多くの様々なアトラクションが存在するディズニーランド。そんな中、やはり圧倒的人気を誇るのがスリルライド系のアトラクション。しかしながらディズニーランドのこうしたアトラクションは、ただスリルがあるだけでなく、独特の物語やこだわりがあるのが特徴です。
そんな中、知っていると少しだけ得するポイントやアトラクションを楽しむ上での攻略法などについてのシリーズ企画。個々のアトラクションを紹介する「アトラクションごとの傾向&攻略法紹介シリーズ」。
今回は終日人気の高いアトラクション、「スプラッシュ・マウンテン」をご紹介します。
この記事のもくじ
意外?爆発前の昔のスプラッシュマウンテンが見れる場所がある!
さてディズニーランドの人気アトラクションであるスプラッシュマウンテンですが、今回も細かな雑学などについて触れてみます。長い待ち時間の暇つぶしになると思います。
このアトラクションがあるクリッターカントリーは、エリア紹介のキーワードにもあるとおり、「アメリカ河のほとりに広がる小動物たちの郷(くに)」。クリッターというのは小動物という意味です。
アトラクション自体は急落下するスリルライドアトラクションですが、このエリア自体は動物の多いのどかな場所です。アトラクション周辺の地面には小動物の足跡が無数にあり、辿っていくと小さな家や洞穴などにたどり着く事もあります。
このメインの舞台である、大きな木の丘。前回、お酒の蒸留器の爆発によってこの流れができた事をお話しましたが、ゲストはこの大きく裂けた大木の下の激流に落下していきます。
この荒々しい山肌ですが、実は爆発前のこの丘の様子を見れる場所があるんです。それはアトラクションお隣のレストラン、「グランマサラのキッチン」。
このレストランの造りは少し変わっていて、2階部分(ファストパス発券機の左隣)が通常の入口で、階段を下り、1階部分がレジカウンターになっています。
爆発前の様子が見れるのは、そのレジに向かって右側にある、2階へと上がる緩い螺旋階段の途中です。この階段の途中、左側の壁に丸い額縁に入った絵(上の写真)がそれです。
ご覧のとおり、まだ爆発する前のスプラッシュマウンテンが描かれており、中央のシンボルツリーはまだ大きく割れておらず、丘の上に静かに立っている様子がわかります。
…ここはアトラクションの外にあり、なかなか気がつかない場所ですが、こんなこだわりも楽しいですね。
大混雑時の強い味方!シングルライダーを有効活用!
いつも人気のこのアトラクション、常に長い待ち時間が発生しています。冬の平日閑散期以外は短くても60分程度はあたりまえ、入園制限クラスの混雑時には3時間超えも珍しくありません。
そんな時に強い見方なのは「シングルライダー」。これは奇数グループなどでできた空席を、1人利用のゲストが優先的に案内してもらえるシステム。(詳しくは公式サイトをご確認ください。)
このスプラッシュマウンテンはディズニーランドのアトラクションの中で唯一シングルライダーに対応しています。運がよければ乗り場(上の写真の位置)までノンストップで到着し、数分程度の待ち時間で乗車する事が可能です。
もちろん家族やグループ、カップルで座席は隣同士では乗れず、他人の隣同士になるという点はありますが、驚くほど少ない待ち時間で乗る事が可能です。
ただ、これを利用する際の注意としては、シングルライダー待ちのゲストが多いと必然的に待ち時間が長くなります。また、実施していない場合もありますので注意が必要です。
その他の細かな雑学
アトラクション入口から進んで行くとしばらくすると小屋の中(上の写真)に入っていきます。この小屋ですが、実は原作の「南部の唄」に登場する物知りの老人、「リーマスじいや」の水車小屋をイメージしたものなんです。アトラクション出口から左側を見上げると大きな水車がありますので見てみてください。
また、ゲストが丸太に乗って進んで行くと、主人公である、ブレアラビットが序盤に家を出る時シーンがあります。この家の中に書かれている文字は「GONE FOR GOOD」(もう帰りません)となっています。
そして物語は進み、笑いの国は自分の住んでいた場所だとわかり、家に戻ってきた最後のシーンでは、この文字が「HOME SWEET HOME」(我が家が一番)に変わっている…という小さなこだわりもあります。
また、このアトラクションのテーマソングになっている「ZIP-A-DEE-DOO-Dah」は「うきうきわくわくの日」という意味。原作の「南部の唄」のテーマ曲でもあります。
この原作の少し変わったエピソードとしては、この「南部の唄」は作品内の黒人描写に対して様々な意見があり、アメリカでは1986年以降、ディズニー側の自主規制によって再公開はされていません。
現在日本でも正式にDVD等の映像化はされておらず、これだけ有名な物語であるのにも関わらず、現在、その元の物語を見る事ができない…という変わった状態でもあったりします。
また、イメージ的には「びしょびしょに濡れるアトラクション」という雰囲気のスプラッシュマウンテンですが、あれだけの水の中に突っ込めば濡れるのは当たり前…と思う方が多いと思いますが、実は意外な事実。
このスプラッシュマウンテンですが、落下時は実際に水の中に突っ込んでいる訳ではありません。確かにアトラクションの落下口を正面から見ると、水路を落下している様に見えます。
しかしながら実際は水路を落ちているのではなく、レースの上を落ちているだけ(上の写真参照。)なんです。落下している時の写真を少し横から見てみるとその様子がわかります。
さらに落下した先も、水の中ではなく、ライドが上げた水しぶきや落下口の下にある、スチーム(落下直前に噴出される)で濡れている…という事なんですね。
実はその落下口が見える場所があります。それはレストラン、「グランマサラのキッチン」の一階、レジカウンターに向かって、右後方出口から出たあたり。この近くには、スプラッシュの落下場所が直接見えるところがあります。
こうしたこだわりはもちろん知らなくても十分楽しめますが、ちょっといつもとは違った楽しみ方ができる場所でもありますよね。