アトラクション別傾向&攻略法【ウエスタンランド・シューティングギャラリー】

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広大なエリアに多彩なテーマランドが広がるディズニーランド。大小様々なアトラクションがあり、その規模は小さなものから、複数のテーマランドをまたぐような大きなものまで存在します。

そんな中、知っているとちょっとだけ得するポイントやアトラクションを楽しむ上での攻略法などについてのシリーズ企画。個々のアトラクションを紹介する「アトラクションごとの傾向&攻略法紹介シリーズ」。

今回はアトラクションの中でもかなり小規模。ウエスタンランドにある「ウエスタンランド・シューティングギャラリー」をご紹介します。

アトラクションでありながら有料の施設。いわゆる「射的」ゲーム。

今回ご紹介する「ウエスタンランド・シューティングギャラリー」は、ディズニーランドの中ではアトラクションと言うカテゴリーでありながらも、一回200円かかる有料の施設です。

これは有料にする事によってより多くのゲストが楽しめるという意味もあります。確かに無料だと何回もできるので無駄打ちしたりできますが、有料であれば、真剣に狙って打ちますよね。

いわゆる射的ゲームですが、銃からは物理的に弾が出るわけではなく、機械的に「当たり」が判定されます。ゲストは的となる「赤い丸」を狙います。

銃は19丁あり、それぞれ「Y」字型のフレームに乗っています。お子さんや背の低い方用に、踏み台が銃の下にありますのでキャストに確認してみてください。また、その踏み台にさらに載せる台もありますので、小さなお子さんでも大丈夫です。

200円を入れてゲームが始まりますが、最後には下の部分にスコアシートが出てきます。ここに10発中何発当たったかがプリントされてきます。

また、このアトラクションは「10点満点(全弾的中)」の場合には下の写真の様に、保安官姿のドナルドのバッヂ(プラススティック製)がもらえます。

なお、このバッヂは季節やイベントで変更になる場合もあります。その時期しか手に入らないものもありますので、チェックしてみてください。

また、全弾当たらなくても、的の中に隠れている「ラッキーの的」に当てられれば、また別のバッヂがもらえます。ちなみにこのラッキーの的はランダムに変更され、どれがその的なのかはわかりません。

ただ、やはり難易度が高い的(穴の中を動いているねずみ等)に設定されている事が多い傾向があるようです。ただ、ラッキーの的に当たったとしても10弾全て的中した場合は10弾的中が優先されます。

普段は空いているけど、混雑時は意外に並ぶ?

基本的にいつも空いている同アトラクション。通常の時期ならば、週末でもほとんど待ち時間は無く楽しめます。また、小銭が無くても右奥に両替機があるので安心です。

ただ、一人のゲストが10発撃つのに意外に時間がかかるので、入園制限がかかる程度の大混雑時になると、意外に待ち時間が長くなるのもこのアトラクションの特徴。

アトラクションの規模はかなり小さいですが、混雑時は午後になると2~30分程度の待ち時間が発生することもあります。これは他のアトラクションが長時間待ちになるため、待ち時間の少ないこうしたものに流れてくる傾向もあるためです。

ただ、それほどの混雑時でも、終日長い待ち時間が続く事は無く、夜にはガラガラの状態に近くなりますので、2~30分以上の待ち時間ならば空くまで待った方がいいでしょう。

その他の細かなトリビア・攻略法など

ゲストが使用する銃は「ウィンチェスターライフル」と言われる物で、西部開拓時代のアメリカで実際に使われていた銃がモデルになっています。当時は一発づつしか装填できなかったのですが、そのあたりもここでは忠実に再現されています。

また、この射撃場の左後方にはゆらゆらとイスに揺られている人形があります。彼は保安官。よっぽど暇?なのか、居眠りをしています。そんな彼の右後方にはいくつかの銃が壁にかけられています。

これにもちゃんと意味があります。このウエスタンランドの時代背景となっている西部開拓時代は強盗や暴漢から身を守るために、誰でも銃を持ち歩くのは護身用としてごく当たり前の時代でした。

しかしここは多くの荒くれ者も集まる、酒場。酔いが回ればケンカも日常茶飯事でした。これは、そうした時に「簡単に銃を抜くという行為を防止する」という意味の酒場のマナーなんですね。

ここを訪れた人はまずここに銃をかけて、それから店内に入っていく、というルールがあったという事がここに再現されています。おやおや、しかし、真ん中のテーブルの上には無造作に置かれた銃が…。どんな時代にもそうした方はいるようですね。

また、このアトラクション内には多くの「的」がありますが、同じく左側、保安官の右背面にある絵(下の写真)を見てください。

実はこの何気ない絵に、この酒場のちょっと切ないストーリーが隠されています。…ここに描かれているのは左から、「留置場」・「この酒場」・「銀行」の建物。

ちなみにこの保安官の後ろの壁にかけられている「鍵」はこの牢屋の鍵です。「Jail Keys(留置所の鍵)」と書かれていますが、だいぶ甘い管理の様ですね。

…そんなある日、この酒場の隣にある銀行が強盗団に襲われ、この地域のカウボーイ達などが必至に溜めたお金をごっそり持っていかれたんです。

この保安官はその時にいたのかどうかはわかりませんが、そんな理由からこの保安官も酒場の主人もどうやらヤル気が無いようですね。

この酒場にはよく見ると、壁や棚などに弾痕がありますが、これはその襲撃の時の流れ弾なんです。ちなみにこの3つの建物の絵の的を撃つと、襲撃された時の様子に変わります。短い時間ですが、ぜひチャレンジしてみてください。

また、この建物には様々なポスターや掲示物があります。その中の、建物右側にある、上の写真にご注目。ここには「「BUFFALO BILL WILD WEST」と書かれたポスターがあります。

この「バッファロー・ビル」は実在したアメリカ西部開拓時代のガンマンです。さらに彼は演劇などの興行主でもあり、西部の冒険を描いた「ワイルド・ウェスト・ショー」を興行として行っていました。これはそのポスターなんですね。

その後、ヨーロッパ諸国でも興行を行うなどの功績を残した人物です。(女性の射撃名手、アニー・オークレイという有名な人物も興行に参加していましたが、この絵の女性が彼女なのかどうかは不明)

ディズニーランドの中ではかなり小規模で、あまり目立たないアトラクションですが、細かなこだわりや様々なストーリーが隠れています。お時間あると時にぜひ確かめてくださいね。