ディズニーランド・シー「冬の閑散期」を狙え!【その2】デメリット・注意点などについて

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多くのゲストが一年を通じて訪れるディズニーリゾート。言うまでも無く、できればショーやアトラクションもたくさん楽しみたいもの。

ただ、人気のこのディズニーリゾートはいつでも混雑しているイメージがありますよね。一般的な遊園地なら平日なら空いている事が多くても、ここは別格。「平日は空いている」を過信するのは禁物です。

ここではそんなパークがかなり空く時期についてご紹介します。前回は冬の閑散期をご紹介しましたが、今回はそんな空いている時期でも注意する事についてご紹介します。

快適な冬の閑散期。しかし注意しなくてはならない事も…!

パークを訪れるゲストの数が極端に減る冬の閑散期。この時期は普段は人気の長時間待ちアトラクションもタイミングがよければ5~10分程度で乗れる場合もあり、乗り物好きにとってはまさに夢の国ともいえます。

ただ、この非常に空いていて快適な閑散期のパークですが、注意する事がいくつかあります。まず一つ目。それは「アトラクションのメンテナンスクローズ」。

このゲストが一番少なくなる冬の季節には、様々な施設のメンテナンスクローズが行われます。いつも運営されているイメージのある人気アトラクションですが、ご覧の様にクローズされる事も多くありますので注意が必要です。

また、この時期は通常の短期間クローズではなく、大規模な改修などが行われる事も多く、一ヶ月を超える長期クローズになる事もあります。

ただ、このあたりはパーク側でも配慮されており、基本的にはまとめて人気アトラクションがクローズする事はありませんが、タイミングによっては人気アトラクションのクローズが2・3個重なる場合もあります。

この閑散期の時期に行かれる場合は必ず事前に公式サイトの施設休止情報を確認していきましょう。

また、このアトラクションのクローズですが、「単に人気アトラクションが閉まる」というだけではなく、人気アトラクションが閉まっていると、特に朝の開園直後の時間帯は「そこに近い他のアトラクションにファストパスやスタンバイが集中しやすい」という傾向もあります。

ただ、全体的にはかなりゲストは減る時期ですので、逆に他のアトラクションから乗っていく…というのもひとつの手段ですね。

余談ですが、この施設等のクローズの事をパークでは「リハブ」と呼びます。これは、英語の動詞の「REHABILITATE(リハビリテイト)」からきている言葉で、「元の良い状態に戻す」、「修復する」という意味があります。

意外に見落としがち?レストランなどのクローズ時間に注意!

冬の閑散期独特のアトラクションの大規模クローズ。しかし、もうひとつ注意したいのが、レストランのクローズについて。こちらのクローズ情報も同じく公式サイトに掲載されますので必ず確認してください。

「まあ、でもレストランなら何とかなるし、別に影響ないでしょ?」とお思いの方も居ると思います。しかしながら、ここに小さな落とし穴が…。

全体的にゲストが少ないこの冬の季節は確かに食事に長時間待ちになる事はあまりありません。しかしながら、ディズニーリゾートのレストランは座席数の多いところが多いため、ひとつのレストランがクローズしていると、近くの他のレストランにゲストが集中しやすいという傾向があります。

例えば過去に実際にありましたが、ディズニーランドのクリッターカントリーの「グランマサラのキッチン」がクローズしていた事がありますが、この時は近くにある「ハングリーベアレストラン」にゲストが集中し、お昼時は週末と変わらないくらいの混雑に…という事もあります。

こうしたケースもあるため、全体のゲスト数が少なくても、レストランが減っているため、食事時はそれなりに混雑してしまう事があります。

また、もうひとつ意外に気がつかない事ですが、気をつけたいのは、閉園時間が短くなっている事に併せ、レストランのクローズ時間も極端に短くなっている事

通常時期の22時までパークがオープンしている時はその閉園に近い時間まで空いているレストランも多いのですが、この冬の閑散期はパーククローズが早いため、レストランによっては16:30~18:00くらいと、夕飯の時間に閉まってしまうレストランがある事です。

公式サイトの休止情報を見て、「今はこのレストランはクローズしていないから大丈夫!」…と思って安心して行くと、夕方には閉店していた…という場合も多くありますのでご注意を。

また、その場合の対処法としては、早い閉園時間までめいっぱい遊び、パークがクローズしてからイクスピアリでゆっくり食事というのもひとつの方法です。

公式サイトに掲載されない施設のクローズにも注意!

これまで触れたように、この時期に係らず、クローズ情報は公式ページに掲載されるのでチェックする事ができるのですが、このサイトに掲載されないクローズなどもあります。

例えば、休止情報ではレストランがクローズされていない場合でも、「ゲストが座るダイニングエリアが部分的にクローズされている場合」や、「ショップなどのエリアが一部狭くなっている」という場合もあります。

また上のガリオン船の写真の様に、アトラクションでもレストランでもショップでも無い施設の場合、公式サイトには掲載されずに大規模な改修がされる場合もあります。

こうしたクローズは、パークを楽しむ上ではそれほど大きな影響が無い場合が多いですが、普段のパークの様子が大きく変わっている場合があります。

特に美しい風景などが特徴のディズニーシーではその景観もエンターテイメントのひとつ。この時期は、改修の為に、グレーの大きなシートや、足場が組まれており、普段とは違った光景になっている場合がありますので、頭に入れておくといいでしょう。

ガラガラの閑散期だけど…意外に混んでいる注意日。

これまでご紹介したように、冬の閑散期は全体的にはかなり空いていますが、隠れた混雑する要素もあります。それは中国の春節(旧正月)休み。

これは日本で言う年末年始の正月休みにあたるものです。例年この時期はディズニーリゾートにも中国から来られた方が増えます。

この時期になると、パーク全体としてはかなり空いているのですが、閑散期でありながらも中国からのゲストが増え、それなりに混雑する時期でもあります。さらに注意したいのはこの春節は毎年時期が変わる事。例えば…

2012年  1月22日~1月28日
2013年  2月 9日~2月15日
2014年  1月30日~2月 5日

…など、毎年微妙にその時期が変わる事です。さらにちょうどパークの冬の閑散期と重なりますのでご注意を。

また、この冬の閑散期は意外に短く、2月の中旬以降になると、学生が増え始めます。ただ、この時期の特徴として、学生が多くなるために、コースター系アトラクションが混む傾向がありますが、逆にショーやパレード待ちが少ないという傾向もあります。

また、パーク内のゲストが多い割には、財政的にあまり余裕のない学生世代が中心なので、ホテル内レストランや、パーク内でも単価の高いレストランは以外に空いているという特徴もあります。

閑散期のパーク。朝ではなく、夕方以降のガラガラ時間帯を狙え!

これまでご紹介してきたこの閑散期ですが、実際は朝の開園時間から夜の閉園まで、ずっとガラガラの状態が続いているわけではありません。

空いている時期と言っても、特にオープン直後からはアトラクションもそれなりに混雑し、60分弱程度になるのも当たり前の風景です。この時間はやはりアトラクションが混雑し、さほど普段と変わらない風景とも言えます。

ただ、本当にパークが空いてくるのは夕方から閉園までの時間帯。この項目の写真は全て1月下旬の平日、夕方16~17時くらいのアトラクション待ち時間の様子です。

この時間になると、寒さが増してくるのはもちろんですが、早い時間から入園された方や小さなお子さん連れのご家族は次々に退園していくため、ますますパークが空いてきます。

また、冬の閑散時期にはアフター系パスポートの販売がほとんど無く、午後から夕方にかけて入園してくるワンデーゲストがほとんどいないという理由もあります。

この夕方から夜の時間にかけてはアトラクションの待ち時間もどんどん短くなり、人気アトラクションでも5分~10分程度で乗ることもできます。

特に現在は携帯電話やスマートフォンで待ち時間が見れますので、この時期の待ち時間の推移を比べてみるのもいいですね。

ただ、この閑散期についてですが、近年の傾向だと、やはり職業形態の変化や多様化によって、以前ほどガラガラになるという事が少なくなってきている気がします。

これは正確な数値に基づく根拠のあるデータではないのですが、近年は混雑状況の予測がしにくい日や想像とだいぶ異なる日が多くなってきている気がします。

前述したように、パークの公式のアトラクション待ち時間を見ながら、どの時間にどのアトラクション混む&空くのかなどを事前にみておくといいでしょうね。

(本記事の写真はご紹介した時期の過去の様子ですが、あくまでイメージです。常にこのような状態と言うわけではありませんので予めご了承下さい。)

ABOUTこの記事を書いた人

DヲタのWEBライター。TDRハックの他に、 個人ブログ「TDRな生活」や「株式会社ぴあ」の「ディズニー特集 -ウレぴあ総研」で多くのTDRにまつわる記事を執筆。7冊のディズニー関連書籍の著者でもある。近著に「ひとりディズニー50の楽しみ方」 (サンクチュアリ出版 )。…慌てず急がず、ゆっくりゆったりとパークを散策しながらお酒を楽しむのが好きです。

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