東京ディズニーリゾートでは、7月から平日(祝日を除く)の17時から入園できる「ウィークナイトパスポート」、休日の15時から入園できる「アーリーイブニングパスポート」が販売となりました。
これまでのワンデーパスポート等に加え、午後や夕方から入れるパスポートの登場で、選択肢が増えるのはありがたいですよね。
今回はこれらのパスポートの攻略法、「効率よく利用する方法」についてご紹介します。
この記事のもくじ
「遠方から」「急に予定が空いた」選択肢が増えてありがたい
今回発表されたパスポートはこれまでに販売されていた「スターライトパスポート」や「アフター6(シックス)パスポート」が名前と内容を一部変えて再登場したものです。
ただ、コロナの影響で販売はしばらく休止していたので、過去に利用した事がない方も多いと思います。
これまでのワンデーパスポートだけでなく、例えば「遠方から来て、午後から入りたい場合」や、「予定が急遽空いたから行きたい!」…などの選択肢が増えるのはありがたいですね。
しかしある程度効率良く利用しないと、「ただの割高パスポート」で終わってしまう可能性もあります。
今回は、「ゆっくりパークの雰囲気を味わいたい」と言う方ではなく、「せっかくなので、できるだけアトラクションに乗りたい!」と言うアクティブな方向けに、特に17時から入園可能な「ウィークナイトパスポート」の効率的な過ごし方、攻略法についてご紹介します。
時間あたりの単価は「ワンデーの倍近い」
その前にまず知っていただきたい事があります。
通常のワンデーパスポートですが、こちらは日によって料金が変わるので、大人料金で「¥7,900~¥9,400」です。
そして現在の営業時間は、9時から21時までですので、最大営業時間の12時間で割ると、「ワンデーパスポートの1時間あたりの単価は658円~783円」となります。
そんな中、今回販売された「旧アフター6」とも言える、「ウィークナイトパスポート(¥4,500~¥5,400)」で入園すると、17時から21時で楽しめるのは最大4時間。
先程と同じように、1時間あたりの単価で割ると「ウィークナイトパスポートの1時間あたりの単価は1,125円~1,350円」となり、ワンデーの倍近い価格でかなり割高である事がわかります。
もちろん、時間あたりの単価だけで比較する意味は無いかもしれませんが、その分効率的に回れないのであれば、普通にワンデーパスポートの方がお得と言う事にもなります。
「それなりの値段を払って入園したのに、食事をしてアトラクションにひとつ乗っただけで閉園時間になってしまった…」と言うのでは、ちょっともったいないですよね。
そうならない様に効率的な方法をご紹介します。
①「夕食は済ませてから入園」する
そんな「ウィークナイトパスポート」の効率的な使い方として、「食事を済ませてから入園する」と言う方法があります。
「え?せっかくディズニーに来たのに、パーク内でご飯食べないの?」と思うかもしれませんが、ここで気を付けたいポイントがひとつ。
ちょうどこの「ウィークナイトパスポート」で園内に入ると、夕方6時が近づき、「夕食の混雑時間帯」に入っていきます。
そうなると、レストランも必然的に混雑し、「まず食事を購入するのに並び」、「場所を探すのに時間がかかり」、「食べるのにも時間がかかる」…と、これだけで1時間以上は使ってしまいます。
そのため、「思い切ってイクスピアリなどで食事を済ませてから入園する」と言うのも1つの方法。
イクスピアリには2021年12月に「マクドナルド 舞浜イクスピアリ店」がオープンしたり、リーズナブルな「サイゼリア」(舞浜駅1Fにもあり)や、「イクスピアリ・キッチン」(フードコート)などもあり、安くあまり待たずに食事が可能です。
もちろん目的がアトラクションではなく、「食事を楽しみたい!」と言う目的の方にはこの限りではありません。
②平日なら「プレミアアクセス」も考慮
2022年5月から開始した、有料のファストパスである、「ディズニー・プレミアアクセス(以下、PA)」。もちろんこちらも夕方や夜からでも在庫があれば購入可能です。
詳しくは下記の記事をご参照。
ご承知の通り、こちらのいわゆる「有料ファストパス」は短い時間でアトラクションが体験できるもの。
このPAに関しては、週末は早い時間に無くなるが多いですが、平日の比較的空いてる時期は「夜まで残っている事」も多くあります。
そのため、同行者とディズニーランドであれば「美女と野獣“魔法のものがたり”」や、シーであれば「ソアリン:ファンタスティック・フライト」など(対象アトラクションは公式サイトで要確認)。
これらにどうしても乗りたい!と言う場合は、「PAを購入するかどうかをあらかじめ決めておく事」が必要です。
人気アトラクションは週末は長時間待ち必至、更にPAもすぐに無くなる事も…。そう考えると、「平日の夜にゆっくり買えるのならむしろ効率的」とも言えます。
ただ、せっかく安く入園しているパスポート。そこで課金をしてしまうのもちょっともったいないかも…?と言う事も念頭に置いた方が良いでしょう。
③お土産は帰りに「ボン・ヴォヤージュ」で購入
少しでも効率的にパーク内の時間を有効に使いたい「ウィークナイトパスポート」。
ここで、「有効な時短の方法」として、お土産等はパーク内ではなく、園内は閉園ギリギリまで遊んで、「ボン・ヴォヤージュ」で購入する事。
「なぜボン・ヴォヤージュで…?」と思うかもしれませんが、パークの閉園時間は21時ですが、ボン・ヴォヤージュはそれより一時間遅い、22時まで営業しているからです。
少しでも園内の時間を有効に使いたいならばこれも良い方法です。もちろん急いで買う必要が無い方はアプリから後でじっくり購入でもいいですね。
ディズニーシーの場合は少し距離がありますが、ランドであれば電車の場合は帰り道。そんな方法も有効です。
④夜のパレードやショーを見るか見ないのか?を考慮
これも時短の為には、同行者と事前に決めておかなければならない重要なポイントの1つ。
ランドであるならば、「エレクトリカルパレード~」などの夜のショーを見るのか見ないのか…?と言う事。
また、見るのであれば、「座って場所取りをしてじっくり見る」のか、「なんとなく外から見れれば良い」のかが大きなポイント。
しっかり座って待つのであればそれなりの早めの時間から場所取りが必要になり、必然的に時間をかなり使う事になります。その場合はその待ち時間を「テイクアウト系の食事」に充てるのも良い方法ですね。
反面、「なんとなく観れればいい」のであれば、そこまで時間は必要ありません。
いざパークに入ってから、その辺りの考え方の違いで揉めたりして無駄な時間を過ごす事がないよう、あらかじめお互いの要望を整えておく事も大事です。
⑤アトラクションを攻めるなら、ショーやパレード中を狙う
こちらはよく見かける攻略法の1つですが、アトラクションをできるだけ乗りたいならば、「ショーやパレードの時間を活用する」と言う事。
もちろんショーやパレードが目的であるならば意味がありませんが、やはりパレード中などはアトラクションが若干ですが、待ち時間が減ります。ここを活用したいですね。
ただ、逆に言うと、「パレード終了直後はアトラクションが混雑する」という事になるので、この時間は避けましょう。
⑥人気アトラクションの「ラインカット」に注意
アトラクションは少々並ぶ覚悟で入った「ウィークナイトパスポート」。でも、アプリの待ち時間を見ると、何とか閉園までには並べそうな待ち時間!
「先に他の事を色々済ませてから並ぼう!」と思ったら、既にラインカット(締め切られて並ぶ事ができない状態)されていた…と言うのは慣れていない方が陥りやすいケース。
特に人気アトラクションは、閉園時間から逆算して、その締め切り時間が早めに設定されています。例えば「閉園が21時、ソアリンの待ち時間が60分なら、20時にはラインカットされる」と言う事です。
「どうしてもそれに乗りたくて入ったのに、入園しても並ぶ事ができない」と言う事のないよう、待ち時間は必ずチェックしてから入園しましょう。
⑦奥地のアトラクションの動向を常に注視
こちらは、特にディズニーシーで有効な方法。ディズニーランドは放射状にテーマランドが広がるため、エリア間の移動がスムーズにできます。
対してディズニーシーは「真ん中に大きな海」や「火山」を挟んでいるため、パークの奥地(特にロストリバーデルタ)までは非常に距離があります。
そのため、閉園時間が近づいてくると奥地のアトラクション、例えば、「インディ・ジョーンズ®・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮」や「レイジングスピリッツ」は極端に空いてくる事があります。
そのため、待ち時間の推移を見ながら「閉園間近の時間帯に奥地アトラクションを攻める」と言うのも有効な方法です。
⑧行く日が決定したら近い日の待ち時間をアプリでチェック
時間を効率的に使いたい「ウィークナイトパスポート」。
何よりも大切なのは、アトラクションの待ち時間の変化について把握しておく事です。
そう聞くとちょっと面倒な気もしてしまいますが、行く日が決まったら、「同じ時間帯にどのように待ち時間が変化していくのかをアプリでチェックしておく」…と言う簡単な事です。
しっかりメモる必要は無く、「何となく、これぐらいの時間にこのアトラクションはこの待ち時間になる」と言う事を頭に入れておくだけでもだいぶ違います。
また、意外に忘れやすいのは「アトラクションは閉園ギリギリまで行っているわけではなく、早めに終わってしまうものもある」ので、レストランやショップなどと併せて、事前に必ず運営時間の確認をしておきましょう。
…以上、効率的な「ウィークナイトパスポート」の使い方についてご紹介してきました。これらはもちろん混雑具合や、天候等にもよって大きく変わります。
ただ、基本的には効率的に動けたとしても、時間と価格のコストバランスは正直言ってあまり良くないとも言える「ウィークナイトパスポート」。
シンプルに考えるなら、「時間をかけてじっくり楽しみたいものは、また別の1日遊べる時に楽しむとして、できるだけ効率よく楽しめる方法」を考えるのが賢い楽しみ方だと思います。
色々ご紹介してきましたが、今回は「あくまで効率重視」の考え方。
何も考えず、美しい夜景や非現実の夜の世界をじっくりゆっくり楽しめるのも「ウィークナイトパスポート」の大きな魅力です。
もちろん楽しむのは皆さん自身。それぞれの好きな「ウィークナイトパスポートの楽しみ方」をぜひ探してみてくださいね。