ディズニーリゾートの天気、「雨」より「風」に注意!

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さて、ディズニーリゾートを楽しむ上で、雨や風などの気象条件はかなり重要。もちろん、普通の雨や風程度ではほとんどパーク運営には支障はありませんし、台風クラスの強風だとしても、パークの運営は通常通り行われる事がほとんどです。

しかし、運営自体にあまり影響がなくても、ショーやパレードなどの特に屋外系のエンターテメントには影響が出てきます。どのように影響するのか、どれくらいの強風でどのような影響が出るのかについて詳しくご紹介していきます。

海辺に立つディズニーリゾートは「風」の影響が大きい

パークに行く予定がある場合、天気予報は事前に見てから行く方が多いと思いますが、気をつけたいのはそれだけではありません。…それは「風」。特に屋外で行われるショーやパレードは雨だけでなく、風による中止もあります。

【風キャン恐るべし】風速10m以上の風でTDL全ショーパレード公演キャンセルに

2017.01.28

特に海沿いに建つディズニーリゾートは風の影響を受けやすい立地と言えます。上の写真はホテルミラコスタから見た様子。上部の海は「本物の海」である東京湾ですが、海にかなり近い事がわかります。

また、下の写真は以前にもご紹介した写真ですが、オフィシャルホテルの「東京ベイ舞浜ホテル」(黄色い円筒形のホテル)から見た東京湾の様子。上の黒い部分は全て海です。埋立地であるディズニーリゾートは海に出っ張った形をしていますので、より風の影響が大きい場所でもあります。

リピーターの中ではこうした気象条件によるキャンセルや中止を「雨キャン」、「風キャン」そして高温になってショーが中止される「熱キャン」と呼ぶ事もありますが、その傾向が天気予報だけでは読みにくいので、ショー等の中止という観点から見ると、意外に「雨より風の方が怖い」と言えるかもしれません。

特にディズニーリゾートのショーやパレードはキャラクターやダンサーが高い位置にいるために安全性の確保という観点から中止になるケースが多いようです。具体的な数字で表す事は難しいのですが、「ディズニーリゾートのショーやパレードは雨より風に弱い」です。

パイロ(花火)や放水を伴うショーの場合は風向きに要注意!

このディズニーリゾートでの風の吹く方向ですが、海辺にあるので、海の方向から吹く事が多いと思われている方が多いかもしれませんが、実はそうではないケースの方が多いんです。

一見、この風の方向はさほど気にするほどの事でもない気もいたしますが、例えばパイロ(花火)を伴うショーの場合、特にディズニーシーのナイトショー「ファンタズミック!」等の場合は放出したパイロの煙が風下に流れますので、一時的にショーが見えにくくなる場合が良くあります。

また、夏の放水ショーの場合はこの風向きで濡れ方が全く違ってきますので、ショーを待つ時はそれも考慮に入れておくといいですね。

意外?ディズニーリゾートの風は海からではない??

ディズニーリゾートの吹く風の方向ですが、ディズニーランドではシンデレラ城を正面に見た場合、「右から左方向」(トゥモローランドからウエスタンランド方向)ディズニーシーでは、プロメテウス火山を正面に見た場合も、「右から左方向」(ディズニーランドから海方向)に吹く事が多いです。ご参考に…。

もちろんその日の状況で変化しますので必ず毎日そうではありませんが、特にディズニーシーのナイトショー「ファンタズミック!」等の場合は放出したパイロの煙が風下であるポンテベッキオ橋(火山を正面に見て左側にかかる大きな橋)に流れる事がよくあります。ここで見る場合は要注意です。

また、風向きの方向を確認したい場合はパーク内の「旗」を目安にするといいですね。旗が真横になびいて、模様やマークがはっきり見えるくらいになると、ショーやパレードになんらかの影響がある場合がほとんどです。

ただ、朝から強風が予測される場合には「最初からパーク内に旗が出ていない」という場合もあります。ディズニーシーであれば、プロメテウス火山の煙や、その前に停泊しているガリオン船の旗でわかります。

ショーやパレードは鑑賞する回の風に注意!

これらの中止はショー開始前に決まる事がほとんどですが、完全中止ではなくても、「ダンサーが少ない・上陸しない」、「パイロが少ない・出ない」、「キャラクターの衣装が簡素化されている」、「通常は停止するパレードが通過のみ」等の「風バージョン」も存在します。

こうした雨や風による場合は、「ショー開始後でも中止になる」事があります。近いところでは、ディズニーランドの7月11日の「爽涼鼓舞ホットチャレンジ」の三回目がミッキーが登場してひととおりダンスをしたところで中止になりました。このようにショーが開始した後でも中止になる場合があります。

余談ですが、こうした抽選制のショーの場合は鑑賞エリアへの入場開始時刻があるため、判定が微妙な場合でも整理の都合上、入場が開始されます。こうした場合は入場したからといって、開催が決まっている訳ではありませんのでご注意を…。

こうしたショーが中止の場合、もちろん当選券を持っていても無効ですし、再度抽選もできません。天気が不安な日は、この天候予報も見ながらできるだけ影響の少ない回を抽選する事も必要ですね。

風でショーやパレードが中止になるのは概ね「10m」以上!

 

さて、これまで述べたように、天気予報を見る際は、雨だけでなく「風」にも注意する事はお分かりいただけたと思います。では、具体的にいったいどれくらいの風でショー等が中止になるの?と思われると思います。

もちろんこうした数値はディズニーリゾートから公式に発表されているものではありません。そこで、これは私が今まで通った中で、独自に感じた中止の概ねの基準を下記にまとめてみました。

風速5m以下 影響なし
風速5~6m なんとか開催
風速7~9m 風バージョンの可能性
風速10m超 ほぼ中止

ちなみに実際は「風速○mと言われても具体的にわからない!」というのが現実的だと思います。そこで目安となるのが気象庁の公式サイトにも掲載されている、世界的に知られている「ビューフォート風力階級表」。これで風の強さをある程度推定することが可能です。

ディズニーリゾートのショー等の中止の基準は具体的に「○mで中止」などが明確に公表されている訳ではなく、風向きや降雨状態、今後の気象状況等にも左右されますので、「一応の目安」としてお考え下さい。

また、参考までに、TDRに近接のJR舞浜駅の京葉線は概ね30m/sを超える程度の風速になると運行停止になります。特に「陸の孤島」の様な立地にあるディズニーリゾートでは、京葉線が止まると電車で帰れなくなる事があります。強風時に電車で来られる場合は十分ご注意ください。

パーク内のパラソル等がたたまれ始めると風バージョンか中止の可能性が!

さて、でも実際に風速がどれくらいとか言われてもわからないし、旗がある近くにいるとは限らないし…という場合もあると思いますが、もっとわかりやすいのはパーク内のテラス席などにあるパラソルが畳まれ始めると風の影響が大きくなり始めた証拠です。

また下の写真の様に、パーク内の「イベントバナー」(街灯やポールにぶら下げられるイベントのロゴなどが入った旗の様なもの)が縛られると、強い風が出ている証拠で、こうなると中止になる可能性が高くなります。(バナーは常時あるわけではありません)

この程度になると、ショーやパレードはなんとか開催されたとしても、簡素化された「風バージョン」となる事がほぼ決まりと言ってもいい状態です。特に抽選のショーがある場合はこの風の具合も見極めて公演回を選びましょう。


また、これは少し特殊な例ですが、台風クラスや、かなり強い風がパークに吹いている場合は、風の影響を受けやすい屋外のワゴンやカウンターのあるショップ、レストランなどはクローズしてしまう場合もあります。また、場合によっては上の写真の様にインフォメーションボードも閉まってしまう場合がありますのでご注意を。

ABOUTこの記事を書いた人

DヲタのWEBライター。TDRハックの他に、 個人ブログ「TDRな生活」や「株式会社ぴあ」の「ディズニー特集 -ウレぴあ総研」で多くのTDRにまつわる記事を執筆。7冊のディズニー関連書籍の著者でもある。近著に「ひとりディズニー50の楽しみ方」 (サンクチュアリ出版 )。…慌てず急がず、ゆっくりゆったりとパークを散策しながらお酒を楽しむのが好きです。

1 個のコメント

  • なぜ、デズニーランドは、風対策しないのか、高い入場料を出していて、晴れてるのに、パレードなどが中止になるのは
    天狗になっている!!

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