【TDR】アトラクションの『システム調整』とは?休止期間じゃないのに乗れない場合が…

ライター:

 

さて数あるディズニーリゾートのアトラクションやショー。これは簡単な仕組みでできているもから大掛かりな同地を要する大型アトラクションまで様々です。そんな中、これはちょっと稀な例ですが、アトラクションには様々な安全装置がついており、不具合が発生すると停止してしまう事がよくあります。

こうした臨時の停止時は「システム調整」と言われ、短い停止ですぐに復帰する場合と、長時間止まってしまう場合と様々です。この記事の写真は全てそのシステム調整時の様子です。

ただ、よっほどの事故などではない限り、一日中停止しっ放しになる事はあまりなく、十数分から1時間程度で復帰する場合が多いです。

今回はこのシステム調整について、少し触れてみます。上手く使えばちょっと便利になる場合も…?

そもそも「システム調整」ってナニ?何のシステムの調整??

この主に機器トラブルで停止するシステム調整ですが、ほとんどの場合はライド系アトラクションで安全装置が働いて停止してしまう、という場合が多いです。特にコースター系アトラクションには幾重もの安全対策が講じられているため、この停止も比較的多くあります。また、精密機器が多く使われていると思われるものも多くあります。

これは大小様々な場合がありますが、その「字」が示すように、大掛かりなシステムの不具合の様な印象を受けますが、このディズニーリゾート内では、アトラクションだけでなく、ショーやパレードなども含めて、「突発的に生じた不具合で順調に進まない事態全般」を指して、この「システム調整」という言葉が使われます。

停電等で本当に大きな障害が発生してしまう場合ももちろんですが、場合によってはポップコーンワゴンや小さな物販ワゴンの調子が悪くても「システム調整」という言葉が広義的に使われます。

これはアトラクションだけでなく、パレードやステージショーの場合にも使われます。ステージの舞台装置や仕掛けなどの不具合でショーが開園前から中止、又は途中中断してしまうケースもあります。

メインショーの場合の大きなケースでは少し古いですが、2008年に行われた東京ディズニーリゾート25周年アニバーサリーの5thステージ(フィナーレ)開始初日の初回、各報道陣の取材や多くのゲストが注目する中でしたが、ステージ装置の不具合を理由(後にオリエンタルランドの発表)に、ショー開始から数分で中止になってしまったケース等があります。

また、ショー等で出演者の都合(病休)の場合で中止となるケースもあるようですが、これは公式に発表される事はありません。こうした場合も含めて「システム調整」を理由に中止になる場合があります。

システム調整の場合、ファストパスや当選券はどうなるの?

このシステム調整はもちろん予期せぬ場合に起こります。ショーの場合は会場周辺でキャストの案内がありますが、アトラクションなどが停止になると、上の写真の様にファストパス発券機付近にあるスタンバイやファストパス対象時間の表示は全て消えます。さらにキャストがアトラクション前に立ち、現在利用ができない旨を伝えます。

この場合は当然のごとく、復帰するまではスタンバイもできませんし、持っているファストパスも使えません。「それじゃ、無駄になっちゃうの?」とお思いかもしれませんがそこは大丈夫。

システム調整で止まっていた時間のファストパスは、そのアトラクションが復帰後はその日に「いつでも使用可能なファストパス」に変わります。これは特に証明してもらう必要は無く、好きな時間にファストパスを持って行けばOKです。

アトラクションのキャストは人間が変わっても、当然その日にシステム調整が発生していたことやその時間も引継ぎされていますのでご安心を。

しかしながら、ショーの当選券に関しては悪天候の扱いと同様なので、振替措置などはありません。このショーのシステム調整は発生の頻度としてはかなり低いですが、悪天候の場合よりもむしろ残念と言えるかもしれません。

システム調整発生時にもらえるプラチナチケット??

このシステム調整ですが、それではファストパスではなく、アトラクションの中や既に並んでいる場合にこのシステム調整が発生した場合はどうなるのか…。当然、機器のチェックが行われ、しばらくゲストはその場で待たされる事になりますが、すぐに復帰ができない場合は「優先乗車券」というものがキャストから配られます。(上の写真は古いものでデザインは異なります。)

この券はよくオークションでも出品されていますが、当日中であれば稼動中のアトラクションに1回のみどれでも優先的に乗れる事が可能になります。ですから、アトラクションが止まったからと言って、すぐにアトラクションを出ない事がポイントです。

これはすぐに復帰の見込みがない場合にのみ配られるものなんですが、こちらも先程ご説明したファストパス同様、復帰後はいつでも乗車可能になる、便利なファストパスに変わります。

先程のファストパスもそうですが、これらの「時間指定無し」のものはかなり便利。復帰後でも慌ててすぐに使わずに、他の予定を済ませてから使うといいでしょう。

ABOUTこの記事を書いた人

DヲタのWEBライター。TDRハックの他に、 個人ブログ「TDRな生活」や「株式会社ぴあ」の「ディズニー特集 -ウレぴあ総研」で多くのTDRにまつわる記事を執筆。7冊のディズニー関連書籍の著者でもある。近著に「ひとりディズニー50の楽しみ方」 (サンクチュアリ出版 )。…慌てず急がず、ゆっくりゆったりとパークを散策しながらお酒を楽しむのが好きです。

2 件のコメント

  • 毎年 決まった時期にディズニーリゾートに行きます。
    1月しか行けないのですが、毎回 インディージョーンズがお休みです。
    今年で、息子とは最後の旅行になるので、
    せめて来年の1月末にはインディージョーンズを楽しめるようにして欲しいです。
    どうか、よろしくお願いします

    • 人気のアトラクションのクローズは基本的に閑散期やゲストの少ない時期を選んで行われています。やはり1月は多くのアトラクションが閉まる時期なんですよね…。だいたい同じアトラクションは同じ時期に閉まる傾向がありますので、時期を見ながら検討してくださいね。

  • コメントする(メール・名前・サイトは入力任意)

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください