東京ディズニーランド・東京ディズニーシーでは「入園制限」といって、その日の当日券の販売を一時的に中止することがあります。
今回はそんな入園制限について、知っておきたい情報をまとめてみました。
この記事のもくじ
そもそも「入園制限」って何?
東京ディズニーランド・東京ディズニーシーでは、パーク内の混雑が一定の基準に達すると、当日券の販売を中止することがあります。これを「入園制限」と呼んでいます。
入園制限の基準については、公式には明らかにされていません。パーク内にいるゲストの数や、今後入園が見込まれるゲストの数などを総合的に考慮して、判断されているようです。
読者の皆さんの中には「せっかくお休みの日にパークへ行ったのに、入園制限で入れなかった!」という方も多いのではないでしょうか。
ディズニーパークの場合、ゲストの数が多ければ多いほど、グッズやレストランの売り上げは伸びます。しかし、あまりにもゲストの数が多すぎると、十分なサービスが提供できなくなります。また、地震や火災といった災害のときに、十分な安全が確保できなくなってしまいます。
そのためパークでは、ゲストの安全を確保するために、ゲストの数を入園制限でコントロールしているのです。
どんなときに入園制限になるの?
以下は昨年(2014年)に入園制限が行われた日の一覧です。
これまでの傾向を見ると、正月三が日や春休み、ゴールデンウィーク、8月のお盆、ハロウィーンやクリスマスイベント開催時の週末、3連休の中日などで制限が行われることが多いです。
しかし、「○○周年」といったアニバーサリーイベントの開催年や、スペシャルイベント、その日の天候などで入園者数は大きく変わりますので「この日は制限がかかる!」という予測は、かなり難しくなっています。
連休の中日などは、天気が崩れても周辺ホテルへの宿泊客が多いために、制限がかかるということも十分に考えられます。「天気が悪いから制限がかからない」とも簡単には言えません。
またスペシャルイベントの終了間際や、割引チケットの有効期限間際なども混雑しやすく、制限がかかりやすくなっています。このあたりも注意が必要ですね。
入園制限になると、どうなるの?
東京ディズニーリゾートでは、あらかじめ混雑が予想される日には、公式ウェブサイトなどで「混雑が予想されます」「当日券は○時頃までに購入してください」といった案内を出します。これは「入園制限をするかもしれません」という予告になっています。
通常、こういった混雑予想案内は、当日の朝、開園してから発表されることがほとんどです。まれに開園と同時に入園制限が行われる場合もありますが、基本的には予告があってから制限は行われます。
入園制限が行われると、パークのチケットブースでは当日券を買うことはできなくなります。期日指定のあるチケット、制限中でも使えるチケット、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの1パーク年間パスポートがないと、入園することはできません。
入園制限中に使えるチケットは、券面に「混雑時も入園できます」と書かれたチケットや、「地域限定の割引パスポート」「キャンパスデーパスポート」のような有効期間が決まっているチケットです。
学生限定・期間限定で販売される「キャンパスデーパスポート」除外日以外は制限が行われても入園できる。
東京ディズニーリゾートのスポンサー企業が提供している「スポンサーパスポート」チケットによっては、制限時に使えないものもある。
ただし、平日限定の「首都圏ウィークデースペシャルパスポート」のように、有効期間が決まっていても「入園制限中のパークでは使用できません」と券面に書かれているものもあります。
入園制限はあらかじめ「当日券の販売再開は○時頃の見込みです」と案内が出されます。ただし、その日の混雑状況によって、早めに制限が解除されることもあれば、制限が延長されることもあります。
あくまでも解除予定は「見込み」であることに注意しましょう。過去には、一度制限が解除になったものの、再び制限がかかったということもあります。
入園制限が行われると、主な鉄道の駅では電光掲示板などで「東京ディズニーリゾートは入園制限中」という情報が流されます。またJR京葉線では車内アナウンスでも入園制限の情報が伝えられます。これはゲストがパークへ来て初めて、入園制限を知るというのを防ぐためです。
行く予定の日に入園制限になりそうだったら、どうすればいいの?
「この日しか休めない!」「どうしてもこの日にパークへ行きたい!」連休しかお休みが取れない方や、予定をずらせない方は多いと思います。では、あらかじめ混雑が予想される日はどうすればいいのでしょうか。
一番確実な方法は、期日指定のチケットを購入することです。期日指定のチケットであれば、入園制限になってもパークへ入ることができます。
期日指定のチケットは以下で購入することができます。
・東京ディズニーリゾート オンライン予約・購入サイト
・東京ディズニーランド「ゲストリレーション・ウインドウ」
・東京ディズニーシー「団体チケットブース」
・東京ディズニーリゾート・チケットセンター
・ディズニーストアのチケットカウンター
・主な旅行代理店
・JR「みどりの窓口」
・主なコンビニエンスストア
最近では、自宅で印刷したチケットをそのまま使える「ディズニーeチケット」も導入されています。また、以前はパークのチケットブースで引き換えが必要だったコンビニチケットも、今は引き換えなしで直接入園できるようになっています。
JTB「東京ディズニーランド・東京ディズニーシーにコンビニチケットで直接入園」
ただし、旅行代理店が販売しているQRコードがない「観光券」「引換券」などは、パークのチケットブースでチケットに引き換える必要があります。
なお、パークの前売り券、ディズニーストアの前売り券、ディズニーeチケットともに、あらかじめ混雑が予想される日の分の販売を打ち切ることがあります。もし「この日は混みそうだ」となれば、早めにチケットを買っておいた方がいいでしょう。
以下のウェブサイトでは、あらかじめ売り切れの日が載せられています。
・東京ディズニーリゾート(現地)における前売り券(日付指定券)の売り切れについて
・ディズニーストアにおける前売り券(日付指定券)の売り切れについて
・ディズニーeチケット/配送チケット(日付指定券)の売り切れについて
ちなみに、ディズニーホテルと周辺のオフィシャルホテルに宿泊している方は、チェックイン日からチェックアウト日まで、パークが入園制限になっても当日券を買うことができます。
入園制限になったとき、パークに入る方法はないの?
一度入園制限がかかってしまうと、販売再開まで待たなくてはいけません。金券ショップで制限時でも使えるチケットを買う方法もありますが、最近では使用済みチケットに穴が開かなくなってしまったために、ディズニーチケットの取り扱いを止めるショップも増えています。
入園制限中は舞浜駅前にあるイクスピアリやボン・ヴォヤージュ、ディズニーホテルなどで時間をつぶすしかありません。また販売再開ともなると、チケットブースには長い列ができます。当日券を買うまでにも、かなりの時間がかかるでしょう。
あらかじめ混雑が予想される日には、期日指定のチケットを準備しておくことを強くおすすめします。
情報をしっかりと集めることが大切!
最近では「東京ディズニーリゾートの混雑予想」ということで、ウェブでは独自に混雑状況を予想しているページをたくさん見かけます。先ほども書いたように、正月三が日や春休み、連休の中日は1年の中でも特に混雑しやすく、入園制限の可能性もかなり高いでしょう。
また今年(2015年)は東京ディズニーランドで開催された「アナとエルサのフローズンファンタジー」の影響で、本来は客足が落ち込む1月~3月にも入園制限が行われました。
今年(2015年)1月~3月に開催された「アナとエルサのフローズンファンタジー」連日の混雑で「閑散期がなくなった」と話題に。
アナとエルサのフローズンファンタジーについては、来年(2016年)の開催も決まっています。入園制限を避けるためには、パソコンや携帯電話、スマートフォンを使って、情報をしっかり集めることが大切だと思います。一年中混雑している東京ディズニーリゾート。事前の準備と情報収集を忘れずに、ぜひ素敵な一日を過ごしてください。