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様々なコンテンツで私たちを楽しませてくれる東京ディズニーリゾート。近年ではゲストが思い思いの工夫を凝らした、バウンドコーデ等の服装で楽しむゲストも増えています。
しかしながら、パークに着て行ったり、持ちこむ物に関しては、園内の秩序を保つため、「それなりのルール」が設定されています。
そんな中、今回は話題となったのは、「自作の大型ぬいぐるみ」を持ち込んだゲストがいた事。一体そのルールの境界線はどうなのでしょうか。
この記事のもくじ
許容範囲を超えている?自作の大きなぬいぐるみ
当然の事ながら、パークを楽しむために、ある一定のものは持ち込むことが許可されています。
しかしながら、下記の様に、もちろん危険物や他の人に迷惑をかけるもの等は禁止となっています。

公式サイトより引用
そんな中でも、許可された秋のハロウィーンの仮装の時期だけは、キャラクターの仮装や一部小物の持ち込みなどが認められています。ただし、こちらも細かなルールがあります。
そんな中、今回話題となっているのは、「顔の目や口などが動く、ほぼ等身大のチップとデールのぬいぐるみのようなもの」を持ち込んだゲストがいた事。
すごい人いた!もっと間近で見たかった#TDR_now pic.twitter.com/Paopu1z6eC
— やーーまだたろ (@yoooani) June 28, 2023
ディズニーランドの園内のバス(オムニバス)に乗って、パレード待ちしているゲストなどに向けて、「そのぬいぐるみをアピールしているような動画」が話題となりました。
果たしてどんなところに問題があるのでしょうか。
パークが提供するコンテンツを楽しむ場所
こうした自作のものに関しては、前述の通り、ハロウィーンの時は小物等を持ち込む事は、ある程度許可されています。
しかしながら、厳格なルールがあり、これはもちろん仮装の期間以外にも細かく定められています。

「キャラクター(略)と間違える可能性のある服装」は禁止との記載(公式サイトより)
更には、「キャラクターや出演者、キャスト(従業員)と間違える可能性のある服装」はお断りと書かれています。
また、下記の通り、「お断りしている行為」の注意事項には、「他のゲストや第三者、キャストまたはディズニーの著作権、商標権その他知的財産権(略)、肖像権またはその他の権利を侵害する行為、および侵害するおそれのある行為」も禁止と記されています。

(公式サイトより)
その理由は、当然のことながら「パークが提供するものをゲストが楽しむ」と言う基本的なことを守る為でもあります。
パークは「自己表現の場」ではない
投稿された動画や画像などを見ると、確かにかなり高いクオリティーで作られていることがわかります。
しかしながら、その品質にかかわらず、こうしたものは「パークの公式のものと間違える可能性」や、「そのキャラクター自身の尊厳等を損なう可能性」もあると思います。
また、こうしたものは他に披露できる場所があり、注目を浴びたいためにわざわざディズニーパークに持ち込んだと言うのは、明らかな自己表現の表れでもあると言えます。
本来、パークは「パークが提供するものを享受する場所」であり、自作のものを披露する場所ではないはずです。
キャストが見逃しているからオーケー?
今回の件しては件に関して、様々な意見が見られますが、中には「キャストがオーケーしたのだから構わないのでは?」と言う意見も見られます。
もちろん、最低限の判断基準として「入り口でセキュリティキャストに止められなかった」と言う事は、ある程度「入場はOK」という判断になると思います。
しかしながら、荷物検査は100%完全にチェックをされているわけではなく、また中に入ってから取り出したり、組み合わせて完成したり…と言うケースも見られます。実際に過去には禁止されているモデルガンが荷物検査を通過して持ち込まれたケースもありました。
そうした事を考えると「入り口でキャストに止められなければOK」と言うのは正確な判断とは言えない部分もあると思います。
実際に今回の方がどこまでキャストの判断を受けていたのか、そもそも確認されていたのかはわかりませんが、周りへの影響も考えてへ行いたいものですね。
こうした行為が更に状況を厳しくする可能性
長くパークに通っている、いわゆる「Dオタ」と言われる方々は、こうしたルールを逸脱するような行為や、その判断がつきにくいグレーゾーンの状況が多く発生すると、「さらに周辺ルールが厳しくなる」という事を危惧しています。
そのため、多くのゲストの方はルールを守ってパークを楽しんでいます。
しかしながら、こうした行為を行う方がいると、「さらに仮装のルールや持ち込むものに関してのルールが厳しくなる」ということが考えられます。
よく言われる「オタクが自分の首を絞める」と言う行為。「その時だけの承認欲求」のために、今後のパーク全体に影響を与える可能性があるかどうかも考えて行動したいものです。
「強すぎる承認欲求」への嫌悪感
パークには日本中、いや世界中から様々なゲストが訪れます。その楽しみ方は千差万別。基本的には自由に楽しむものだと思っています。
しかしながら、今回のこうした行為は、「パークで自分が楽しむ」と言うより、「自分の行為や言動が注目を浴びたいという承認欲求の為にパークを利用している」と言えると思います。
こうした行為が横行すると、自作物が次々と持ち込まれたり、これまでも良く問題になる「パーク内でパフォーマンス」をしてしまったり…と、純粋にパークを楽しむのではなく、「パークを自己表現の場として使う人」が増えてくる可能性も考えられます。
…自由に楽しめる東京ディズニーリゾート。しかし、その「自由」は「何でもあり」ではありません。
パークは「パークが提供するエンターテイメントを楽しむ場所」であり、「ゲストが自己表現をする場所」ではありません。
そうした自分の行為が、今後のパークに大きな影響与える可能性があると言うことを十分意識しながら楽しみたいものですね。