個性的なテーマランドが広がるディズニーランド。7つの個性は様々ですが、そのエリアならではの独特の雰囲気があります。今回のエリアとなるクリッターカントリーは自然を感じられるエリアでもあります。
そんな中、知っているとちょっとだけ得するポイントやアトラクションを楽しむ上での攻略法などについてのシリーズ企画。個々のアトラクションを紹介する「アトラクションごとの傾向&攻略法紹介シリーズ」。
今回はちょっと珍しい、人力で楽しむアトラクション、クリッターカントリーの、「ビーバーブラザーズのカヌー探検」をご紹介します。
この記事のもくじ
機械を使わず、唯一「人力のみ」で進むアトラクション。
今回ご紹介するのは「ビーバーブラザーズのカヌー探検」。アトラクションと言うと、イメージ的には乗り物に乗って進んで行くものという感じがいたしますが、こちらは全て人力で動かすもの。
カヌーの前と後ろにキャストがおり、操舵してくれますが、基本的にはゲストがそれぞれ渡されるパドルで漕いでいくものです。他のゲストと協力してカヌーに乗ってアメリカ河を探険します。
ちなみにこの「クリッターカントリー」に存在するアトラクションは「スプラッシュマウンテン」と、この「カヌー探検」の2つだけ。ディズニーランドでは一番面積が小さく、アトラクションの数も少ないエリアとなっています。
このアトラクションの特徴は、とにかく場所が見つけにくい事。乗るつもりで探さなければ、まず見つかりません。まず目視で確認するのならば、スプラッシュマウンテンのスタンバイ入口の手前左側にある所からアメリカ河を除きこんで、右奥にあります。
もちろん案内看板もありますが、キャスト専用通路の様な細い道を通っていくので、知らない方はその先にアトラクションがある事さえわからないかもしれません。蒸気船マークトゥエイン号や、トムソーヤ島からはその乗り場がよくわかります。
アトラクションの待ち時間は普段の週末なら長くても2~30分前後、入園制限クラスの大混雑時でも60分を超える事はまずほとんどありません。
平日や閑散期などの空いている時は、ほとんど待ち時間無しで乗れるため、上の写真の様に、稀にボートにゲストが2人だけで出発…なんていう事もあります。
ただ、このアトラクションの運営開始はパークの開園すぐには始まらず、オープンしてから1時間後から開始となる事が多いです。
また、アトラクションのクローズも「日没まで」となります。真冬であれば16時前後、真夏でも18時前くらいには運営終了してしまいます。また、雨天時でも傘を差しての利用ができませんので、ご注意を。
幅広い年齢層のゲストが楽しめるけど、意外に体力が必要なアトラクション。
ボートが実際に進むコースは全長約700メートル。陸上競技場のトラックを2周漕ぐのとほぼ同じくらいの距離です。アメリカ河中央にあるトムソーヤ島をぐるっと回り込むような感じになります。他のアトラクションと比べて、それなりに体力を使うのが特徴です。
乗船してから戻ってくるまでの所要時間は約15分。ボートの定員は1隻あたり、16人です。利用の制限は座った状態で足が下に付かない方は利用不可です。
実際にカヌーが進む方向や重要な舵取り等は全てキャストが行ってくれますので、ゲストは指示に従って漕いでいくだけです。ただ、パドルを思い切りかいてしまうと、後ろのゲストが濡れてしまうのでご注意を。
体力的に少々きついアトラクションかもしれませんが、ゲストとキャストが本当の意味で協力し合って、盛り上がる事のできる唯一のアトラクションとも言えます。
現実的には1日1回乗ればいいアトラクションですが、数少ない「参加型アトラクション」ですので、特に男のお子さんなどにはオススメです。
その他の細かなトリビア・攻略法など
アトラクション自体は競争したりするものではありませんが、ボートの推進力は「手」ではなく、主に「脚」の力で進むものです。過度の腕の力は抜いて、力強く「蹴って漕ぐ」ようなイメージです。
もちろん初めての方でも誰でも体験できますが、出発して間もなく、カヌーの前に乗っているキャストさんが漕ぎ方を教えてくれますのでこちらをキチンと聞いておきましょう。
ゲストが使用するパドルは大人用と子ども用がありますが、実はキャストが使用するパドルは少し長さがあり、四種類ほどの長さに分かれています。また、船首のキャストに比べると、推進力が必要な船尾のキャストの方が長めになっています。
また、ちょっと変わった雑学としては、このアトラクションは実は1983年のディズニーランドのグランドオープン時には所属はウエスタンランドで、名称も「デイビークロケットのカヌー探険」というアトラクションでした。
その後、スプラッシュマウンテンなどのクリッターカントリーの工事が始まるため、1991年にこの発着場は一旦移動し、現在のトムソーヤ島「トムの船着き場」が、一時的な発着所となりました。
そして翌年クリッターカントリーがオープンすると、所属もクリッターカントリーになり、「ビーバーブラザーズのカヌー探検」と名を変えてリニューアルされました。過去に「名称」と「所属テーマランド」が変更になるという珍しい経歴があるアトラクションです。
ちなみにこのアトラクションの名前にもなっている「ビーバーブラザーズ」はクローレンスとブリュースターという兄弟。カヌー乗り場の隣にある小屋(上の写真)は彼らが経営する建設会社兼住居です。
以前の記事のスプラッシュマウンテンの紹介ページでは、酒の蒸留器が爆発してスプラッシュマウンテンができた…という話をしましたが、この爆発時にはこのビーバーブラザーズが造ったばかりのダムが壊されてしまったんです。
それでも彼ら兄弟はその廃材を使って、このカヌーを作った…というストーリーがあります。屈強なキャストさんをはじめ、彼らの不屈の精神が浮き出ている様なアトラクションでもありますね。
ディズニーランドの中でも体力勝負?の個性的なアトラクション。他とは少し違った体験ができますのでオススメです。