さて、年間を通じて混雑しているイメージの強い東京ディズニーリゾート。言うまでも無く、週末や連休、長期休みシーズンは更に込混み合います。
そんな中、冬から春への行楽シーズン。特に受験が終わり、卒業旅行などが増えるこの春の季節は学生を中心に、幅広い年代の方がパークを訪れます。この春休み時期は年間で最も混雑が激しいと言っても過言ではない大混雑シーズンです。
そんな中、これまでもいろいろ触れてきましたが、「混雑時でも効率的にパークを楽しむ方法」や、「傾向と対策」について、これまでご紹介してきた記事を交えながらまとめてご紹介します。
今回の記事では全体の傾向をご紹介し、その後に各パークをご紹介します。
この記事のもくじ
基本中の基本!できるだけ朝早く行く事!
よくある混雑時の質問などで、「混んでいる時にはどう回ればいい?」というのが多くありますが、もちろん回り方も大事ではありますが、日にちや時間、その人の趣向等で回り方は全く変わってくるので、一概にこれがいい!という回り方をおすすめするのはかなり困難。
そんな中、一般的な混雑時のパークの回り方で重要なのは基本中の基本ですが、できるだけ朝早く行く事。これは当たり前で別に珍しくもなんともない話ですが、東京ディズニーリゾートの場合、朝の数十分が大きくその後のプランを左右してしまいます。
何度もパークに行ける近隣に住んでいる年間パスポート所持の方は、ひとつのショーのために何時間も待てる方が多いですが、一般的なゲストの場合、はっきりいって時間が足りません。それを補うためにはできるだけ早く行くのが鉄則。
特に混雑日であればある程、早めが鉄則。具体的には最低でも開園1時間前、できれば二時間近く前に着きたいところです。
あれもこれも…と無理しない!目的を絞って行動!
せっかくのディズニーリゾート。あれもこれも欲張りたい気持ちはわかります。しかしながら広大な敷地に広がるパークは一日で全て回るのは確実に無理です。
様々な計画をしてみたものの、結局待ち時間が多くて断念…というケースが多いです。そのため、当たり前ではありますが、事前に行く相手・仲間・家族と、自分の好みをキチンとしておくなどの整理は絶対必要です。
そして、「絶対欠かせないモノ」を1~2個ずつ挙げておき、必ずそれは行うようにする事。こうしておけば取り合えずはお互い欲求不満にはならずに済みます。逆に自分のやりたい事やらせてもらえば、相手の希望にも付き合ってあげなくては…という義務感を植えつける意味でも重要?
しかしながらこれは時間にかなり余裕を持って計画してください。特に現在でも人気の衰えない、ディズニーシーの「トイ・ストーリーマニア!」は混雑時は開園から1時間もしないうちにファストパスの発券が終了、という事態がいまだに続いています。
ここで気をつけたいのは携帯公式サイトなどの待ち時間やファストパス発券表示。間違いやすいのは、公式サイトの待ち時間表示では、開園から1時間程度は「ファストパスが発券中」表示となっており、並べると誤解してしまう事。
しかしながら、実際は「混雑時は発券にならぶゲスト数が多すぎて開園から30分程度で、実質終了(並べなくなる)状態」が続いています。(日により誤差はあります)
ディズニーランドでは現在は「モンスターズインク~」が一番人気が続いていますが、ここまでシビアではありません。現在でもトイストーリーマニアだけは、他のアトラクションと比較できないほど突出して人気があるという事に注意してください。
朝は「乗ってから出てくるまでが早いアトラクション」を優先!
全体的な動きとしては、午前中の早い時間に人気主要アトラクションを済ませるのが基本。ショー・パレード系は午後に持ってくるのが効率がいいと思います。
また、以前に「ファストパスをできるだけ多く取得&効果的に使用する方法!【1】」でも書きましたが、乗り物メインならば「早くアトラクションに乗る」よりも「早くファストパスを取る」方を優先した方が結果的に多く乗れます。
(参考)
・ファストパスをできるだけ多く取得&効果的に使用する方法!【2】
・ファストパスをできるだけ多く取得&効果的に使用する方法!【3】
また、意外に気がつかない事ですが、朝早い時間は「スタンバイで乗車し、出てくるまでが早いアトラクションを優先」するのも有効な手段。
例えばランドでは「バズライトイヤー~」や「ビックサンダーマウンテン」、シーでは「レイジングスピリッツ」などが、「列に並んでから出てくるまで」が比較的早いアトラクションです。
これは言うまでもありませんが、「すぐに次のアトラクションに移動できる」という事。パーク開園後からはどんどん待ち時間が長くなっていきますから、早い時間に複数のものに乗れる方が効率的なのは言うまでもありません。
例えば「スプラッシュマウンテン」と「ビックサンダーマウンテン」どちらかに比較的朝早い時間で乗ろうとするならば、スプラッシュのファストパスを取ってから、ビックサンダーに乗った方が確実に効率がいいです。
これはスプラッシュは回転率があまり良くない事に加えて、乗り場までの距離がある事、そして終わった後も出てくるまでに距離と時間がかかるからです。
対してビックサンダーはスタンバイ入口から乗り場も近く、回転率も良く、降りてからも外に出るのが近いので、移動がスムーズにできます。混雑時はこうした細かなタイミングが大きな効果になることもあります。
一日じっくり遊ぶには…体力温存も必須!
広大なパーク。体力のある方や若い人でも一日歩き回るのはかなり疲れます。特に混雑時は必然的に待ち時間が長くなるので普段よりも体力を消耗します。
特にその「疲れ」は結構大きな問題で、疲れてくるとイライラしてけんかやトラブルの元にもなります。特に夕方になるとベンチに座り込んで眠っているパパやお子さんを怒鳴っているママ…などをよく見かけます。
せっかくの楽しいディズニーリゾート。そうならないようにするためには体力の温存が結構重要。具体的な方法としては、朝から一日パークで遊ぶ場合、お昼過ぎなどの途中で「1時間程度の仮眠休憩を入れる」事。
車の場合は一度駐車場に戻り、一時間程度の仮眠を取るのがオススメです。車には冬場には毛布、夏場は凍らせておいたタオルなどをクーラーバックに入れておく・・・等、これらはかなり効果的です。
また、この車に戻るタイミングでお土産を買っておく事がオススメ。閉園時間間際の出口付近のショップは混雑必至。選ぶのも一苦労で、レジも大混雑。この休憩前の空いている時間に買っておけばゆっくり選べて帰りの荷物も楽です。
自家用車でない場合はパーク内レストランで一般のゲストの邪魔にならない時間帯を利用するのもひとつの手。
さすがに横になって眠るのはちょっとマナー違反ですが、食事時を外せば、ディズニーランドなら「グランマサラのキッチン」、シーなら「ザンビーニブラザーズリストランテ」の2階席等は静かで暗く、席数も多いのでゆっくり休めます。
また、ショー待ちの時間をその休憩に充てるのもひとつの方法。疲れたパパや同行者はゆっくり休ませて上げるもの大事です。
また、いわゆる栄養ドリンクを持っていくのも効果的。効果は個人差があるとは思いますが、夜遅くまでしっかり遊ぶときにはありがたいですね。
体力温存については下記でも触れていますのでご参考にどうぞ。
・プランニングをしっかり!ディズニーリゾートでの体力温存策【その1】
・プランニングをしっかり!ディズニーリゾートでの体力温存策【その2】
「お洒落着」ではなく、「動きやすい服装」重視で!
今回はしっかりパークで遊びたいという前提でのお話をしておりますが、中でも気をつけたいのが服装。付き合い始めのカップルの「お洒落なデート」もいいですが、いろいろ乗りたい!遊びたい!という場合は、正直、「お洒落着」よりも「動きやすい服装」重視が鉄則です。
「ショー待ちで地面に座る」、「長時間立ってアトラクションを待つ」…と言う事の多いパーク。女性はヒールやスカートではなかなか辛い事が多いですから、極力動きやすい服装が原則。
また、何かと食べ歩きなども多いパーク内は両手が使える方が楽です。リュック型が楽で効率的ではありますが、見栄えを気にするならば、斜めがけ型などのバックがいいと思います。帰りにはおみやげで手が塞がる事もお忘れなく。
逆に「お洒落なデート」という雰囲気の場合は、乗り物などは期待せず、ゆっくり散策して楽しむ…くらいのイメージがいいかもしれないですね。
食事の時間は「早め」が鉄則!遅らせるのは失敗確実!
混雑時のパークでは、アトラクションやショーの混雑は自分でコントロールするのは難しく、正直どうしようもない部分もありますが、食事の混雑は自分で意図的に変えられます。
さすがにお昼ご飯を朝9時に食べるのは厳しいですが、10時から11時くらいであればまだレストランはガラガラに近い状態です。
それなりに何度もパークに通っている筆者ですが、やはり面白いもので、「お昼は12時過ぎ」、「夕食は18時過ぎ」から、一気にどこのレストランも混雑し始めます。皆さん、普段の習慣なのか、特にお昼の様子は顕著です。
また、気をつけなくてはいけないのが、その時間前後にパレードやショーが行われる場合。見終わった方が「じゃ、そろそろお昼でも行く?」となり、一気にレストラン混雑が始まる時間となります。
特に混雑時はわずかなタイミングの差で、レストランが信じられないような混雑になってしまう場合もありますので、見極めが必須です。下記に混雑時の食事について触れていますので参考にしてください。
・ディズニーランド・シー攻略のポイントは『食事の時間』。効率よく済ませよう!【その1】
・ディズニーランド・シー攻略のポイントは『食事の時間』。効率よく済ませよう!【その2】
…さて、これまで混雑時のディズニーリゾートについて触れてきましたが、こうしてみると、当たり前の事ですが、パーク内にはそれだけ多くのゲストが訪れます。その多くのゲストがほとんど「同じアトラクション」に乗り、「同じ様に食事」をし、「同じ様におみやげを買う」のです。
これらの混雑を避けて、できるだけ快適にパークを楽しむならば、その流れを意図的にずらす事が大事と言えるでしょうね。
さて、春の混雑シーズン、混雑時の心構えと対策について両パーク共通のお話をしましたが、次回はディズニーランド編をご紹介します。