【東京ディズニーシー22周年】シーのシンボル、アクアスフィアの歴史を振り返る

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2023年9月4日、東京ディズニーシーは22周年を迎えました。世界で初めて「海」を題材としたディズニーテーマパークが日本に誕生した事は私達にとって、とても誇らしい事ですよね。

世界で唯一存在する、東京ディズニーシーと言うテーマパーク。その入り口にはご存知、パークのシンボルとも言える「アクアスフィア」がその姿を見せています。

今回は、そんなこのアクアスフィアのこれまでの過去の歴史や様子を振り返ってみたいと思います。

誰もが目にする高揚感を与えてくれる場所

こちらの東京ディズニーシーのシンボルとも言える、アクアスフィア。

その名前やは「水 (aqua) +球体/天界 (sphere)」を組み合わせたディズニーが良く使う造語の一つ。水の惑星である地球を象徴する、この地球儀は直径約約8メートルあります。

パークを訪れた誰もが目にするこちらの光景。周囲は昼間はアップテンポなこれから冒険に出発するような「高揚感ある音楽」が流れ、夜にはその旅の余韻を残す「スローテンポな音楽」が流れ、ゲストの心地よい疲れを優しく包んでくれます。

22年間ここに静かに佇むアクアスフィア。そのこれまでの姿を振り返ってみたいと思います。

基本的にはあまり装飾されない場所

こちらのアクアスフィアですが、実はシーの開園当初はイベントの時などに直接装飾がされることは基本的にはあまりありませんでした。

そんな中、写真は今から約17年前の2006年2月の様子。

この時はアメリカンウォーターフロントなどを中心に行われていた、スペシャルイベント「ディズニー・リズム・オブ・ワールド」(2004年~2006年冬に行われたイベント)に合わせ、アクアスフィアの周りに小さな旗が飾られたことがありました。

装飾としてはかなりシンプルではありますが、この頃のパークでは各エリアなどのイメージも大切にしていたからと言うことの裏返しであるようにも感じます。

初のアニバーサリーイベントとなる5周年

続いては、アクアスフィア自体の装飾ではありませんが、2016年7月から開始した、東京ディズニーシー5周年。

当時はご覧の通り、アクアスフィア前に大きな土台が設置され、アニバーサリーのコスチュームに身を包んだミッキーたちのスタチュー(銅像)が飾られました。

初めてのアニバーサリーを迎えたディズニーシー。様々なショーや企画も盛りだくさんでした。このアクアスフィア周辺にこれだけ大きく派手に装飾がされるのは、この時が初めてだったと思われます。

ディズニーリゾート25周年の時には浮かび上がる25の文字

続いては、東京ディズニーシー5周年から2年後の2008年4月に行われた、「東京ディズニーリゾート25周年」の時の様子。

この時はご覧の通り、シーの5周年の土台などを一部残してデコレーションがされていました。更に、夜になるとアクアスフィアに「25」の文字が浮かび上がるような演出がありました。

地球に文字を投影すると言う斬新な演出が目を引きました。

10周年は巨大な魔法使いミッキーが登場

続いては2011年9月の東京ディズニーシー10周年の時の様子。

この時はもともと予定されていた日程(2011年4月~)が、東日本大震災のために約半年間延期され、シー本来の記念日である、9月4日スタートとなりました。

パークだけでなく、色々なものが大きく変わり、変更や中止が相次いだ「激動の年」でもありました。

しかし、アクアスフィアの前に静かに佇むミッキーの像は、私たちに夢や希望を与えてくれた存在となりました。

2016年の10周年は「ウィング・オブ・ウィッシュ号」が

続いては、2016年4月から開始となった、東京ディズニーシー10周年。この時アクアスフィアの前に飾られたのは大きな船、「ウィング・オブ・ウィッシュ号」。

今までこのアクアスフィア周辺に掲げられた演出としては、一番大きく、印象的なものとなりました。

パークのアニバーサリーの中でも、非常に評判の良かった10周年。この時はここ以外にもパーク全体に様々なデコレーションが設置されていました。

2016年1月には初めての大規模改修が

続いては「かなり珍しい状態」だったと言える、アクアスフィアの大規模改修。2016年1月にはご覧の通り、アクアスフィア自体が全てシートで覆われ、大規模改修が行われました。

しかし、そこはさすがディズニー。単なるシートで覆うのではなく、キャラクターたちがディズニーシーを冒険するようなイラストが描かれたシートが使われました。

こんな所にもディズニーシーらしいこだわりを見せてくれました。

2020年には新たに柵が設置

続いては、アクアスフィア自体の改修ではなく、「その周りの柵」に追加工事がされた時の様子。

SNSが流行り始めたこの時代、アクアスフィアの縁(ふち)に立ち上がって、写真撮影する方が非常に増えはじめました。

その為、危険であったことから、「柵」がもう1周分、外側に追加され、ここに立ち上がって撮影をすることが物理的にできないようになりました。

時代の進化に合わせたパークの変化…といったところでなんでしょうね。

コロナの真っ最中の20周年はシンプルに

続いてはまだ記憶に新しいディズニーシー20周年の時の様子。

この時はまだ新型コロナウィルスによる様々な制限運営の真っ只中であったため、そもそも20周年自体が実施されるかどうか…も危ぶまれていた時でした。

そして、非常にシンプルな形になったデコレーションですが、これはまだ感染予防のソーシャルディスタンスを保つため、ゲストができるだけ1カ所に集中しないために配慮されたデコレーションであったと思われます。

次回のアニバーサリーではその分、また豪華な装飾などがされるといいですよね。

進化と変化を続けるパークのシンボル

22周年を迎えた東京ディズニーシー。そして「いつも変わらぬ姿」を見せてくれる所と、「いつも新鮮な感動」を与えてくれる、かけがえのない場所。

「冒険とイマジネーションの海へ」と言うタイトルの通り、東京ディズニーシーでは、私たちのイマジネーション(想像力)で楽しむところが多く存在します。

普段はあまり大きく変化することないこのアクアスフィアですが、これからもパークの進化と変化に合わせ、私たちをずっとこの場所で見守っていてくれるのでしょうね。

ABOUTこの記事を書いた人

DヲタのWEBライター。TDRハックの他に、 個人ブログ「TDRな生活」や「株式会社ぴあ」の「ディズニー特集 -ウレぴあ総研」で多くのTDRにまつわる記事を執筆。7冊のディズニー関連書籍の著者でもある。近著に「ひとりディズニー50の楽しみ方」 (サンクチュアリ出版 )。…慌てず急がず、ゆっくりゆったりとパークを散策しながらお酒を楽しむのが好きです。

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