多くのゲストが訪れる東京ディズニーリゾート。季節や時期、そして様々な社会情勢にも合わせて周知する事も変わってきます。
特に猛威を振るった新型コロナウイルスによる臨時閉園など、パークへの影響は運営側・ゲスト共に想像を超える影響を与えました。
そんな様々な「お知らせ」をしてくれる看板。こうした看板は過去にも様々な形でパークに登場しています。今回はそんなこの何気ない看板のこれまでの歴史について振り返ります。
この記事のもくじ
当時は衝撃だった「三脚持ち込み禁止」
現在は当然のように浸透していますが、東京ディズニーリゾートは以前は「三脚や一脚などの大きな撮影機材による撮影が可能」となっている時期がありました。
それが2008年9月1日から全面禁止になりました。こちらの看板はそれを伝えるもの。
まだ三脚などの使用がOKだった頃は、ゲストが足を引っ掛けてしまうなどの危険がある他、三脚やハードケースで大きく場所取りをする事についても問題になっていました。
また、これは園内で撮影した映像を販売していた人(刑事事件として逮捕されました)がいた事もあり、それがきっかけになったとも言われています。
今でこそ当たり前になりましたが、以前のパークはこんなこともあったんですね。
新型肺炎「SARS」の時の看板
世界的な脅威となった新型コロナウイルス。しかし、それ以前にも東京ディズニーリゾートでは、香港などで大流行していた、SARS(severe acute respiratory syndrome、重症急性呼吸器症候群)についての注意喚起が行われていた事もありました。
写真は2007年の様子。結果的に日本国内ではそれほど大きな感染にはならずに過ぎてしまったのですが、当時は今と同じようにパークも衛生管理に敏感になっていた時期がありました。
新型インフルエンザ大流行の時
まだ、今でも冬の季節になると流行しますが、2009年にも新型インフルエンザが猛威を振るい、ご覧のような注意喚起の看板がパーク内外に建てられました。
この時もコロナの時ほど大きな行動制限があったわけではなく、比較的短い期間で大きな被害がなく済みました。
こうした部分を見比べていると、今回の新型コロナは異例の対応であった事がわかります。
年末恒例だったカウントダウンの看板
続いては、年末の恒例だったこちら。
今は見ることがなくなりましたが、東京ディズニーリゾートでは12月31日にカウントダウンパーティーが開催されており、事前申し込み限定の非常に人気の高いイベントでした。
しかし、過剰な場所取りや、数日前から並ぶ行為が横行したり、入場開始直前には大きなトラブル何絶えず、それが直接的な要因なのかは不明ですが、2010年からは休止となっています。
こちらの看板はその時の注意事項などが書かれた看板。来園は「12月31日の当日に来てください」と促す内容。
しかし、現実的には12月31日に普通に行くと、想像絶する長蛇の列になっており、結局ルールを守らない人達が優先された、早い者勝ちだった…と言う象徴の看板の1つとも言えます。
東日本大震災から復帰したときの看板
こちらは2011年3月11日の東日本大震災の後、パーク再開後に間もなく置かれていた看板。
これは再開はしたものの、まだ完全にアトラクションなどが再開しておらず、休止中のアトラクションなどが表示されていた看板です。
ランチショーがネット予約のみになった際の看板
続いては、今でこそ当たり前となったショーレストランのネット予約について。
2009年以前は、当日朝早く窓口に到着した人の早い者勝ちで、窓口で受け付けると言う形がとられていました。
それがすべてインターネットの予約に変わった時の看板。
今でこそ当たり前ですが、当時はアトラクションやショーの場所取りだけでなく、レストランも朝一でダッシュしながら取りに行ったと言う時代があったのですね。
新型コロナウィルスによる注意喚起看板
そして2019年から世界中に感染拡大した新型コロナウィルスに関する看板。
今回はこの看板だけでなく、追加の看板も多数登場しました。
また、併せて東京オリンピック開催間近となった頃からは、荷物検査を強化する旨の表示がされた看板も登場しました。
…このようにパークの歴史とともに様々な表示がされてきた看板。
スマートフォンアプリが中心になり、デジタル表示が中心となっていく中、これからはどんな表示になっていくんでしょうかね。
…多くのゲストが訪れるパーク。デジタル的な表紙ももちろんですが、やはり現地でのこうした看板は効果的。今後も規制やお願いだけでなく、楽しい事もたくさん表示されるようになると良いですね。