同時に登場するキャラとダンサーが少ない
■過去のパークを知らない人には、いまいちピンとこない(ゲストがみんな過去20年間を知っている前提で進む)
■映像は「旧顔ミッキー&ミニー」だが、ステージに登場するのが新顔なので、少し違和感が
■逆に「充実した過去エンターテイメント」と「現在の姿」のギャップを感じてしまう
■「タイムトゥーシャイン!」と手を上げるレクチャーがあるが、いざ始まるとその場面がどこでどう使えばいいのかわかりにくい。
…以上、思いつく部分を並べてみました。
これらはもちろん個人の感じ方の問題なので、全体の結果として「良い」や「悪い」と言う意味ではありません。
あくまで良い部分とそうではない部分を比較するために箇条書きにしたもの、と言う事をご理解いただければと思います。
パークとの関わり方によって感想が変わるショー
以上、ご紹介した様に筆者が感じた双方の部分を並べてみました。
それともう一つ言える事は、現在はアトラクションはスタンバイパスだったり、ショーも抽選…などの限られた状況が多い中で、できればもう少し公演回数を増やしてくれたり、あくまでこれは理想ですが、もっと多くの方が見られるような形にしていただければよかったのかなと思います。
もちろん、本来ならば華やかなショーやイベントが行われていたであろう20周年。
新型コロナウイルスの影響受け、先の見えない状態の中でこうしたエンターテイメントを作り上げてくれたパークや関係者の皆さんの努力は相当なものだったと思います。
そんな中、少しでもアニバーサリーイヤーを盛り上げるために…と、準備期間の短い中で作られた今回のショー。
何もなければ、もっと華やかで大々的なイベントがきっと行われていたのでしょうね。
…今回のショーはパークに長く通っている方にとっては涙が出てしまうような懐かしいシーンが並びます。そして、ショーの最後に登場するセリフにもあるように「これまでの20年と、これから未来に向かってまた旅が始まる」のが東京ディズニーシー。
まだまだこれからも続く、長い旅の途中のひとつ。…そんな思いで見てみるのも良いのかもしれませんね。
…以上、東京ディズニーシー20周年、期間限定の新エンターテイメント“シャイニング・ウィズ・ユー”の紹介でした。