ディズニー・プレミアアクセス対象施設&ショーが増えるとどうなる?懸念や問題点まとめ

ライター:

人気アトラクションの長い待ち時間を短縮できる、「ディズニー・プレミアアクセス」。

1つのアトラクションにつき、1,500円から2,000円必要(アトラクションのみ)ですが、まさに「時間を買う」魔法のチケット。

順次対象アトラクションが増えており、私達ゲストの選択肢が増えるのはありがたいですが、それに対する今後の気になる点等について考えてみたいと思います。

徐々に増えていく対象アトラクション

2022年5月から採用された「ディズニー・プレミアアクセス」。ご承知の通り、これまであった無料のファストパスは実質的に廃止され、「有料のファストパス」としてプレミアアクセスが登場しました。

開始当初はディズニーランドでは「美女と野獣”魔法のものがたり”」、シーでは「ソアリン:ファンタスティック・フライト」、その後に「トイ・ストーリー・マニア!」が対象に。

【プレミアアクセス攻略法】 いつ買う?何時を選ぶ?どれくらいの待ち時間なら買うべき?

その後、2022年11月11日から開始したショー、「ビリーヴ!〜シー・オブ・ドリームス〜」では、初めてショーでもプレミアムアクセスが対象(2,500円)となりました。

さらに12月9日からは上記に加えて、「タワー・オブ・テラー」や「センター・オブ・ジ・アース」「ベイマックスのハッピーライド」が対象となりました。

【料金】

(2,000円)

美女と野獣“魔法のものがたり” 
ソアリン:ファンタスティック・フライト
トイ・ストーリー・マニア!

(1,500円)

ベイマックスのハッピーライド
スプラッシュ・マウンテン
タワー・オブ・テラー
センター・オブ・ジ・アース

こうした有料アトラクションは今後も増えていくものと思われます。

ゲストにとっては選択肢が増えて良い事

こうしたアトラクションの有料化については、これまでは無料だったものが有料化されたものです。

この部分に対して、ネットでは「金儲け主義だ」、「夢じゃなくってお金の国だ」等と揶揄されることも多くなっています。

しかし、冷静に考えれば、このプレミアアクセスだけでなく、これまでの様に並んでもアトラクションには乗れるので、「時間を買う」と言う概念の選択肢が増えると言う意味では、ゲストにとってもありがたい事といえます。

考えられる「今後の懸念」

では、このプレミアアクセス対象アトラクションについて、考えられる今後の「弊害」について触れてみたいと思います。

まず、この制度がスタートしても前述の通り、通常に並んで乗ることができます。ただ、プレミアアクセス対象者が増えると言う事は、当然ですが、「通常に並んで待っている人のキャパ(数)が減る」と言う事になります。

シンプルに例えるならば、仮に「1日10,000人利用できるアトラクション」が、プレミアアクセスで3,000人利用するとなると、1日の通常ゲストのキャパとして「これまで10,000人乗れたものが、7000人に減ってしまう」と言う事でもあります。

これはもちろん日によって異なりますが、単純にその分「今までより待ち時間が伸びる」ことが明確です。実質的には「プレミアアクセスを買っていない人がその分の時間を負担する」と言う事にもなります。

パークが混雑を減らす努力をしなくなる?

前述したようにゲストの選択肢が増えるのは非常にありがたいことといえます。

ただ、この仕組みが進めば進むほど、ゲストにとってマイナスの要素となるのが、「パークが混雑を減らす努力をしなくなる」と言う可能性。

当然のことですが、こうしたプレミアアクセスやバケーションパッケージに付属するいつでも乗れるアトラクションチケット等は、パークがガラガラであった場合はその価値がありません。

パーク側としては、アトラクションや園内が混雑すればするほど、これらの有料チケットの価値が上がることになるため、積極的にパーク内の混雑を解消したり、アトラクションの列を短くする努力を今後もしなくなる可能性が高くなる懸念も無いとは言えません。

アトラクションの待ち時間を盛ってくる可能性?

前述した通り、パークとしてはアトラクションやパークが混雑している方が都合が良いと言うことになってしまいます。

そのため、極端な話ですが、アトラクションの待ち時間を通常時間より「盛って」しまうことによって、プレミアアクセスの購入を促したり、バケーションパッケージの購入を勧めやすいと言うことにもなります。

こちらに関しては明確なデータがある訳ではないので、「あくまで筆者の感覚と感想」ですが、プレミアアクセス導入後は各アトラクションの待ち時間は実際の待ち時間よりやや長くなっている様な傾向を感じます。

ゲストの選択肢が増えて便利なはずのプレミアアクセス。しかし、そんな懸念も考えられる様な気がします。

混雑日は購入覚悟で行く必要も

選択肢が増えてありがたいディズニープレミアアクセス。そして対象アトラクションの増加。

しかし、他にも懸念される事として、利用者が増えれば増えるほど、プレミアアクセスやスタンバイの時間が伸びてくる可能性があります。

そのため、人気アトラクションを確実に乗れて、快適に過ごすためには「購入を視野に入れて行く」と言うことを考える必要が出てくることもあると思います。

もちろん待てば乗れるアトラクションですが、例えばシステム調整(一時的な休止など)の復帰後には、チケットを持っている人しか乗れない状況も発生しています。

そう考えると、どうしても乗りたいアトラクションは最初から購入することを視野に入れる必要があるかもしれません。

対象が更にショーにも広がる可能性

広がるプレミアアクセス対象アトラクション。ここまで少しネガティブなお話をしてきましたが、逆にゲストにとってありがたい方向に進む可能性もあります。

それは、今後のエンターテイメントプログラム(ショーやパレード)でもプレミアアクセス対象が増える事。

一見すると、「ますますお金がかかるのでは…?」となるかもしれませんが、例えばショーの抽選やバケーションパッケージでないと確実に見られない屋内ショーも、お金を払えば確実に見られるおならば、「アトラクションは乗らなくてもいいけど、ショーがどうしても見たい!」お言う方の要望にも幅広く答えられることにもなります。

もちろんその発行枚数によっては簡単に買えない事があるかもしれませんが、「お金で時間を買う」だけでなく、「お金で絶対に見られる権利が得られる」と言う選択肢が増えるのはゲストにとってはありがたいことですよね。

…以上、色々述べてきたプレミアアクセスによる、メリットとデメリット。

本来は入園料だけで全てをじっくりしっかり楽しめるのが理想ではありますが、今後のパークは「入園料プラスアルファ」の料金と言うことも念頭に入れていく必要があるのかもしれません。

ちょっと予算がかかるのは大変ですが、何かと忙しい現代人にとっては、これもパークをじっくりしっかり楽しむ手段なのかもしれませんね。

ABOUTこの記事を書いた人

DヲタのWEBライター。TDRハックの他に、 個人ブログ「TDRな生活」や「株式会社ぴあ」の「ディズニー特集 -ウレぴあ総研」で多くのTDRにまつわる記事を執筆。7冊のディズニー関連書籍の著者でもある。近著に「ひとりディズニー50の楽しみ方」 (サンクチュアリ出版 )。…慌てず急がず、ゆっくりゆったりとパークを散策しながらお酒を楽しむのが好きです。

2 件のコメント

  • 最近実際にプレミア対象アトラクションにスタンバイしましたが、確かに待ち時間表示より短い時間で乗れました。
    キャストさん自身が「表示よりも早い」と仰っていたので、待ち時間表示を盛っていることは少なくともその日は確実でした。
    入園だけでも高額なのに、混雑で価値が上がるとはいえ何をするにも酷すぎたので、正直この先行くことはないです。

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