ショーやアトラクションだけでなく、行く時のファッションやコーデを楽しむのも東京ディズニーリゾートで大きな魅力のひとつ。
しかし、どんな格好でも良いと言うわけではなく、仮装等で入園するためには細かなルールが定められています。
そんな中、近年は「東西の両方のパーク」で色々と話題になるのが「奇抜な格好」や「露出の多い衣装」での入園。どこまでが許される?何が問題?などについて考えてみたいと思います。
この記事のもくじ
毎回繰り返されるパークでの服装問題
東のテーマパーク、東京ディズニーリゾートでは、仮装での入園はハロウィーンの期間のみに定められ、キャラクターの仮装等には厳格なルールが付されています。
対して、西のテーマパーク、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」では、特段の期間の定めはなく、同テーマパークと関連の無いキャラクター等の仮装もOKとなっています。
しかしながら、定められたルールの中ならば「何でも良い」、「書かれていなければ何をやっても良い」と言うわけではありません。
こうした部分の解釈から、両パークとも、服装に関して度々話題になります。「あれはマズいのでは…?」「さすがにルール違反でしょ?」といった事も多くあります。
基本的には両パークとも、「パークにふさわしくない服装」は不可で、公序良俗に沿った最低限の服装であることが定められています。
話題となった「パークにふさわしくない服装」での入園
そんな中、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで、ある女性グループが「露出部分が多い」とされる格好で入園し、それを撮影したものが拡散され、話題となりました。
そして、各ニュースサイトなどにも取り上げられ、同パークの公式Twitterアカウントでは、「公序良俗に反する服装やパークにふさわしくない過度な露出はお断り、退場いただく場合がある」と言う趣旨のツイートが挙げられました。
【お願い】
さまざまな仮装でパークを楽しむゲストを歓迎していますが、多くのゲストの安心安全のため、ルールとマナーへのご協力をお願いします。
公序良俗に反する服装やパークにふさわしくない過度な露出はお断り、退場いただく場合があります。
ご来場前にご確認下さい↓https://t.co/c02lO5VJoh— ユニバーサル・スタジオ・ジャパン公式 (@USJ_Official) October 19, 2022
こうした形で個別の件に関して、公式から注意喚起されるのは異例のことと思われます。
また、同パークだけに限らず、東京ディズニーリゾートでも同様にこれまでも様々な「奇抜な服装」が問題となりました。
「制服ディズニー」は公式も認めた?
今回はユニバーサル・スタジオ・ジャパンでの問題でしたが、これまで東京ディズニーリゾートでも過去に同様の問題が数多くありました。
こちらもだいぶ前からある話題ですが、例えば「制服ディズニー」。
もちろん制服で入園すること自体は全く問題の無いことですが、「成人した男女があえて高校等の制服を着てパークに入園する」ということがありました。
それ自体は大きな問題とするべき所では無いのかもしれませんが、その「制服の姿で飲酒」をしたり、「喫煙する」と言う姿が園内でも見られ、こちらについて問題となりました。
しかし、近々イクスピアリには制服レンタルのショップ(KANKO SHOP Select Square)がオープンすると言うニュースも。
イクスピアリは、ご存知東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドが運営するショッピングモールでもあり、こちらは暗黙の了解(?)として、オリエンタルランドも認めたと言う形にもとれますね。
パジャマ、体操服、ランドセル…迷惑をかけていないけれど…?
その他、一時期ワイドショーなどでも取り上げられ、話題となったのが「パジャマディズニー」。
その名の通り、家で着る「上下のパジャマを着た状態」でパークに入園するいったことが一時期話題となりました。
また、「体操服ディズニー」といった形で、学校の体操着と思われるものを揃えて入園するケースや、成人した男女が「ランドセルを背負って小学校低学年のような姿で入園」と言うこともありました。
また、ディズニーでも先程のいわゆる「下着ユニバ」では無いですが、露出度の高い服装で入園する事も過去にはありました。
こういった服装に関する部分は「原則的に他人に迷惑をかけていると言い切れない部分」もあります。
ただ、露出度の高い恰好は、やはり多くのゲストが訪れる場所としては公序良俗にふさわしくないものであるのは明らか。
さらに直接迷惑をかけていないとしても、「奇抜な服装で入園する」と言う行為については、人によっては嫌悪感や不快感を抱くと言うこともあります。
しかしながら、現実的に難しいのはこういった部分に「明確な線引きがしにくい」と言う部分もあります。
パーク「を」楽しむから、パーク「で」楽しむへの変化
こうした明確な問題になるケースだけではなく、例えば、通常の期間でも仮装まではいかない、「〇〇コーデ」や「〇〇バウンド」と言ったように、色合いや姿形を既製品などで統一したファッションでの楽しみ方もあります。
そしてそうした姿を園内で「写真を撮って楽しむ」といった、ショーやアトラクションなどの「ディズニーリゾートの魅力『を』楽しむ」と言うより、自分たちの姿を撮りながら、「ディズニーリゾート『で』楽しむ」と言うスタイルも増えている事が近年の変化として挙げられます。
もちろんこれは悪い事でもないですし、それも現代的なパークの大きな魅力の1つでもあります。
しかしながら、周りへの配慮と言う意味で「客観的にみて、そうした行為がふさわしいのかどうか」というのは考える必要はあるのかもしれませんね。
「思いやりの気持ち」でお互いが楽しめる配慮を
こうした楽しみ方も大きく変化してきている近年の東西のパーク。時代の変化とともに、こうした部分は広く大きく、受け入れていく必要もあると思います。
しかし、どちらのパークも「大勢のゲストが訪れる場所」。
ちょっと変わった奇抜な格好すること自体は悪くないかもしれませんが、それによって場所を独占して撮影したり、長時間の場所を占拠するといったこともこれまで何度か話題になっています。
楽しみ方は人それぞれですが、「楽しんでいるのは自分たちだけではなく、周りにもたくさんのゲストがいる」と言うことを考えながら、お互いが気持ちよく楽しみたいものですね。