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様々なタイプのアトラクションが存在するディズニーシー。人気のコースターからシアター型、のんびり周遊するライド型など様々で、幅広い年齢層の方が楽しめる様に工夫されています。
そんな中、知っていると少しだけ得するポイントやアトラクションを楽しむ上での攻略法などについてのシリーズ企画。個々のアトラクションを紹介する「アトラクションごとの傾向&攻略法紹介シリーズ」。
今回はアメリカンウォーターフロントとその周辺を周遊する自動車型のアトラクション、「ビッグシティ・ヴィークル」をご紹介します。
この記事のもくじ
20世紀初頭に活躍した自動車がモデル。パークを周遊するアトラクション。

ディズニーシーには数あるアトラクションがありますが、遊覧型のアトラクションなのが、この「ビッグシティ・ヴィークル」。東京ディズニーシーのグランドオープン時からある、その名の通り、自動車に乗ってパーク内を周遊するものです。
徒歩と変わらないくらいのスピード(約5km)でパークをゆっくり巡り、運転するキャストがパークの案内をしてくれます。利用制限も特に無く、誰でも楽しめます。
この「ビッグシティ・ヴィークル」は、このアトラクションが主に通行するアメリカンウォーターフロント(ニューヨーク)で20世紀初頭にそれまでの交通手段である馬車に代わって登場した自動車がモデルになっています。

運行系統により、移動手段として使えるものもありますが、現実的にはディズニーシーの街並の風景を楽しむ周遊型アトラクションと言えます。
停留所は基本的にアメリカンウォーターフロント内にありますが、コースによっては一部、ポンテベッキオ橋(メディテレーニアンハーバー南側にかかる大きな橋)や、ポートディスカバリーを通過する場合もあります。
停留所やコースによって行き先が異なるので乗車前に確認を

アメリカンウォーターフロントを中心にニューヨークとケープコッドの町などを観光するこちらのアトラクション。スタイリッシュな姿はディズニーシーらしいですが、気をつけたいのが運行経路が異なる事。
一路線の往復ではなく、複数の路線が存在します。停留所はエリアの入口である「マクダックス・デパートメントストア」の西側(ショップに向かって右側)や、反対側の左側、ホレイショースクエア(SSコロンビア号の前の広場)の北側、ケープコッドの「アーント・ペグズ・ヴィレッジストア」の前…などがあります。

これらの停留所を「2つを結ぶ経路」と、「同じ停留所に戻ってくる経路」が存在します。片道運行の場合は移動手段になりますが、片道の場合はそのまま往復乗車はできませんので、いったん降りてから再度並ぶ必要があります。
また、混雑時やイベントの開催状況によっては経路が変わる場合があります。また、乗り場も変更される場合がありますので事前にキャストに確認してください。特に移動手段として使われる場合はご注意を。

また、ショーやイベントの開催時間や場所によって、運行を行わない時間もあります。また、このビーグルの停留所については、ディズニーシーのグランドオープン以来、これまでもかなり変更になっています。今後も大きく変わる場合がありますのでご注意を。
乗車している時間はもちろん経路により異なりますが、約10分程度です。定員も車の形状により異なりますがだいたい8~10名くらい。
ただ、同乗するグループや家族の人数が多い場合は定員以下で出発する事が多いので乗るまでに時間を要する場合があります。なお、ベビーカーの場合でも、畳んでビーグルに載せられますので乗車は可能です。

待ち時間は週末でも5~10分程度、混雑時には30分弱になる事もありますが、こちらのアトラクションの場合は待ち時間というよりもビーグルが戻ってくるまでの時間という感じに近いです。
アトラクション待ちのゲストが長蛇の列になることはまずありませんし、だいたい1~2台待ちくらいで乗車できます。こちらは元々乗るつもりで並んでいるゲストというより、たまたま見つけて並んでいる方が多い印象です。
トラックや護送車…。個性豊かなビーグルの形。

このビーグルは、20世紀初頭のアメリカの都市部で発展・普及した車が再現されており、多くの種類があります。それぞれ個性豊かなのも特徴。
大型のオープンカーであるタウンカーや、ポリスワゴン(護送車)、デリバリートラック、旅行会社のバス…など、種類が豊富です。…以下、その一礼をご紹介。

例えば、上の写真、青い車両が特徴的な「ポリスワゴン」。こちらはその名と姿からご想像のとおり、囚人を運ぶ、「護送車」です。車体の横に書かれた文字からはニューヨーク市マンハッタン区の警察の車である事がわかります。
ちなみにこの車はクラクションがサイレンになっていたり、車内に張られた広告は「囚人向けの保釈金の貸付業」であるなど、芸が細かいです。

また、下の写真、緑色の車体の「ツアーバス」。こちらは9人乗りなので、大勢のグループや家族にも対応可能です。これは「ハンバートツアー」という旅行会社のツアーバスです。
車体前部には「GOTHAM TOURS(ゴッサムツアー)」と書かれていますが、「ゴッサム」とはニューヨークの別名で、ニューヨークツアーという意味です。

下の写真、木の枠のデザインが特徴的なのは「デリバリートラック」。こちらはその車体に書かれている絵からもわかりますが、氷を運ぶデリバリートラックです。
車体には、「コモドールアイスカンパニー」とと書かれています。この当時はまだ電気式の冷蔵庫は貴重だったため、こうした氷の販売・運搬は需要が大きかったんでしょうね。

そして、下の写真は2006年ごろから登場した「ライトニングボルト」。真っ赤な車体に稲妻の様なマークが特徴のこの車両は、雷の電気を集めて車体周りにあるコイルに電気を流して走る…とされている電気自動車です。(実際は違います。)これの車両だけなぜか近未来的な物語があります。

一例をご紹介しましたが、このように個性的なビーグルが多く存在するこちらのアトラクション。それぞれ、乗車前後にはキャストが気軽に記念撮影にも応じてくれますのでぜひどうぞ。
こちらのビッグシティ・ヴィークルの楽しみ方はとにかくシーの景色を堪能する事。普段よりもちょっと高めの視点からゆっくりパークを眺めてみると、いつもとは違った風景や新しい発見があるかもしれませんね。
