いつでもにこやかに、そして丁寧にゲストに接してくれる東京ディズニーリゾートのキャストさん。憧れの職業のひとつでもありますよね。
実はそんなキャストに「実際に働かなくてもすぐになれるサービス」がパーク内で開始しています。
今回はこちらについてレポート&どんな背景があるのか…などについて触れてみたいと思います。
この記事のもくじ
正式なプログラムではなくランダムに実施
こちらのサービスは少し前から現地で実施されていることがTwitterなどで伝えられています。
具体的には、パーク内にいるキャストさんからゲストにランダムに声掛けがされ、「コスチュームを着てみませんか?」と言われるケース。
特にお子さんなどに積極的に声をかけられている様子です。
こちらは公式サイトなどに載っている正式なサービスと言うわけではなく、時間も場所もランダムに行われているサービスのようです。
一度は着てみたい憧れのコスチューム
パークを訪れた方なら、一度はそのコスチュームを着てみたいと思うこともありますよね。しかし、現実的には実際にキャストにならなければ基本的には絶対に着ることはできません。
こちらのサービスでは、着られる服は場所によって異なるようですが、主に「ゲスコン(ゲストコントロールキャスト)」の制服が主になっている様です。
また、状況によってはキャストが持っているパレードなどを誘導する「誘導棒」も持って写真を撮らせてくれる事もあります。
これまでなかったこうしたサービスは、パーク側としても新たなコストをかけずに、ゲストに楽しんでもらえると言う非常に面白いサービスだと思います。
実際にはどんな背景が?
ゲストもキャストも楽しめて、コストもかけずに楽しめるこうしたサービス。なかなか評判も良く、双方にとって良いサービスですよね。
しかし、今までなかったこうしたサービスが突然登場したのはどんな背景があるのでしょうか?
ここからはあくまで「筆者の想像」ではありますが、これは「キャスト不足に悩むパークの対策の一環」と言う背景があるのかもしれません。
言うまでもなく、新型コロナウィルスによる閉園からは復帰したものの、現状のパークを見ると、「まだキャストが足りていない印象」を受けます。
そうした中で、少しでもキャストの仕事の一部に触れることで、現在や将来も含め、キャストの人員確保に繋がる事を考えている背景がある様に感じます。
ファンタジースプリングスや新ホテルオープンへの懸念
現状を見ると、キャスト数が若干足りていない印象も受けるパーク。
しかし、来年(2024年春予定)には東京ディズニーシーの第8番目のテーマポートである、「ファンタジースプリングス」がオープンします。
さらに419客室規模のホテル、「東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル」も併せてオープンし、現在の人員ではキャストが全く足りないことがわかっています。
そうしたパーク側の懸念もこうしたサービスに現れているのかもしれません。
コロナウイルス対策の中での矛盾も?
コロナからの復調により、最近は混雑もかなり戻ってきたパーク。そんな中で、こうした気軽にゲストの体験価値があげられるサービスは非常に良いものだと思います。
ただ、これまでは慎重過ぎる程、新型コロナウィルス感染対策を行ってきたパーク。
休園からの再開当初は、キャストがカメラやスマホをゲストから受け取って撮影することさえも行われていませんでした。
そして、そうした規制は少しずつ緩和されているとは言え、キャラクターとの触れ合いはまだ完全に復帰していない状態。
また、ショーやパレードなどでは、一部を除き、キャラクター同士の触れ合いさえもまだ完全に戻っていない状態です。
そんな中で、「不特定多数のゲストとキャストが多くの人間が触れたものを物を受け渡しあう」と言うこうした形は、感染対策と言う面から見ると、一部矛盾しているようにも感じる部分もあるかもしれません。
限られた状況の中で「最善の企画」を
なかなか収まりそうで収まらない新型コロナウィルスに加え、最近ではインフルエンザの感染なども流行ってきています。
こうした懸念を含め、「メリットとデメリット」の両方があるように感じる今回のこうした企画。
しかし、限られた状況の中でゲストを楽しませてくれる「でき得る限りの企画やプラン」を考えていくパークの努力は本当に大変なことだと思います。
また、こうした全てのことに対して、様々な角度から疑問や批判が生じることもあるかもしれませんが、色々な想いを持った多くのゲストが訪れるパークでは、言ってみればそれも当然の事と言えます。
そんな中でも、私たちのできる事は限られています。パークのこうした企画などを楽しみながらも、対策などはしっかり行い、自分自身で管理していくことが必要なのかもしれませんね。