雨の日のディズニーランド・シーの攻略法と楽しみ方。混雑度や周り方について解説

ライター:
雨の日のディズニーランド・シーの攻略法と楽しみ方

できれば晴れて気持ちのいい時に行きたいディズニーリゾート。しかしながら当然のごとく雨の日や風が強い悪天候の日もあります。それではもし雨だったらどういった楽しみ方をすればいいのか探って行きましょう。

また、混雑度についても解説します。

ディズニーランド・シーの混雑時期は雨や悪天候でもゲストは減らない!

一般的に「雨だと空く」という要素は確かにありますが、ディズニーランド・シーの場合、遠方から宿泊で来られる方も多いので、雨が降ったもしくは雨予報だとしても混雑日が一気に空くと言う事はまずありません

もともと空いてる平日が雨の場合であればかなり空く事が多いのですが、混雑時期の週末・連休・ゴールデンウィークなどは「ほとんど影響は無い」と考えるのが無難です。

一般的に悪天候のパークの傾向としては…

●近隣県のワンデーゲストが減る。(無理してその日に行かなくてもいい為。)
●ショーやパレードが中止になるため、アトラクション待ち時間が必然的に増える。
●屋根のあるワールドバザール(ランド)、ミラコスタ下(シー)が混雑する。
●雨宿りを兼ねて、屋内レストランなどが混雑する。

…といった傾向があります。しかしながら、台風などの強い荒天時は全体ゲスト数は当然減りますが、人気のハロウィーン時期や連休などの混雑時期や週末では、普通の雨が降った程度では正直あまりゲスト数は変わりません。

よくある攻略系サイトでは「雨が降るとガラガラに空く!」と書いてあるところがありますが、一年中全ての時期に当てはまるわけではないので注意が必要です。

混雑時期の悪天候、実際の混雑具合ってどれくらい?

一般的には雨だと空くと思われるレジャー施設ですが、上で述べた様にここ東京ディズニーリゾートは例外と言えます。それじゃあ実際に混雑時期の悪天候の場合、混雑具合ってどれくらい?と思われるかもしれませんので、少し極端ではありますが、わかりやすい例を挙げてみます。

2012年のゴールデンウィーク。後半の5月3から6日までの4連休は残念ながらほとんどが雨マークで埋まりました。そんな中、5月4日は連休中日でもっとも混む日と予測されておりましたが、この日は朝から雨だけでなく、強風も吹き荒れる台風並みの悪天候。

もちろん、前日からの予報でかなりの悪天候予報が出ており、前の日も強い雨。…この日は前日から止まない雨が降り続き、実際に当日は屋外ショーはほとんど中止。終日強い雨が降る中でしたが、この日の11時ごろのアトラクション等の待ち時間は以下の通り。

180分 スプラッシュマウンテン
200分 プーさんのハニーハント
190分 モンスターズインク
170分 ビックサンダーマウンテン
110分 スペースマウンテン
150分 ミートミッキー

…と言った感じです。確かに悪天候の影響があり、入園制限までは行きませんでしたが、かなりの混雑具合で、アトラクションはご覧のとおりの待ち時間。これはわかりやすい例で説明しましたので、普段の週末ではここまで混雑する事はありませんが、多くのゲストが集まる日は同様の傾向があります。

ここでもう一度繰り返しますが、「混雑時期のディズニーリゾートは雨でも空かない!」と覚えておきましょう。

雨や風、台風でもディズニーランド・シーはやってるの??

雨や風、台風でもディズニーランド・シーはやってるの??

素朴な疑問として、「雨の日でもディズニーランドはやっているの?」とお思いの方もいらっしゃるかと思います。

ちょっと天気の話とは別ではありますが、確かに以前のディズニーランドは年に何回かの「休園日」がありました。これはワールドバザールの店舗が「大規模小売店舗法」(現在は廃止)により、休日を設ける事が定められていたからです。

しかしながら、現在は法律も変わり、基本的にはディズニーランドは「年中無休」で開園しています。一部カウントダウンや特別営業の期間・時間などの専用チケットでないと入れない特別営業が存在しますが、基本的には天候によって閉園する事や開園・閉園時間が早まったり遅れたりする事はまずありません

ちなみに2012年6月19日に関東地方を台風が襲いましたが、下の写真はその時の21時前の待ち時間の様子。若干表示時間に差はありますが、台風直撃で京葉線も一部運休や遅延が発生していてもご覧の様に屋外アトラクションでも運休はほとんどありません。

この天候による影響ですが、「落雷による停電」などの特殊な場合は閉園時間が早まるという事が過去にもありましたが、台風や強い雨くらいでは普段の運営状況とほとんど変わらないのが基本で、大半のアトラクションが通常に行われています。

しかしながら、完全屋外であるアトラクションはそのまま乗れば濡れますし、快適に乗れるという訳ではありません。また、小さなお子さんがいる場合なども考えて、悪天候用のスケジュールも計画しておくといいでしょう。

逆に言うと、雨の日は屋外のショーやパレードは一部を除き、ほとんど中止になる場合が多いので、時間に縛られずに行動できる利点もあります。少し足を伸ばして、イクリピアリでショッピングしたり、ディズニーホテルのラウンジ(宿泊者以外でも利用可能。朝食などの一部時間帯除く。)でゆっくりお茶したり…なんていうのもいいですよね。

雨模様のディズニーリゾート…。どっちに行こうか困ったらディズニーシーに行け!

さて、それでは雨の日にはディズニーランドとシー、どっちがいいんでしょうか?…これは現実的に雨が降っている場合、傘や雨合羽を使わずに、またできるだけ濡れずに楽しめる場所やアトラクションなどが多いのはディズニーランドよりディズニーシーです。

わかりやすい例を言うと、「マーメイドラグーン」は「アバブ・ザ・シー」(海の上)と「アンダー・ザ・シー」(海中)の二つに分かれていますが、文字どおり「アンダー・ザ・シー」は完全屋内でエリアもそれなりに広いです。

完全冷暖房の屋内エリアですので濡れる心配はありません。また、内容的にはお子様向けのアトラクションなどが多いですが、散策できるエリアが多く、待ち時間も無い状態でいろいろ楽しめる仕掛けが多く配置されています。

ここはディズニーランドには無いディズニーシーらしい場所と言ってもいいかもしれません。しかし、雨天時は家族連れが集中しやすい場所でもありますので、天気予報を見ながら、一番降雨が激しい時間帯にここを訪れるといいかもしれませんね。

収容人数・内容的にシアター形式が充実しているのはディズニーシー

また、雨天の場合はディズニーシーがいい、もうひとつの理由として、一回の収用可能人数が多く、雨の日には濡れずに助かる「シアター形式」のものが多い事。ディズニーランドでは、「ワンマンズドリーム~」がありますが、こちらは曜日と時間によっては抽選制ですから、ハズレたら観れません。

もちろんディズニーシーの「ビック・バンド・ビート」も同じく抽選制ですが、ビック~はワンマンズに比べて、「抽選対象日であってもゲストが少ない日は抽選をしない事が多い」、さらに「抽選対象の公演回でも二階席は抽選なし」で、定員になるまでは抽選に外れても入れる…という理由もあります。

また、ディズニーランドで他のシアター形式(ライド含む)といえば…

「カントリー・ベア・シアター」(約15分)
「ミッキーのフィルハーマジック」(約11分)
「魅惑のチキルーム:スティッチ・プレゼンツ“アロハ・エ・コモ・マイ!”」(約9分)
「スターツアーズ」(約4分30秒)

…がありますが、比較的小~中規模の短いもの。対して、シーでは

「マジックランプシアター」(プレショー含む約23分)
「マイフレンドダッフィー」(10分×2本)
「マーメイドラグーンシアター」(約14分)
「タートルトーク」(約12分)

…と、その数が多い事もポイントですが、時間的にも内容的にもシアター形式のアトラクションが充実しているのが魅力のひとつです。

また、もうひとつのシーの特徴として、「雨でも風景や散策が楽しめる所が多いのはTDS」である事です。美しい風景や街並み、ヴェネチィアの運河やアメリカンウォーターフロントの街並みを眺めてみたり…と、いった乗り物やショー以外でも「散策」して楽しめるのはディズニーシーだと思います。

また、イメージ的には意外かもしれませんが、雨天でもさほど関係の無いグリーティング施設が多いのもディズニーシーなんですね。

雨でも大丈夫?影響が出るディズニーランドのアトラクション

前に述べたとおり、雨でも基本的にアトラクションがクローズされる事が無い事はお伝えしたとおりで、具体的な雨のディズニーランドの楽しみ方としては、やはり屋内系のアトラクションを中心に乗る事になると思います。

そんな中、運行自体は支障はないですが、雨でゲスト側に影響が出るアトラクションとしては以下の通り。

・ビーバーブラザースのカヌー探検
・ガジェットのゴーコースター
・ビックサンダーマウンテン

これらは完全屋外ですので、言うまでもなく濡れるのは確実です。しかしながら、ここで注意していただくのはアトラクションは乗車中は傘の利用ができないので、乗車自体は可能ですが、雨カッパを着用していないと乗車できない場合もあります。

また気をつけたいのがアトラクション内に入る時はカッパを着たまま入れない(具体的な取り決めがあるわけでは無いですが。)ので、カッパを着ている場合は脱がなくてはなりません。この際に有効なのが、スーパーやコンビニなどのビニール袋。これに小さくまとめてしまっておけば、しずくも垂れずに自分も濡れません。

もし忘れてしまった場合はパーク内で商品を買った時にもう一枚袋をキャストさんにお願いしてみましょう。小さな事ですが、結構使えます。

ディズニーランドで雨の日ならではのエンターテイメントを堪能

せっかくのディズニーランドなのに雨模様…。せっかく楽しみにしていたショーやパレードが中止決定。残念だけど、仕方ない…。とその場を立ち去る前にちょっと待ってみてください。

特に季節のスペシャルイベントのパレードの場合は「雨バージョン」も存在し、通常パレードのかなり短縮版(停止やダンスモード無し、ダンサー無しで主要キャラのみ登場等)ですが、パレードルートにごあいさつに来てくれる場合があります。

ちなみに上の画像は春のスペシャルイベント「イースターワンダーランド」のパレードの様子、下の写真は人気の秋のハロウィーンのパレード「ディズニー・ハロウィーンストリート“ウェルカム・トゥ・スプーキーヴィル”」の雨バージョンの様子です。

また、こちらは公式サイトにも掲載されている有名なお話ですが、雨が降って夜のパレードが中止になった場合は「雨の日だけのパレード」、「ナイトフォールグロウ」(こちらのページ下部に記載)が存在します。

これらの雨バージョンのパレードなどは全体的に通過型の非常に短い簡単なものになりますが、逆にこうした時しか見れない「貴重なパレード」でもあります。普段のパレードではミッキーとミニーは別々のフロートに乗っている事が多いのですが、雨パレードの場合は大抵一台に乗って登場します。…雨のパークはちょっと残念ですが、そんな時は逆にその時だけしか見れない事やできない事を楽しむのがいいですね。

雨の日のディズニーランドはキャラクターグリーティングを楽しむ!

明るく賑やかなキャラクターが多いディズニーランド。しかし雨の場合は屋外のショーやパレードが中止になると、キャラクターに出会える率が極端に少なくなります。それを考えて、雨の日には屋根のあるワールドバザールでキャラクターが多く登場して、フリーグリーティング(整列無し)を行いますので、こちらも注目です。ただ、狭い範囲に多くのゲストが集まるので混雑はそれなりになりますが…。

また、現在エントランス(正面ゲートを入って左側)で行われているミッキーとのグリーティングですが、近年では雨の日だけ限定でミッキーが雨カッパを着た姿で登場する時があります。これも雨の日にしか出会えませんので貴重ですね。

ただ、このカッパミッキーはいわゆるマニアの方に人気で、列が早めにラインカット(並ぶのが終了)されてしまう事があり、注意が必要です。(予告無く変更になる場合もあります。)

雨の日こそディズニーシーへ!の理由

さて、雨が降ったらディズニーシーに!と言った先ほど書きましたが、個人の好みはあるものの、筆者の個人的な感想としては雨の日はやはりディズニーシーの方が楽しめると思います。

まず大きな理由としては、ディズニーシーは美しい風景や街並みが多く、散策するだけでも見所が多くあります。パークの玄関口となっているメディテレーニアンハーバーの美しい港や「宮殿の運河」の名前を冠したヴェネチィアの運河、アメリカンウォーターフロントのリアルに再現された街並み…。

こうした部分を見て回るだけでもディズニーシーの魅力を感じる事ができます。それではもう少し詳しく見て行きましょう。

細かなこだわりや物語。これこそ雨でも楽しめるディズニーシーの魅力!

さて、それでは雨の日のディズニーシーの楽しみ方。…と、言いたい所ですが、その前にちょっとディズニーシーの魅力について。一度でもディズニーシーを訪れた事のある方ならご存知のとおり、こちらのパークは美しい風景も魅力のひとつです。

もちろんディズニーランドも細かい所まで作りこまれた魅力あるテーマパークではありますが、大きな違いはその世界の多くが「夢」や「魔法」、そして「非現実の空間」であると言う事。対してこのディズニーシーは実在した、若しくは実在する世界観が多くを占めています。

メディテレーニアンハーバーはイタリアのポルトフィーノをモチーフとした古い港町、アメリカンウォーターフロントは19世紀初頭のアメリカニューヨークの港町、ロストリバーデルタは1930年代の中央アメリカが舞台となっています。

もちろん空想の世界であるポートディスカバリーもありますが、こちらは実は「100年前のアメリカ人が描いていた未来の港」であったり、ミステリアスアイランドはフランスの小説家、ジュールベルヌが描いた海底二万マイルの世界等が舞台であったり…と、ディズニーランドに比べると作られた世界でもその背景となる物語がある事が多いんですね。

そのため、リアルな描写に非常にこだわりがあり、あちこちに置かれている大小様々なプロップス(小物類)も本物が使われていたり、その時代背景についても驚くほどの細かな設定が存在します。こうしたこだわりがより本物に近い美しさを魅せてくれているんです。

…と、言う事でちょっと長くなりましたが、雨となってしまったパークでもこうした細かな部分をじっくり散策して楽しめるのがディズニーシーの魅力のひとつですね。むしろ雨だからこそ、普段は見ない部分をみる機会とも言えるかもしれません。

ディズニーシーの方が雨に強い屋外エンターテイメントが多い!

さて、雨のディズニーリゾート。アトラクションは一応動いているけど、ショーはきっと中止だよね…。とお思いかもしれません。確かに屋外でのショーはほぼ中止となる事が多いのですが、ちょっと待ってください。実はディズニーシーのショーは実は雨に強いものが多いんです。

ディズニーシーの水上ショーの場合、もともと水上で行われるものですから、それなりの作りがされているというのもひとつの理由だと思いますが、代表的なものはお昼の水上ショー、「レジェンド・オブ・ミシカ」。こちらは雨が降るとその強さにもよりますが、完全中止になるよりも、陸上にキャラクターやダンサーが上陸する部分がカットされたり…といった、部分的に短縮される雨バージョンとして開催される事が多いです。

また、夜の「ファンタズミック!」も同様に少々の雨では普通に行われる場合が多いです。既に終了してしまいましたが、この前作の「ブラヴィッシーモ!」は雨が降っていても普通に開催されている事がよくありましたからね。…むしろディズニーシーの水上ショーの場合、「雨」より「風」弱いのが特徴です。

完全屋内。マーメイドラグーンの利点が生きるのは悪天候時!

前回のディズニーランド編では雨の場合の屋外アトラクションの影響をご紹介しましたが、ディズニーシーでも数としてはランドと同じ程度の完全屋外型アトラクションがあります。しかしながら、前にもお伝えした様にシーにはマーメイドラグーンがあるので、雨天時でもこちらに行けるので影響は少ないと言えると思います。

ディズニーランドにはこの規模の屋内施設はありませんので、天気予報などを見ながら、雨宿りも兼ねてこのマーメイドラグーンを利用するのがいいと思います。

雨でも運行自体に支障はないですが、ディズニーシーで雨の影響を受ける(ゲストが濡れる)アトラクションは以下のとおり。

・ビックシティ・ビーグル
・ヴェネツィアン・ゴンドラ
・アクアトピア
・スカットルのスクーター
・フランダーのフライングフィッシュコースター
・ジャスミンのフライングカーペット
・レイジングスピリッツ

ただ、強い雨になるとビックシティビーグル、ヴェネツィアン・ゴンドラなどは運休する場合がありますのでご注意を。

ディズニーシーには雨じゃないと入手不可能のレアアイテムがある!

こちらはちょっと細かなお話ではありますが、現在アラビアンコーストの「アブーズバザール」では、500円でワゴンゲームをする事ができます。2種類のゲームを成功させればキャラクターのぬいぐるみがもらえるものですが、ハズレでもピンバッヂがもらえます。

このピンバッヂですが、公式ページなどにも出ていないのでご存じない方が多いかもしれませんが、実は「雨の日限定ピンバッヂ」というモノが存在します。朝の時点で雨が降っていれば登場するもので、ある意味貴重なアイテムとも言えます。雨の日だけはハズレでも、いいかもしれませんね。これも雨の日ならではの楽しみ方です。

ちなみにこの雨だけのピンバッヂですが、実は「雪の日」でも対象となります。年間でそう何日もありませんが、ご興味ある方は行ってみてくださいね。(デザイン・配布条件などは変更になる場合もあります。)

以上、雨の日のディズニーランド・シーの楽しみ方をお届けしました。雨の日でも目一杯楽しむためのお手伝いができたら嬉しいです。