いつ行っても混雑している東京ディズニーリゾート。そんなパークを快適に楽しんでもらうために「ディズニー・ファストパス」というシステムがあります。

アトラクションに少ない待ち時間で乗れる「ファストパス」今回はそんなファストパスの使い方について、ご紹介したいと思います。
この記事のもくじ
そもそも「ファストパス」ってなに?
東京ディズニーリゾートで発券されている「ディズニー・ファストパス」
ファストパスとは、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーのアトラクションで発券している優先乗車券のことです。これがあれば、長い行列に並ぶことなく、アトラクションに乗ることができます。
あらかじめ決められた時間帯に、アトラクションの「ファストパス・エントランス」で、ファストパスを見せて乗る仕組みになっています。
どうやってもらえばいいの?

ファストパスをもらうには当日、アトラクションの前にある発券機でファストパスを発券する方法と、東京ディズニーリゾートが提供しているパッケージツアー「バケーション・パッケージ」を利用する方法の2種類があります。
それでは、当日発券する方法から見ていきましょう。
アトラクションの前にはファストパスの発券機が並んでいます。この発券機のくぼみに、その日の入園で使ったチケットを、QRコードやバーコードが印刷された面を上にして差し込むと、ファストパスが発券されます。発券は無料です。
ファストパスの発券機
ウェブで買える「ディズニーeチケット」やコンビニチケットの場合は折りたたまなくてはいけませんので、注意が必要ですね。正しく読み込めると緑色のランプが点灯します。
ファストパスは自分で時間帯を選ぶことはできません。発券機の近くには、現在、何時から何時まで有効のファストパスを発券しているのかを表示しています。それを確認してから発券したほうがいいですね。また、ファストパスは1回につき1枚しか発券できません。

ファストパスの発券は先着順です。一定の枚数が発券されると、早めに終了する場合があります。特に人気アトラクションですと、開園してすぐに発券終了ということもあります。
同じチケットを間違って2回発券機に通してしまうと「これはファストパスではありません」と書かれたものが印刷されます。ファストパスはグループの人数分、必要になりますので、発券が終わったら人数分あるかどうかを確認したほうがいいでしょう。

特に「これはファストパスではありません」は、本物のファストパスとまったく同じ紙で出てきますから、注意が必要です。枚数が足りなかったら大変ですからね。
次に「バケーション・パッケージ」を利用する方法について、見ていきましょう。
東京ディズニーリゾートが提供しているパッケージツアー「バケーション・パッケージ」では、あらかじめファストパスが用意されているプランがあります。これは時間帯指定がなく、自分の乗りたいアトラクションで自由に使うことができます。
プランによってファストパスの枚数が違っていたり、使えるアトラクションが決められていたりする場合があります。予約するときには、必ずプランの内容を確認しましょう。
取れるアトラクションはどこ?

東京ディズニーランド・東京ディズニーシーには人気アトラクションがたくさんあります。しかし、すべてのアトラクションでファストパスが発券されているわけではありません。以下はファストパス対象のアトラクションの一覧です。
東京ディズニーランド
・ビッグサンダー・マウンテン
・スペース・マウンテン
・プーさんのハニーハント
・スプラッシュ・マウンテン
・バズ・ライトイヤーのアストロブラスター
・ホーンテッドマンション
・モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”
・スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー
東京ディズニーシー
・センター・オブ・ジ・アース
・インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮
・海底2万マイル
・ストームライダー
・マジックランプシアター
・レイジングスピリッツ
・タワー・オブ・テラー
・トイ・ストーリー・マニア!
・マーメイドラグーンシアター
どうやって使えばいいの?

ファストパスを発券すると「何時から何時まで」という有効時間帯が印字されます。この時間帯の中なら、いつ行ってもファストパスを使うことができます。
ただし、有効時間帯よりも早めに行ったり、時間を過ぎてから行ったりしても、ファストパスを使うことはできません。以前は遅刻しても大目に見てくれたのですが、最近は厳しくなりましたので注意が必要ですね。
ファストパスはグループの人数分必要となります。一人ずつファストパスを持って「ファストパス・エントランス」と書かれた入り口の前にいるキャストさんに、ファストパスを見せましょう。

ファストパスは入り口ではなく、アトラクションの中にいるキャストさんが回収します。財布などに入れず、手に持っておいた方がいいですね。
本当に待たなくても乗れるの?

「ファストパスは待たなくても乗れる!」といっても、いきなり乗れるというわけではありません。途中で通常の待ち列である「スタンバイ」と合流するためです。
もちろん、スタンバイよりも早く乗ることはできます。アトラクションによって変わるのですが、おおむね10~15分程度で乗り場まで行くことができます。
注意が必要なのは「期間限定のショーやパレードの終了直後」そして「システム調整からの復帰直後」です。
東京ディズニーリゾートでは年間を通じて、様々なスペシャルイベントを行っています。中でも期間限定のショーやパレードは人気を集めています。実はこういったショーやパレードの終了直後には、ファストパスを使うために一気にアトラクションへ人が流れるのです。
せっかく待ち時間を節約できるファストパスを持っていても、ショーやパレード終了直後には、待ち時間が長くなってしまいます。
また「システム調整」といって、アトラクションが不具合やメンテナンスなどで運行を止めることがあります。システム調整の間に有効のファストパスについては、無効にはならず、時間帯指定なしのファストパスとして使うことができます。
そのため、システム調整からの復帰直後も、ファストパスを使おうとする人や、調整中の時間帯のファストパスを持っていた人で混雑してしまうのです。場合によっては、スタンバイよりも待ち時間が長くなってしまう、といった場合もあるくらいです。
どうやったら、たくさんファストパスを発券できるの?

ファストパスは、1枚のチケットで1回1枚のみ発券することができます。では、できるだけ多くのファストパスを発券する方法はないのでしょうか。
以前は使用済みのチケットでも、ファストパスを発券することができました。しかし、現在ではシステムが修正され、その日に入園履歴がないチケットでは発券できなくなりました。
実はファストパスは決まった時刻になると、使い終わっていなくても、次のアトラクションのファストパスを発券することができます。
「決まった時刻」とは、基本的にはそのファストパスが有効になる時刻のことです。例えば、最初に9時から有効のファストパスを発券したら、次のファストパスを発券できるのは9時からということになります。
ファストパスには次のファストパスが発券できる時間が書かれている。
しかし、発券時刻から有効になる時刻までに2時間以上空いている場合は、発券時刻から2時間が経つと、次のファストパスが発券できるようになります。
ただし、注意が必要な点が一つあります。例えば、8時に「12時~13時」有効のファストパスを発券したとします。この場合、2時間が経った10時になると、次のファストパスを発券できますが、同じアトラクションのファストパスは12時にならないと発券できない仕組みになっているのです。
ちなみに、ファストパスの時間の縛りは同じパーク内に限られます。例えば東京ディズニーランドで12時まで発券できなくても、東京ディズニーシーに行けば、同じ日でも時間に縛られることなくファストパスを発券することができます。
東京ディズニーリゾートのパッケージツアー「バケーション・パッケージ」を利用すると、初日から東京ディズニーランド・東京ディズニーシーを行き来することができるチケットがセットになっています。この場合、パークをはしごしてファストパスを取ることもできます。
どうすれば効率的に取れるの?

結論から言ってしまうと、ファストパスの取り方に「正解」はありません。これは、その日の混雑状況や時期・時間帯によって、アトラクションの混み具合がまったく違うためです。では、ファストパスの効率的な取り方はあるのでしょうか。
一般的には、回転率のいいライド系のアトラクションは、列の消化が早いので、待ち時間が長くなければ、あまりファストパスを取ることはおすすめしません。
また「モンスターズ・インク ライド&ゴーシーク!」や「トイ・ストーリー・マニア!」のような人気アトラクションですと、ファストパスの発券だけで、長い行列に並ばなくてはいけません。
こういった大人気アトラクションの場合は、ファストパスを取るよりも朝一のスタンバイで乗ってしまう方が効率的です。2番目に乗りたいアトラクションのファストパスを押さえておいてから、スタンバイで1番乗りたいものに乗る、といった方法がいいでしょう。
また注意しなければいけないのが、ショーやパレードの開催時間や、レストランの予約時間です。せっかくファストパスを取っても、重なってしまうと無駄になってしまいます。これらの時間も考えて、ファストパスを取らなくてはいけません。
東京ディズニーリゾートのモバイルサイトでは、アトラクションの待ち時間やファストパスの発券状況(発券中なら有効時間帯まで)がリアルタイムで表示されています。これを活用すれば、より効率的にファストパスを取ることができるでしょう。
ファストパスを有効利用しよう!

ファストパスは先着順で、一定の枚数を発券すると終了してしまいます。人気アトラクションともなると、開園から数十分で終了したり、休日には多くのアトラクションで午前中のうちに発券が終了したりすることもあります。
また当日の混雑状況によっては、ファストパスの発券がないことや、早めに発券を終了することもあります。アトラクションを少ない待ち時間で楽しめる「ディズニー・ファストパス」情報をこまめに集めながら、ぜひ有効活用してみてください。