11月3日(金)。東京ディズニーシー・ホテルミラコスタにおいて、挙式披露宴を行いました。
今回のレポートでは、挙式後、教会側の階段から東京ディズニーシーに降り立ち、列席者からライスシャワーを浴びて、ヴェネツィアン・ゴンドラに乗ることができるオプション、セレナータ・イン・ヴェネツィアン・ゴンドラのレポートです。
この記事のもくじ
セレナータ・イン・ヴェネツィアン・ゴンドラとは?
ミラコスタで結婚式を挙げた方が申し込むことが出来るオプションプログラムです。
新郎新婦を含め20名までパレードに参加することができ、3歳以上の子どもは1人とカウントされます。また、受付の方や披露宴の余興等で準備が必要な方は、このパレードに参加することはできません。
パレードに参加する方は、最終打ち合わせまでに、リスト形式での提出が求められますので、その時までに新郎新婦で誰と一緒にパレードしたいのか、よく話し合っておく必要がありますね。
挙式後、いよいよ幸せな船旅へ出発!!
挙式が終わり、メイヤーが「チャオ!」と、出ていくと、前室で待っていた私たちに「3人で一緒に写真撮りましょう♪」と、記念撮影に応じてくれました。
その間、チャペルでは、セレナータ・イン・ヴェネツィアン・ゴンドラに参列する方々の名前が呼ばれていました。
メイヤーと別れた後、チャペルから列席者が出てきました。
私は、彼らを見届けながら、介添えさんに、冬用のケープをつけてもらっていました。とりわけ寒いというわけではありませんでしたが、ケープが可愛かったのでついつい。
セレナータ・イン・ヴェネツィアン・ゴンドラに出る方は、教会脇の階段を使ってパークへ降りていきますが、その他の方は、教会前のスペースで待ち、新郎新婦を見送ります。
「それでは出発します」と、介添えさんの合図とともに、教会脇の小さなバルコニーへ。
「いってらっしゃーい」と、パレードに出かけない親族や、友人に見送られます。
バルコニーに一歩足を踏み出した時、チャペルの鐘がカーン、カーン、カーンと鳴り始めました。ついに夢に見たあの瞬間です。
数歩進み、手すりに近づいて、階下にいるパレードに参加する列席者や、パークに来ているゲストに手を振ります。
なんと、まあ!パークに遊びに来ているゲストが多いこと!!多いこと!! 「ギャラリー多すぎだよ……」と、思わず、新郎と苦笑い。
それもそのはず。先日、このTDRハックで、きっしーさんの記事(こちら)において、東京ディズニーシ―でも大混雑の様子がレポートされていました。
さらに、この前週及び、前々週の週末は、台風と秋雨前線の影響で天気が悪く、この3連休にゲストが集中することは、ある程度想定はしていましたが……。それでも、まさか、ここまで多いとは……。緊張で、笑顔がなんとなく引きつっていくのが分かります。
「それでは降ります。ご新郎様はご新婦様をエスコートしてください」と、介添えさん。バルコニーにいたのは、ほんの数秒です。もっと手を振りたかったな、と思いましたが、バルコニー脇の階段をゆっくりと降り、パレードに参加する列席者に側を通ると、「おめでとう!」と、カラフルなライスシャワーが降ってきました。
そして、3名の楽器演奏者が一礼し、「それでは出発します」と、ホテルキャストさんを先頭に、いよいよパレードのスタートです。
パレードは、教会下をスタートし、賑やかなハーバー沿いを歩き、ヴェネツィアン・カーニバル・マーケットとヴィラ・ドナルド・ホームショップの間の通り(通称:ミニー通り)を抜け、新郎新婦はヴェネツィアン・ゴンドラ乗り場へ、パレード参加者は、リストランテ・ディ・カナレットの入口にかかる橋へと向かいます。
途中途中、先導して下さるホテルキャストさんも後ろを振り返って、列がばらけていないか確認してくださいますが、歩くスピードは心なしか速く感じました。
夕暮れ時のヴェネツィアン・ゴンドラを貸し切り、優雅な船旅へ
私たちは、一般のヴェネツィアン・ゴンドラ乗り場とは反対側に案内されました。
もちろん、ゴンドラのスタンバイはすでに完了しており、新郎が先に乗り込み、私が乗り込むときには転ばないようにエスコート。プリンスとプリンセス気取りになることは、忘れないように(笑)
ヴェネツィアン・ゴンドラにスタンバイしているゲストからも「おめでとうございます!」とたくさん声をかけていただき、また、カメラやビデオが回っていて、嬉しいやら恥ずかしいやら。
私たちの席は、ゴンドラの一番奥。
席に着くと、介添えさんがドレスを整えてくれたり、目の前に専用のカメラが置かれたり、と、準備が進められます。
ヴェネツィアン・ゴンドラのスタンバイエリアでは、キャストによる館内放送を流しているところでした。
「それでは、間もなく、ウエディングゴンドラが出航いたします。私が『ウーノ(1)、ドゥーエ(2)、トレ(3)』と、言ったら、皆さんで、『ボン・ヴィアッジオ!(良い旅を!)』とお見送りしましょう。いきますよ。ウーノ! ドゥーエ! トレ!」
「「ボン・ヴィアッジオ!!」」
その声に合わせて、ポン!と、シャンパンコルクが開く音。そして、ゴンドラは、ゆっくりと岸から離れて行きます。
シャンパングラスにシャンパンが注がれると、船頭のゴンドリエキャストが
「ご新郎様、ご新婦様。あちらをご覧下さい」
と、言ったので、ゴンドリエキャストが指した方向を見ると、パレードに参加してくださった家族や友人が、旗を振ったり、しゃぼん玉を吹きながら、カメラを構えてくれていました。
「それでは、皆さんに向かって乾杯しましょう!」
「かんぱーい!」
私たちはシャンパンをひと口。残念ながら、シャンパンの味の善し悪しは分かりませんが、ゴンドラに2人きり、ウエディングドレス姿、パラッツォ・カナルの風景、これだけで十分でした。
パレード中、タンバリンを叩いていた演奏者の方が歌うカンツォーネに乗せて、ゴンドラは、ゆっくりとリドアイル方面へ舵をきります。(以前、このアトラクションに乗っている時、この辺りは、水路が大変細く、ぶつからないようにするためには、「ゴンドリエの腕の見せ所」と言うのを聞いた記憶があります)
ゴンドラがここまで来ると、パレードに参加してくれたゲストの方は、ホテルキャスト先導の元、披露宴の控室に通されるようです。
それでも、リドアイルの周りには多くのゲストがいて、皆さん口々に「おめでとー!」と、拍手してくれるのが、とても嬉しかったです。私たちも「ありがとうございます」と、手を振って応えます。
リドアイルに差し掛かると、もうすでに、夜のハーバーショーを待っているゲストが数組。
そして、何よりも感動したのは、プロメテウス火山の近くで輝いている夕陽。
何て素晴らしい夕陽なんだろう……。自分の語彙力の無さにショックを受けましたが、本当にその言葉しか出てこない美しさ。
「チャペルの方をご覧下さい」と、船頭のゴンドリエキャスト。
すると、挙式に参加してくださったゲストが手を振っているのが見えました。
リドアイルの脇を通る時は、カンツォーネは、有名なサンタ・ルチアに変わりました。せっかくなので、一緒に口ずさんでみました。
すると、ご家族連れのゲストが、「おめでとー!」と、私たちに向かって手を振ってくれました。しかも、この家族連れのお姉ちゃん(小学校3年生くらい?)は、私たちのゴンドラがリドアイルから離れるまで、後を追いかけてきて、ずっと「おめでとー!」と、お祝いしてくれました。
夫婦で最初の願い事は?
船旅の終盤、『願いが叶う橋』の下をくぐるとき、願い事をするのは、このアトラクションのハイライトです。
「お2人の願いは今、まさに叶ったわけでありますが、ここで新たなお願いをかけてみてはいかがでしょうか?」と、船頭のゴンドリエさん。
夫婦でかける最初の願い……何だろう? え? 何だろう? 色々思いはめぐりますが、やはり、いつまでも一緒にいられますように、私は、そう、願いました。
ちなみに、彼が何を願ったのかは私は知りません(笑)
下船後も、多くのゲストに「おめでとー!」と、言ってもらいながら、ミラコスタのプールの側にある関係者出入り口よりホテルの中に入り、美容室へと向かいます。
途中、ホテルのロビーで、私たちを担当して下さっているプランナーさんが、満面の笑顔で「おかえりなさーい」と出迎えてくださいました。「楽しかったですか?」「楽しかったです!」(新郎)「あれだけ人が多いと緊張しました」(私)と、会話をしながら美容室へ向かい、披露宴の準備に取りかかります。
披露宴の準備と言っても、ベールアウトをして(これも、美容のオプションとして、10,800円追加料金がかかりましたが)、メイクや髪型を簡単に直していただきます。
(この時、一応、お手洗いに行くかどうするか尋ねられましたが、特に行きたいわけではなかったので行きませんでした)
その頃、列席者の皆さまは控室で、一口サイズの前菜やアルコール、披露宴の余興のひとつである新郎新婦に関するクイズ抽選会への参加で楽しんでいた様です。
このオプションを考えていらっしゃる方へ
このプログラムは、ホテルミラコスタで挙式披露宴をおこなう方々がつけられるオプションプログラムですが、1日に1組(もしくは2組)のみしかつけられないので、チャンスがあれば、おすすめのオプションです。
と、読者の皆様に勧めておいて…なのですが、成約当時、私は、このオプションをつけることに難色を示していました。
確かに、憧れではありましたが、オプション費用が高額(税込310,000円)な上、そこまで美男美女ではないので、パレード中に変な事言われたり、ネット上で変な事を書かれたら嫌だな…と思っていたのですが、実際、そのようなことはなく、たくさんのゲストの方が、拍手と共に、「おめでとうございます!」「お幸せに!」「ミラコスタで結婚式ってできるの?」「ゴンドラ貸切なんてすごい!」「花嫁さん、超綺麗」(←笑)と、お祝いの声や驚きの声をたくさんいただきました。
さらに、実際、ウエディングドレスを着てパークを歩き始めると、お金の事など、どうでもよくなりました。
常に、私たちの周りには、介添えさんを始め、数名のホテルキャストがいて、ヴァイオリン、アコーディオン、タンバリンの楽器演奏のキャスト、ミッキー広場等にいるゲストコントロールキャスト、ゴンドリエのキャスト等々、キャストの人件費や、ライスシャワー代、船上で飲むシャンパン代、一時ですが、パーク内の1アトラクションを貸し切っている時間があることを考えると、オプション代金の310,000円は、かかっても仕方ないのかな、と思えてしまいます。
そう思わせてしまうのが、いわゆる『ディズニーマジック』と呼ばれるものなのかもしれません。
次回は、いよいよ最後。披露宴の様子をレポートしたいと思います。私たちは、披露宴を2人のオリジナルで仕上げていくミラコスタ・ウェディング・トラディツィオナーレというプランで、オプションを組み合わせて、自分たちなりの披露宴をしました。その様子をレポートできたらと思います。
長いレポートになりましたが、次回もよろしくお願いします。
(今回、TDRハックでご活躍中の、きっしーさんを始め、多くの方にお写真を提供いただきました。この場を借りて、お礼を申し上げます)