2016年7月8日、夕方。
東京ディズニーシーのハンガーステージでは、翌日から正式にスタートする新ミュージカルショー「アウト・オブ・シャドウランド」の先行公演会が行われました。
ツイッターキャンペーンや、スポンサー企業の企画などに当選したラッキーなゲストでにぎわう中、筆者の私も「ファンダフル・ディズニー」の抽選枠から招待していただけました。
たくさんの写真ともに、新しくなったハンガーステージと新ショー「アウト・オブ・シャドウランド」をご紹介します!
※ネタバレを含みますのでご注意ください。
※プレビュー期間中、フラッシュ・液晶画面を使わなければ許可されていた写真撮影ですが、公式スタート日である7月9日から一切の撮影が禁止となりました。当記事では7月9日以前のプレビュー、およびスニーク時に撮影した写真を使用しています。
この記事のもくじ
新ショーに対応して生まれ変わった「ハンガーステージ」
まずは、会場がどのように変化したのか、ご紹介します。
2015年4月、同ステージで行われていた「ミスティックリズム」を涙で見送ってから約1年半、ハンガーステージは内観・外観ともに新ショーに向けて新しくなりました。
映像投影に適した舞台に
大きく変わったのは、舞台。
TDRハックで掲載しているミスティックリズムの千秋楽レポートで「生命力の強いステージのカーテンも、今回が最後かもしれません」と私は書いたのですが、予想は的中。
新ショー「アウト・オブ・シャドウランド」はプロジェクションマッピングを導入したショーになるため、映像投影に適した舞台に大きく作り替えられました。
「ミスティックリズム」でミュージシャンたちが生演奏をしていた両脇のミニステージも、出演者が踊れるような広い作りになっています。
さらに、出入り口付近には光漏れを防止するためか、大きなカーテンも設置されました。
ハンガーステージらしい、ピラニア航空のデザインです。
抽選に対応した座席へ
ゲストが着席する木のベンチは大きく変わっていませんが、抽選制になる「アウト・オブ・シャドウランド」に対応して、それぞれ座席番号がふられています。
キャパ数も、1136名から1125名と若干ですが少なめの表示になっていました。
スポンサー表示が変更に
その他、小さな点になりますが、外観もいくつか変化しています。
これまで「ブリヂストン」が提供していたハンガーステージですが、今回のリニューアルからはスポンサーがいなくなったため、各所でその表示が消えています。
「アウト・オブ・シャドウランド」を写真で紹介!
開演時間になると、いよいよ「アウト・オブ・シャドウランド」がスタート。
ストーリーとしては、闇の世界「シャドウランド」に迷い込んだ内気でおとなしい少女「メイ」が、雄ジカの少年「ユウ」と出会い、自分の内面にあった勇気に気づく成長の物語です。
東京ディズニーシーのために完全書き下ろしされた脚本とのこと。
見どころはプロジェクションマッピングとライブパフォーマンスが融合している点。
メイが不思議な力を使って「シャドウランド」をよみがえらせていくシーンでは、プロジェクションマッピングの映像技術が効果的に使われています。
ほぼ垂直にステージが傾斜し、ワイヤーアクションが繰り広げられる湖のシーンでは、舞台演出と身体全体を使った美しい動きが存分に発揮されハンガーステージらしい一面を見せてくれます。
カゲドリとの戦いのシーンも。手下たちのアクロバットや、大きなカゲドリの人形、「スター・ウォーズ」を連想させる剣での戦いも見逃せません!
感情の動きを歌詞にのせた、ミュージカル形式
ミュージカル形式のこのショーでは、恐怖や不安に恐れていたメイが自信をつけていく「心の動き」が歌で表現されます。
シンガー・ソングライターのアンジェラ・アキさんが手掛けた歌詞に加え、パフォーマーの表情からもメイの成長の様子が伝わってきます。
前半ではシャドウランドに迷い込んだ心情を不安げに歌うメイですが…
中盤のデュエットシーンではユウに励まされ、
フィナーレの歌唱シーンでは別人のように自信たっぷりに成長したメイの姿が見られます。
視覚だけでなく耳からも心からも深く楽しめる作品です!
基本は抽選制
「アウト・オブ・シャドウランド」は、抽選方式になっています。
毎日午前中に公演される第1回目公演は整列による先着順で案内してもらえますが、2回目公演以降のステージを鑑賞する場合はスマートフォンでの抽選・あるいは園内の抽選所で当選する必要があります。
しばらくの間は混雑で毎日抽選となることが予想されますが、東京ディズニーリゾートの他の抽選式のショーの例を考慮すると、冬などの閑散期には抽選が実施されない可能性も高そうですね。
ハンガーステージの第2章。見る人ひとりひとりの心で育ててほしい
以上、簡単にではありますが、新しくなったハンガーステージと新ショー「アウト・オブ・シャドウランド」の様子をお届けしました。
2015年4月まで開園以来13年半もの間「ミスティックリズム」という素晴らしいショーが公演されていたこともあり、ひとりのファンとしては期待と不安が入り混じる十数か月でした。
初見の感想としては、「楽器の生演奏はないけれど、素晴らしい生歌がある。水や炎の舞台効果はないけれど、新しい映像が加わる。ふたつのショーを比較するのはナンセンスかな~…」という気持ちで、これまでとは全く異なるハンガーステージの一面を見た思いでした。
しかしこの記事を書くにあたり写真や動画を見返しているうち、美しい森や水・炎のシーンが盛り込まれている点、力強い動きと表情で魅せるマンパワーなど、ミスティックリズムから継承している点も多いショーだなぁと感じるように。
「ミスティックリズム」とは異なったショーである一面もありながら、確実にその流れを引いているのが「アウト・オブ・シャドウランド」だと思います。
いよいよ始まるハンガーステージの第2章。
過去を知っている人にとっても、そうでない人にとっても、多くの人の心の琴線に触れ、それぞれの心で育っていく作品になってほしいと願います。
あなたもぜひ、足を運んでみてください!