アニメの声優は人種を考慮して再キャスティング。ディズニー映画は?

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アメリカで広まる人種主義(レイシズム)の問題ですが、アニメ界でもいろいろな動きが。声優とアニメキャラクターの人種を考慮するという風潮が主流になっており、再キャスティングなどの動きが活性化しています。

非白人のキャラクターに白人の声優はNG

超人気アニメ「シンプソンズ」では、白人でないキャラクターを白人声優が担当している場合、全て入れ替えると声明を出しました。

多様性や政治的正しさを尊重するアメリカでは、キャラクターが有色人種の場合、白人が声優を担当すると、批判が集まるのが普通です。

ディズニー映画では声優のキャスティングはどうなっているのでしょうか。

「ムーラン」・「ベイマックス」にみる声優キャスティング

実はディズニーはこうした問題にしっかり向き合っており、キャスティングもキャラクターの人種を考慮して行われています。

ムーランの声を担当するのは、ミンナ・ウェンさん。中国系アメリカ人の女優さんです。

ベイマックスはどうでしょうか。主人公のヒロ・ハマダは日本人を連想させる設定となっていますが、そんなヒロを演じたのは、日系アメリカ人のライアンポッターさん。

ということで、ディズニー映画ではこのように、キャラクターの背景を考えて声優のキャスティングが行われています。

白人が非白人のキャラクターの声を担当するのはなぜ問題か?

なぜ、白人が非白人のキャラの声を演じるのが問題なのでしょうか。それはマイノリティーに強いられてきた不平等の是正という側面が強くあります。

非白人は社会における権力構造上、マイノリティと扱われており、機会不平等の解消は今日の課題となっています。

非白人のキャラクターを白人が演じることで、そのキャラクターの人種の属性を持つ声優の機会を奪ってしまうということです。これが問題です。

実際に、映画・俳優業界はあらゆる面で白人優位の世界。このような側面が不平等是正、多様性の尊重への運動へ向かっているとも言えます。

ABOUTこの記事を書いた人

ディズニーブログ「TDRハック」のファウンダー&ディレクターです(2012月5月〜)。ディズニーリゾート、ディズニーの世界の魅力を伝える記事を執筆しています。

1 個のコメント

  • 白人が白人のキャラを黒人が黒人のキャラをというのは厳しい気もするけど今までの歴史の反省を踏まえてのこととしてはいいアイディアだと思う。いつかそんなルールや縛りがなくても白人が黒人キャラを黒人が白人キャラをみたいに自由にキャスティングできて楽しめる世界になるといい。

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